三刀屋城

所 在 地  島根県雲南市三刀屋町 別 名  尾崎城
遺 構  曲輪 石垣 土塁 形 式  山城
築 城 者  諏訪部扶長(すけなが) 築 城 年  承久3年(1221)
歴 史 三刀屋城は、承久の乱後に三刀屋郷の地頭職として入った諏訪部扶長により、承久3年に築城されたのに始まるとされる。
諏訪部氏は三刀屋氏を称し、南北朝の動乱期には北朝方として戦った。また応仁の乱では東軍の細川方として戦った。また戦国期に入ると、三刀屋氏は尼子氏、大内氏、尼子氏、毛利氏と主を変えた。
天正14年(1586)に三刀屋久扶が上洛したときに徳川家康に通じたと毛利氏に疑われ、天正15年(1588)に三刀屋氏は追放された。三刀屋城は毛利氏に接収された。
慶長5年(1600)、関ヶ原の軍功により出雲は堀尾忠氏に与えられ、三刀屋城はこのとき改修された。
慶長16年(1811)に堀尾忠氏は本拠を松江城に移し、元和元年(1615)の一国一城令により、三刀屋城は廃城となった。
歴 代 城 主  三刀屋(諏訪部)氏


本丸と二ノ丸を仕切る土塁 伝馬舎郭の大手桝形虎口の石垣(雑草に覆われて分かり難い)


 現地の縄張り地図

東西約450m、南北約300mに及ぶ範囲に大小100を超える曲輪を配置している。
現状は城址公園であるが、雑草に覆われており、整備状態は良好といえない。


 <アクセス>
三刀屋城跡は、松江自動車道「三刀屋木次」ICの西約2km。ICを下りて国道54号線に入り、西に1.3km進み、陸橋のある信号を北へと右折する。橋を渡ってすぐを左折し、「三刀屋城址公園」の矢印方向に進むと道は細くなるが、400mほどで駐車場に着く。駐車場が伝馬場跡。(2017.05.28)