立花城

所 在 地  福岡県福岡市新宮町立花口 別 名  立花山城
遺 構  曲輪 石垣 土塁 井戸 形 式  山城
築 城 者  大友貞載 築 城 年  建武元年(1334)
歴 史 立花城は建武元年に大友貞載が築城したのに始まるとされるが、大友氏を出自とする立花氏の代々の居城であった。
永禄11年(1568)、立花鑑載(あきとし)が毛利氏と通じて大友氏から離反したが、大友宗麟の命により戸次道雪が立花城を攻めて開城させた。道雪は立花氏の名跡を継いで立花道雪として立花城主となる。
道雪が娘のァ千代(ぎんちよ)に家督を譲った後、天正15年(1587)に立花城は島津軍に攻められ、ァ千代の婿の立花宗茂が籠城して守った。
天正19年(1591)、九州を平定した豊臣秀吉の命で立花宗茂は柳川へ移封となり、筑前に入った小早川隆景は立花城を居城とした。
慶長5年(1600)に黒田長政が筑前に入国した後、立花城は廃城となった。
歴 代 城 主 大友氏 立花氏 小早川氏


中腹の石垣 中腹の石垣


立花城は筑前最大の山城であり、立花山の7つの峰を利用して築かれた。再高所の井楼山(標高367m)に本丸が置かれ、小早川隆景による改修で、石垣が多用されている。


山頂の本丸 本丸から博多方面眺望


本丸の石垣 井戸


 <アクセス>
立花城跡のある立花山は、九州自動車道「福岡」ICの北北西約5.5km。「福岡」ICから国道201号線に入って東進し、1km先の「大隅跨道端」交差点を北に折れる。県道35号線を5km北上して「大谷」信号交差点を西に左折し、県道540号線に入る。2.2km先の三差路の左側に「立花山登山者用駐車場入口」の標識が立っているので、ここを左折すると、100m先に駐車場がある。200m先の登山口から山頂まで1240m約30分。人気ハイキングコースとなっており、多くハイカーとすれ違う。(2017.03.22)