獅子城

所 在 地  佐賀県唐津市厳木町浪瀬 別 名 獅子ヶ城 鹿家城
遺 構  曲輪 石垣 堀切 井戸 形 式  山城
築 城 者  源 披 築 城 年 治承年間(1177-81)
歴 史 獅子城は、松浦党の源披(ひらく)により、治承年間に築城されたが、その子の源持(たもつ)が平戸へ移ったために、廃城となった。
上松浦は波多氏をはじめとする松浦党の支配下となり、戦国時代に入って獅子城の重要性が再認識され、その一統の鶴田越前守前(すすむ)により、獅子城は再築された。
波多氏は文禄の役の際に豊臣秀吉の不興をかって追放されると、鶴田氏は多久氏に仕えて獅子城を去った。
波多氏が去った後の上松浦には広沢高広が入り、獅子城には家臣を入れた。獅子城はこのときに現在みられる石垣造りの城に改修された。
獅子城は、大阪夏の陣(1615)以降に破却された。
歴 代 城 主  源氏 鶴田氏 広沢氏 


本丸石垣 二の曲輪石垣


 現地解説板の地図

標高196mの白山の山頂部に築かれている。
周囲を急峻な崖に囲まれており、本丸、二ノ丸、三ノ丸、一の曲輪、二の曲輪、井戸曲輪、出丸等からなる。


三ノ丸石垣 井戸曲輪と二ノ丸の間の堀切


 <アクセス>
JR唐津線「厳木(きゅうらぎ)」駅の南西2.2km.。国道203号線から県道32号線に入って南下し、鶴田神社の前を通過すると、右手に獅子城跡の石道標が立っている。ここを北に入って約600m先の道路終点が獅子城用の駐車場。城跡はすぐ。(2018.05.22)