鳥羽山城

所 在 地  静岡県浜松市天竜区二俣 別 名  
遺 構  曲輪 石垣 虎口 形 式  山城(標高108m)
築 城 者  徳川家康 築 城 年  天正3年(1575)
歴 史 鳥羽山城は、武田氏に奪われた二俣城を奪還するための付城として、天正3年(1575)に徳川家康により築かれた。
二俣城は同年に奪還され、徳川家康の重臣の大久保忠世が城主として入り、鳥羽山城も二俣城の別郭一城の出城して利用された。
天正18年(1590)に大久保忠世が関東に移るに伴って鳥羽山城は廃城となったとされるが、大久保忠世に代わって二俣城を領有した堀尾吉晴によって鳥羽山城は維持され、慶長5年(1600)に堀尾吉晴が松江に移封される際に廃城になったともいわれる。
歴 代 城 主  徳川氏 大久保氏 堀尾氏


本丸の周囲を囲む土塁の外側の腰巻石垣 本丸の周囲の土塁


鳥羽山城は、二俣城のある城山と500mの距離で隣り合う鳥羽山の山頂部に築かれている。二俣城を攻めるための付城として築かれたが、二俣城を攻略したあとは、二俣城と別郭一城の一体構造をなすようになった。曲輪を西から東へと配置した縄張りになっている。現在は鳥羽山公園として、市民の憩いの場となっている。


本丸南虎口(大手虎口) 本丸から西方向の眺望(天竜川)


 <アクセス>
国道162号線の浜松市天竜区二俣の鳥羽山トンネルの北出口を北に出て直ぐの十字路を西側へ折れる。あとは道なりに進むと、山へと入る道になるが、そのまま進むと、鳥羽山公園の広い駐車場に着く。先の十字路を逆の東側へ折れても同じ鳥羽山公園の駐車場に行くことができる。こちらの道のほうが地元ではよく使われているようだ。(2013.03.25)