桟原城

所 在 地  長崎県対馬市厳原町桟原 別 名  厳原城 府中城
遺 構  石垣 移築門 形 式  平山城
築 城 者  宗義真 築 城 年  延宝6年(1678)
歴 史 対馬領主宗氏の居城は金石城であったが、宗義真は万治3年(1660)に桟原(さじきはら)城の築城に着手した。
延宝6年(1678)に城が完成し、宗義真は居城を金石城から桟原城に移した。
以後、幕末まで歴代の居城となり、明治2年(1869)に厳原城と改称した。
歴 代 城 主  宗氏


わずかに残る石垣 移築された門(通称、高麗門)


桟原城は厳原の町の北東部の丘陵地に築城された。大火による町の再建に並行して城の造営がなされた。金石城があるにも拘らず、新城を築城したのは、朝鮮通信使の接見に対する威厳の強化という側面があったとされる。
桟原城の跡地は、現在、陸上自衛隊対馬駐屯地になっており、遺構といえるものは南面に僅かに残る石垣と、移築門だけ。


 <アクセス>
桟原城跡は、対馬市厳原町を南北に走る国道382号線沿いにある。厳原税務署より北へ100mの三叉路を東へ折れると陸上自衛隊の駐屯地があるが、その手前の左手に石垣の遺構がある。移築門は、対馬市役所の北側の対馬歴史民俗資料館へと入る道の途中にある。(2012.10.28)

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