大岩山砦

所 在 地  滋賀県長浜市木本町大音 別 名  
遺 構  曲輪 土塁 虎口 形 式  山城(標高240m)
築 城 者  中川清秀 築 城 年  天正11年(1583)
歴 史 大岩山砦は、天正11年(1583)の賤ケ嶽合戦に際して、羽柴秀吉軍により築かれた陣城の一つである。
摂津茨木城主、中川清秀により築城された。
4月20日、大岩山砦は柴田勝家方の佐久間盛政に急襲され、包囲された。中川清秀以下城兵は討死し、大岩山砦は陥落した。賤ヶ岳合戦の緒戦である。
賤ヶ岳合戦はこのように柴田方の勝利で始まったが、佐久間盛政は、柴田勝家の帰参命令に従わずに賤ヶ岳砦に進撃しようとし、この間に大垣から駆け付けた羽柴秀吉の軍に攻撃され、大敗した。賤ヶ岳合戦で柴田方の軍勢が総崩れした原因になったともいわれる。
歴 代 城 主  中川清秀


詰の郭の北端に残る土塁


詰の郭にある中川清秀の墓 子孫により建立された 首洗いの池 中川清秀の首を洗ったと伝わる


現地の説明版

詰の郭と二の郭から主郭が形成されている。主郭の大きさは60m×20m程。主郭の北に30m程離れて副郭がある。


 <アクセス>
賤ヶ岳のハイキングコースの途中にある。JR余呉駅の駅前から県道33号線に入り、西へ300mほど行き、三叉路を南へ入ってすぐ、賤ヶ岳への登山口がある。快適な山道を約40分歩くと大岩山砦跡に着く。車は、JR余呉駅の前の無料駐車場に置くのが便利。(2012.06.24)

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