中村城

所 在 地  福島県相馬市中村北町 別 名  馬陵城
遺 構  曲輪 門 堀 土塁 形 式  平山城
築 城 者  坂上田村麻呂 築 城 年  延暦20年(801)
歴 史 相馬中村城は、延暦20年(801)に坂上田村麻呂が奥州鎮撫のために築城したことに始まるとされる。南北朝期には中村氏が支配し、戦国時代の初期まで続いた。
戦国時代中期になると相馬氏が勢力を延ばし、相馬氏は本城の小高城に加えて中村城に城代を置いて伊達氏に対した。
慶長16年(1611)、相馬利胤は中村城を新築して、本拠を小高城から移した。以後、相馬氏の居城として、明治維新まで続いた。
明治元年(1868)の戊辰戦争では、新政府軍の攻撃を受けて陥落し、新政府軍の奥州支配の拠点の一つとなった。
歴 代 城 主 中村氏 相馬氏 


大手一ノ門(慶安2年(1649)完成)


標高23mの丘陵最高所に本丸を置き、北、西、東にそれぞれ二の丸を配した縄張りである。本丸の北面や西面には水堀があり、本丸の東面と二の丸との間に空堀がある。
現在、本丸と二の丸は馬陵公園などとして整備されている。現存建築物として大手一の門がある。l


土塁 水堀


中ノ門跡 廊下橋跡


 <アクセス>
中村城跡がある馬陵公園は、JR相馬駅の南西約1kmの位置。国道6号線の「塚ノ町」交差点を南西に折れて国道115号線に入る。道なりに進んで突き当りとなる三叉路を左折し、さらに次の突き当りを右折する。突き当りに門が見えるが、その手前の右側の堀を越えると駐車場に入ることができる。(2013.06.13)