志苔館

所 在 地  北海道函館市志海苔町 別 名  志濃里館
遺 構  曲輪 土塁 堀 形 式  平山城
築 城 者  小林重弘 築 城 年 14世紀末-15世紀初
歴 史 安倍氏の末裔といわれる十三湊の安東氏は13世紀に蝦夷代官として北海道に進出し、14世紀末頃になると安東氏は拠点として道南十二館を築いた。
志苔館は道南十二館のうち最東端に位置し、安東氏の配下の小林重弘により14世紀末から15世紀初め頃に築かれたとされる。
康正2年(1456)、志苔でアイヌの蜂起があり、翌長禄元年(1457),、コシャマインに率いられたアイヌの軍勢により志苔館は陥落した。翌年、コシャマインは討たれ、志苔館も奪還された。
永正9年(1512)、シャコウジ兄弟をリーダーとするアイヌの蜂起により志苔館は再び陥落した。志苔館はこのとき放棄されたとされる。
歴 代 城 主  小林氏


郭を囲む土塁


 現地解説板の地図

四方に土塁と空堀を巡らせた、単郭方形の縄張り。西側に虎口があり、二重の堀で守られていた。


西側の虎口と堀 郭内


 <アクセス>
志苔館跡は、函館空港の滑走路の南側にある。国道178号線を滑走路に沿って東に走ると、「志苔館跡」の標識がある。路地道へと左折して直進し、さらに二股を「志苔館跡」の標識に従って右側へ進むと、右手に志苔館跡がある。付近に駐車できないが、そのまま通り過ぎて200m先の道路を渡ると公園の駐車場がある。(2017.07.02)