一月末に寒い日本を脱出、夢のハワイにちょっとの間だけ避寒に行ってきた。

 ハワイでのメインエベントは飛行機の操縦体験をすること。勿論、初めてのことである。

  山岡惣八著の小説太平洋戦争によれば、62年前、アメリカ大統領ルーズベルトとハル国務長官は、当時,アジアで勃興しつつあった小癪な日本を痛めつけるため日本を無理やり戦争に引きずり込むことを画策。 

 その結果、日米の多くの若者や民間人を失い、あげくの果てに中国全体と朝鮮半島の半分を共産主義にしてしまった。大いなる失敗戦争と言われる。

 そして日本が、負けるの覚悟でアメリカに挑んだ最初のアタックポイントがハワイ・オアフ島のパールハーバーであった。

 南雲中将の率いる機動部隊がハワイ沖合に密かに侵入しパールハーバーを急襲した。

 映画『トラ、トラ、トラ』を観たときは、たしか、オアフ島の現地人の子供が低く飛んでいく日本の戦闘機を見上げているシーンがある。

  どーも、オアフ島の北部ノースショワーから真珠湾を目指したらしい。出来れば

このコースを1回飛んでみたい。


 前日、レンタカーでオワフ島一周ドライブ。

途中、昼食を食べたレストランで携帯電話で体験操縦をさせてくれる会社に電話予約する。

 ラッキーなことに当日はかなりの空きがあり希望どおり午前9時から一時間の飛行が予約できた。

 ハワイには操縦体験が出来会社は多くあるようだ。

 
 
私が選んだ会社はホノルル国際空港内にあり日本人三世が経営しているワシン・エアと言う会社。 単発飛行機と双発飛行機操縦できる。日本語がわかるので安心。

 値段は一時間の操縦体験で$185、同乗者は女房でプラス$80の計$260.。

 飛行機に乗る前に、10分程度の講義がある。操縦席の大きな写真を持ってきて、計器類やラダー、エルロン、エレベーターの説明等を受ける。旋回するときはラダーは使わずエルロンだけでゆるゆると旋回するとのことであった。

 機長操縦席である左側に私が乗り込み、右側の副操縦席はアメリカ航空局認定のインストラクター(35歳ぐらいのおにいさん)、そして後部座席には女房の三人である。

 女房殿は高いとこ好きの怖いもの知らず。私の操縦でも恐れないので気が楽。

 使用された飛行機はパイパー社の単発プロペラのArcherU、エンジンは6000ccの180馬力。

たまたま私の車と同じ馬力。へーえ、自分の車に羽根をつけたらとぶんやー。

 エンジンを始動、ラダー操作だけで誘導路の黄色い線上を走るよう指示される。ところが、これがなかなかむつかしい。

 ジェット旅客機が着陸するのを待った後、滑走路の端にきて、離陸の許可を待つ。

 スロットルを上げていくと機は動き出し60ノット(約110km/hr)の速度に達したところで操縦桿をゆっくり引くと離陸する。その後、80ノット(150km/hr)で上昇。

 高度1500フィート(約450m)で水平飛行に移る。天候は快晴、気流は安定しているので極めてスムーズ。

 前方に、ダイヤモンドヘッド、左手にワイキキビーチを見ながらオアフ島を反時計回りで飛行する。

すぐに、昨日、シュノーケリングを楽しんだハナウマベイの美しい海が見えてくる。

ハナウマベイを越えてすぐに左側に回りこみ東海岸を北上、前方のマカプポイントに向かう、海面はサンゴ礁がとても綺麗に見える。

 この頃になると余裕綽々。カメハメマハ・ハイウエイを左に見て北上する。

 最北端のカフク付近でインストラクターが鯨を発見。一時、操縦桿をインストラクターに渡し、しばし鯨見物のため付近を数回旋回してもらう。

 ノースショワーのサンセットビーチやププケアビーチでは、冬の大波が押し寄せ白く崩れるのが見える。

 ハレイワから再び左旋回。高度を2000フィート(約600m)に上げてパールハーバーに向かう。

 このコースは、南雲中将が率いる機動部隊の飛行機部隊がパールハーバーに侵入した一つのコースである。 

 彼らはレーダを避けるため、おそらく100m以下の低空で飛行したのだろうと思う。

 両側に低い山があるがコースは高原のようなところでセントラル・オアフといわれるところ。一面はドール社のパイナップル畑が続く。

 すぐに前方にパールハーバーが見えてくる。平和な港が太陽の光に輝いている。

飛行部隊はここでは30mの高度で攻撃したといわれる。

 パールハーバーからホノルル空港は目と鼻の先。

ファイナルアプローチで高度を処理しつつ滑走路L4に無事着陸。

 どこまでが自分で操縦したかは詳細は不明。

教官の話ではほとんど私が操縦したとのこと。

滑らかでうまい操縦でしたとお世辞を云われ、それを信じることにした。




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ハワイ オワフ島体験一周飛行
2003.1.26〜30