ナルト愛護協会列伝@
「よし、んじゃー7班はこれでかいさ〜ん」
間延びした担当教師、上忍はたけカカシの声。
任務が終わった!というような開放感を、だらけさせるような・・・。
「んじゃー俺は任務報告して来るんで・・・(ホントはナルトとイチャパラしたいのに・・・っ)」
重い腰を上げて、心の中で涙をのむカカシ。
「サスケ君、今日は久しぶりに早く任務終わったし、私と」
「断る」
「・・・・・・・・・(まだ何にも言ってないじゃない!っしゃーんなろ!)」
サスケには今日もまだ、ナルトのストーカーと言う任務が残されている。
こらこら、うちは家のエリートが、そんな任務遂行してんじゃありません。
とはいえ、依頼人は自分であり、カカシであり、サクラであり、火影であり、紅でありその他もろもろである。
サボる訳にもいかず。
っちゅーか、木の葉の里にロクな奴はおらんのかい。
つっこみはともかく、最後にナルトが声を上げた。
「じゃーオレ、用事があるから早く帰るってば」
言うやいなや、さっと立ち上がり明後日の方向へかけていった。
残された耳ダンボの三忍・・・いや、3人。
(しかしあながち間違いでもない↑)
(ナルト・・・ナルトが用事だと?俺はそんなの聞いてないぞ!)byサスケ
何であんたに、用事を逐一報告しなくちゃいけないんですか。
(なんか嬉しそうだったわね・・・ナルト。誰かとの約束かしら?
相手は誰・・・?ナルトが楽しみにするような相手・・・・?なんか楽しくなってきそうだわっっ!!)byサクラ
何を期待していらっしゃるのでしょう・・・?
(ナルトが誰かと約束ねぇ・・・。ふーん・・・これはそこの血筋バカに、ちゃんと報告させる必要があるねぇ)byカカシ
ってゆーか、なんで“誰かとの約束”って決め付けてんですか、あなたは。
「「サスケ(君)!」」
カカシとサクラ、4つの視線が鋭くサスケを射抜く。
「・・・分かってるに決まってんだろ・・・っ」
その視線には答えず、サスケは姿を瞬時に消した。
ナルトを追って・・・。
ちなみにサスケがナルトのストーカーという、名(迷)誉な仕事に任命されているのは本人曰く
『オレとナルトが里中で認められてるって証拠だろ』
だが、実際は
『ナルトを尾行できる実力があり、なおかつナルトに手を出すほどの度胸はなさそうだから』
だそうだ。
賞味な話、ナルトに手を出そうものなら『例の秘密をばらした時』よりきつい罰が待っている。
(“里の掟”というよりは“ナルト愛護協会(仮)”の掟)
大革命でも起きない限り、そんな愚かなまねをする人物はいまい。
一方で、全員がこしたんたんとチャンスを狙ってはいるのだが。
・・・火影の水晶によるナルトの監護が、緩む日はなかった。
・・・・・・・・・ナルト、さっさと立派な火影になってやってください。
何はともあれ、続く。
・・・本来なら『何じゃこりゃぁ!』と突っ込みを入れたい気満々ですが、それも見苦しいので(笑)。
いつも通りというかなんと言うか、結局ナルト総受ギャグです。
でも、総受けギャグは書いてて楽しいです。読んでも楽しいですが。私は。
これから登場人物増やしていきたいです。