戸石城

所 在 地  長野県上田市上野 別 名  砥石城
遺 構  曲輪 石垣 堀切 形 式  山城
築 城 者  真田氏 築 城 年  戦国時代
歴 史 戸石城の築城年代は不明だが、隣接する真田郷の真田氏城の外城として築城されたのに始まるとされる。
天文10年(1541)に真田氏が真田郷から追われた後、葛尾城を居城とする村上義清が小県郡のの拠点として戸石城を整備した。
天文19年(1550)、信濃への進出を狙う武田信玄は戸石城を攻略するために出兵するが、逆に一方的な敗北を喫した(戸石崩れ)。
翌天文20年(1551)、武田信玄は真田幸隆に攻略を命じ、真田氏は調略によって内通者を得て、戸石城を陥落させた。戸石城は真田氏に与えられたが、元亀元年(1570)ごろ廃城になったとされる。
歴 代 城 主 真田氏 村上氏 真田氏


本城の石垣


戸石城は、本城を中心に、南に戸石城を、北に枡形城を配置した、3つの独立した曲輪からなる連郭式山城である。本城は最も広く、段状の複数の曲輪からなる。枡形城は標高800mの最高所にある。戸石城は物見の砦であり、城全体の呼称のもとになった。


本城 本城の北側の堀切


枡形城とその南側の虎口 戸石城とその北側の切岸


 <アクセス>
戸石城跡は、JR上田駅の北東約4kmの位置。上信越自動車道の上田菅平ICの出口から北東へ約1.7kmの国道144号線の「伊勢山」交差点を北へ入り、道なりに0.7km進むと、陽泰寺に着く。車をこの陽泰寺の脇の広場に置いて歩く。寺の前を通り過ぎると、戸石城への登山口の表示があり、最初は舗装路、途中から山道となる道を、寺から約25分歩くと、本城と枡形城の分岐標識のある地点に着く。城跡はここからすぐ。(2013.05.27)