大島城

所 在 地 長野県下伊那郡松川町元大島 別 名  台城
遺 構  曲輪 馬出 堀 土塁 井戸 形 式  平山城
築 城 者  大島氏 築 城 年  平安時代末期
歴 史 大島城は、源氏の流れをくむ片桐為行が八男の宗綱を大島郷に分知し、宗綱は大島氏を名乗って築城したのに始まるとされる。
以後、大島城は大島氏の居城であったが、天文23年(1554)、武田信玄は伊那に侵攻し、大島城を手中に入れた。大島城はこのとき、馬出しを備えた武田流の城に改修された。
天正9年(1581)、大島城に武田信廉(のぶかど)が守将として入ったが、翌天正10年(1582)、織田信長が武田氏を討つために伊那に侵入した際、武田信廉は大島城から退去した。この後、大島城は廃城となった。
歴 代 城 主  大島氏 武田氏


主郭 三の郭の丸馬出しの三日月堀


 現地解説板の縄張り図
天竜川に張り出す高さ40〜50mの河岸段丘先端部に築かれている。
天竜川に面して主郭を設け、その西側に配置した二の郭、三の郭にはそれぞれ馬出しを備える。


二の郭の馬出しの三日月堀 主郭北側の井戸跡


 <アクセス>
大島城跡の台城公園は、JR飯田線「山吹」駅の東約1km。国道153号線の「山吹」信号交差点を南に入り、道なりに1km進むと、左側に折り返す道のある三差路に至る。この道に入って、450m進むと右側に「台城公園入口」の看板があり、駐車場に入ることができる。(2018.04.01)