鍋山城

所 在 地  岐阜県高山市漆垣内町 別 名  
遺 構  曲輪 石垣 土塁 形 式  山城
築 城 者  鍋山豊後守安室 築 城 年  天文年間(1522-55)
歴 史 鍋山城は天文年間に豊後守安室(あんしつ)によって築城された。以後鍋山城を居城として、鍋山氏を名乗った。
三木自綱(みつきよりつな)が高山盆地に侵攻すると、安室は三木氏に降って、自綱の弟の顕綱を養子に迎えたが、顕綱により追い出され、鍋山城は三木氏のものになった。しかし顕綱も自綱によって謀殺され、自綱の二男の秀綱が鍋山城主になった。
天正13年(1585)、豊臣秀吉の配下の金森長近が飛騨に攻め込み、三木氏は滅ぼされた。
金森長近は、当初、鍋山城を居城としたが、天正16年(1588)に高山城を築いて移り、鍋山城は廃城となった。
歴 代 城 主  鍋山氏 三木氏 金森氏


本丸 本丸の石垣


鍋山は3つのピークからなっており、北東側の大鍋山に本丸、その西の下鍋山に二之丸、南の子鍋山に出丸が設けられている。
本丸や二之丸への山道は明瞭で迷うことはないが、出丸へは道なき斜面を登ることになるので覚悟が必要。


二の丸 出丸


 <アクセス>
鍋山城跡は、JR高山駅の東約4kmの地点。国道158号線の「松之木町東」交差点を国道361号線へと入り、「漆垣内町」交差点を北へと折れる。約300m行くと、左手に自動販売機が設置された小広場があり、その横の狭い道を西へと入る。道なりに200mほど進むと、四天王寺神社の境内に入る。車はこの境内に置くことができる。この神社の正面の階段を下ると、神社に向かって左側に鍋山城の大手登り口の小さな石碑がある。ゲートが二つあり、どちらのゲートを開けて入っても、城跡へ行くことができるが、右側のゲートのほうが近道。山頂の本丸まで山道を約20分。(2013.05.12)

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