OGAWA's Page of Mountain and Fishing
 利尻岳   2011 年8月1−3日
   Mt. Rishiri in Hokkaido  8/1-2/2011
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    & nbsp;     利尻岳9合目付近の高山植物群落                  鴛泊港から望む利尻岳
     Alpine plant colony in around Mt. Rishiri's top              Mt. Rishiri view from the  Oshidomari port

 
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【概要】
 関西からだとかなりまとまった休みがないと行けない利尻岳だが,今年は電力不足の影響で会社の夏休みが増え,チャンスタイムとばかりに計画する事にし た。

 利尻岳の良いところはヒグマがいない事である。精神的にリラックスして登れる。
 余談だが,昔この利尻島に泳いで渡ろうとした冒険好きのヒグマがいたらしい。海峡の直線距離16km,明治45年5月の事だ。このヒグマは利尻島への上 陸寸前に漁民の猛攻であえない最期を遂げたということだが,もしこの時漁民に発見されていなければ利尻もヒグマの生息地になっていたかもしれない(1)。

 利尻岳の登山自体は,ほぼ標高ゼロメートルから登るので1700mの山にしては登り応えがあるが,コース上問題となると ころはない。随所に携帯トイレ用ボックスも設置されている。洋上の独立峰からの展望と豊潤な海の幸が楽しめる贅沢な山旅だ。

 ●日程:2011年8月1日(月)〜8月3日(水)
 (8/1)稚内港1605−(フェリー)→1730鴛泊港1630→2000北麓野営場(テント泊)
 (8/2)北麓野営場0500→0800長官山→0840避難小屋→1010利尻岳頂上1040→1430北麓野営場→ 
    1700頃ゆうキャンプ場(テント泊)
 (8/3)ゆうキャンプ場0600→0730鴛泊港0830−(フェリー)→1000稚内港

 ●天気:曇り

 ●メンバー:単独(Ogawa)

 ●地図

【1日目】
  前日,クワウンナイ川・沢登りから下山したばかりだが,天人峡の温泉ホテルで体力を回復し,一路愛車で稚 内を目指す。
 旭川市内でコインランドリーを見つけ,沢登りでドロドロになった服を洗濯する。約1時間の休憩。
 旭川から稚内への道は交通量も少なく,のどかな丘陵地帯の中,快適なドライブだ。私は30年前に札幌に住んでいて何度か稚内へも出かけたが,その頃と比 べるとバイパスや高速道路が出来ていて隔世の感あり。

 稚内のフェリー乗り場に午後4時前に着くと,利尻行きの最終フェリーがあと15分で出航する事を知る。急いで車を有料駐車場に入れ,服を着替え,ザック の荷物を点検し,ぎりぎりフェリーに乗り込んだ。

 フェリーは観光客で満員。天気も良いので甲板で過ごす。
 夕方5時半,フェリーは利尻の鴛泊(おしどまり)港に入港した。港ではホテル・民宿の迎えの方々が大勢で旗を持って待っているが,私はテント泊の予定。
 フェリー乗り場の売店はどこも5時で閉店で,地図や食料を調達するつもりが出来なかった。
 鴛泊の町で酒や缶詰を買って,ついでに銀行で金をおろそうとしたが,ATMも5時閉店でダメだった。
 北麓野営場まで急ぎ足でも1時間。途中道に迷う(車道をどこまでも行けばOK)。
 午後8時頃着。テント場が暗くて分からず,適当な芝生の上にテントを張って夕食をとり,就寝。非常に涼しかった。

【2日目】
 4時起床。インターネットの山岳天気予報では,今日の利尻岳は天気が良くないらしい。明日も似たような予報 だった。ちょっと迷ったが今日のうちに登る事にする。
 ラーメンを掻き込み,5時頃出発。間違って持ってきた鉈など不要物はテントに残置する。すぐに正式なテント場があり,3張りほどのテントがあった。皆出 発の準備中の模様。

 100名山だけあって登山者が多い。抜きつ抜かれつして登っていく。ヒグマよけの笛を吹かなくて良いので楽だ。
 甘露泉水で水分補給。
 はじめは樹林帯の中だが,標高を上げるにつれ,低い灌木帯になる。所々で視界の利くところがあり,島の海岸線などが望める。普段登っている北アと違って 独特の雰囲気でさいはて感が高まる。
 登山道は1合目ごとに立て札とちょっとした広場があり休憩できる。皆,おにぎりなどで腹ごしらえをしている。今回,地図を購入する暇が無く,フェリーの 案内所でもらったパンフレットの地図しかないが迷うところは無く問題なし。

 長官山で小休止。ここは石碑が立っている平坦な広場である。水場は無いがテントも張れそう。
 ここから一旦標高を落とし,その鞍部に避難小屋がある。今朝下ってきた若い男女3人組が昨夜避難小屋に泊まったと言っていた。内部は小綺麗に整理されて おり,隣に携帯トイレボックスもある。
 9合目付近から登山道は急斜面となる。かなり崩壊が激しいようで,急なザレ場を設置されているロープを持ちながら登る。
 霧も深くなってきた。霧にかすむ斜面一面の高山植物が目を和ませる。

 10時過ぎに頂上着。残念ながら霧で視界は利かない。神社があったので今後の安全を祈願する。
 頂上の周囲は切り立った岩場であるが,15人程度は座れるスペースがある。
 寒いので雨具を着て行動食を食べる。霧の晴れる気配無し。30分ほど滞在して下山へ。

 下山しながら,このところロクなものを食べていないので,下山したらウニ丼を食べようと心に決めて歩く。
 標高を下げるとまた遠くの視界が利くようになり,港や海岸線が見えるようになる。どうやら頂上付近だけが雲に覆われているようだ。

 14時半頃,北麓野営場に下山。北麓野営場は大改造中の様で土木工事の真っ最中だ。
 昨夜のテント代を事務所で支払い,テントを撤収し,車道を1〜2km下ったところにある「ゆうキャンプ場」に移る。ここは道路を渡った隣に温泉があり便 利だ。

 テント設営し,念願のウニ丼を食べに港まで歩いた。時価3500円のウニ丼はうまかった。
 温泉に入ってテントに戻るとキャンプ場から利尻岳の頂上が見えた。霧は晴れたようだ。複雑な気分に・・・。

【3日目】
 起床し,食事をとってテントを撤収。快晴で利尻岳がきれいに見える。
 始発のフェリーに乗る前に,鴛泊港のペシ岬展望台に登った。カモメ舞うのどかな北の海と均整の取れた利尻岳,最高の景色,オッサンの夏休み。ずっと見て いたかったが,稚内からの始発のフェリーが来る時間だ。

 帰りも満席のフェリーの甲板で利尻岳を見送った。

【参考文献】
(1)木村盛武;エゾヒグマ百科,共同文化社,(1983),pp277-278

                                                    以上

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