三石城

所 在 地  岡山県備前市三石 別 名  
遺 構  曲輪 石垣 堀切 土塁 井戸  形 式  山城(標高291m)
築 城 者  伊東大和二郎 築 城 年  元弘3年(1333) 
歴 史 三石城は、元弘3年(1333)に地頭の伊東大和二郎により築城されたことにより始まるとされる。伊東氏は南朝方であるが、足利尊氏が建武3年(1336)に九州へ敗走する際に配下を籠城させて新田義貞の追撃を足止めした。
赤松則祐が播磨守護になると、貞治4年(1365)に浦上宗隆が守護代となって三石城に入り、以後浦上氏の拠点となった。
浦上氏は村宗の代に主家の赤松氏を凌ぐ勢力を持ったが、その死後、嫡子・政宗と次男・宗景に領地が二分され、三石城は浦上宗景が城主となった。しかし宗景は兄との不和から、享禄5年(1532)に天神山城を築いて移り、三石城は放棄された。
歴 代 城 主 伊東氏 浦上氏


大手門跡の石垣


現地解説板の縄張図

標高291mの天王山の山頂(比高210m)に築かれた中世の連郭式山城。最頂部に本丸、一段下に二の丸、更に一段下に三の丸が配置されている。


鶯丸(出丸 堀切


本丸 三の丸


 <アクセス>
国道2号線から三石の市街地に入り、JR三石駅の前(西側)を通過して300m程北上すると、左側に深谷の滝へと入る道がある。この道を1.4km程行くと深谷の滝の入り口があり、この前を通過して0.6km程で三叉路になるが、案内標識に従って左側に進み、さらに約1km行くと道の終点となる。深谷の滝から先は車のすれ違いが難しい林道が続くので要注意。終点に数台の駐車が可能であり、城の解説板もある。三石城の本丸へはここから山道を約25分。(2013.10.28)