天神山城

所 在 地  岡山県和気郡和気町田土 別 名  
遺 構  曲輪 堀切 土塁 石垣 形 式  山城
築 城 者  浦上宗景 築 城 年 享禄5年(1532) 
歴 史 浦上村宗は備前に勢力を張ったが、その死後、備前守護代を継いだ嫡子・政宗と三石城を継いだ次男・宗景に分かれて争い、宗景は享禄5年(1532)に天神山城を築いて三石城から移った。
浦上宗景は毛利氏と結んで政宗の勢力を駆逐し、備前の支配権を握った。
天正元年(1573)に浦上宗景は織田信長と結んだが、天正2年(1574)に配下の宇喜多直家は毛利氏と結んで反旗を翻して天神山城を攻め、天正3年(1575)に落城した(天正5年説もある)。
宇喜多直家は城を焼き払って廃城にしたと伝えられるが、落城後もしばらく使われたのではないかという説もある。
歴 代 城 主 浦上宗景


桜の馬場の大手門跡の石積


天神山西峰(標高390m)の山頂に本丸を設け、北西に向かって二の丸、三の丸を、南東に向かって馬屋の段、南の段等の曲輪を連郭式に配置する。天神山東峰(409m)に太鼓丸が出丸として設けられている。天神山城は当初東峰の太鼓丸の部分に築城され、西峰へと拡張されて主郭が移された。


太鼓丸の虎口 上の石門


下の石門 堀切


飛騨の丸の石積 本丸


 <アクセス>
天神山城は、吉井川を見下ろす天神山の山頂部に築かれている。車の場合、「和気美しい森」から山に入るのが便利。国道374号線から県道414号線に入り、3km程先の三叉路を「和気美しい森」へと左折する。ここから3km程で「和気美しい森」の広い駐車場に着く。「和気美しい森」の敷地内を通り抜け、山道を15分程で太鼓丸に着く。太鼓丸から本丸までは急斜面を下った後に登りかえして20分程。(2013.10.28)