11.便所について

 NZの便所は、マルである。すなわちベリーグッド。

 どこに行っても便所は清潔に保たれている。また、石鹸と手をふくティッシュ(ところにより乾燥機)が用意されている。

 アメリカも設備は同じである。しかし、アメリカでは場所により清潔さに欠けるところがある。 

 それに、もっとも気に入らないところはUSAのそれは、ドアの下が30cmほど隙間(30cmで隙間とは云わないだろうが)があることである。場合によっては40cm近く開いているのがある。見えるではないか!!

 安全対策の為といわれているが40センチも開いていれば入ってこれるではないか!

どーも私には馴染まない。足元は閉まっていてほしい。
その点NZのドアの下は空いていても10cmぐらいでありグッドなのである。

 さて、もとに戻って設備の話。

 NZではウヲシュレットは無い。ウヲシュレットは日本の誇る発明品である。・・・と思っていたが最近、これはアメリカの発明品であることが分かった。しかしアメリカのものは評判が悪く普及しなかったらしい。

 あんな快適なものはないと思うが、外人はそれほどのものと認めてくれない。食わず(ためさず)嫌いのようである。

 その他の設備は日本でも同じではないかという人がおられると思うが、違うのである。NZでは町でも田舎でも、どこでも石鹸、ティッシュ・ペーパが必ずおいてある。

 日本では、きちんと用意されているのはホテル、デパートぐらいでなかろうか。

 事実、先日、調べものがあり滋賀県県立図書館に行った。素晴らしい環境のなかに、すごく立派で、堂々とした建物であり滋賀県民の誇りである。

 また、その中の便所はお金が掛かっており立派なものである。

 しかし、その中に石鹸はあったが手を拭くティッシュ・ペーパや乾燥機は無かった。これが日本の標準装備である。

 それでハンカチを持つ癖をつけてない私はズボンのお世話になるのである。日本では、ハンカチを持ち歩く必要がある。

 全般的に便所の面積は広い。広いところではなんと3畳ぐらいある。

『NZは人が少ないからなー。土地もよーけあるしなー』と、これも人口密度のせいかと思ってしまう。もちろん、一人用である。

 あまり広いと座っていても落ち着かないが・・・・。

 オークランドの国際空港の便所は、2畳ぐらいの広さで、中には手洗いと乾燥機がついている。それが部屋のほぼ、片側に並んでおり、残りの1畳はがらんとしている。

 日本なら、その面積にもう一つ便器を増やそうと考えるのだろうが、そんなことはNZでは考えない。何しろ土地は余るほどあるのである。

 でも、どーも、よく考えるとそうではないらしい。

 たとえばアメリカ、ヨーロッパ、日本が冬のときNZは夏である。NZに着いたらやはり、NZの季節に合わせて半袖のTシャツに換えたいだろうし、毛糸のパッチも脱ぎたいだろう。
ということで、あとの1畳の広さは、着替えの場所ではなかろうかと推察したのである。

 それにもう一つ。
 
 NZは、何回も云うよーだが、羊がおおい。半端じゃない。人口の20倍近くいる。従って、羊乳が多い、チーズが多い、乳製品が多い。

 したがってNZの人は、これらをどんどん食べる。それに畳に座らない!

・…となると日本人に比べ背が高くなる。・・…となると、足も長くなる。となると小便の便器の高さが一段と高くなる。
・・…となると、日本人には、触るほどではないが若干緊張を強いられる。いやほんと。