増山城

所 在 地  富山県砺波市増山字一の丸 別 名  和田城
遺 構  曲輪 堀切 土塁 石垣 櫓台 形 式  山城
築 城 者  桃井直常 築 城 年  室町南北朝期
歴 史 増山城は、南北朝時代に桃井直常により築城されたとされる。
その後、越中守護畠山氏の守護代神保氏の居城の一つとなった。永禄3年(1560)、上杉謙信が越中に侵攻し、神保長職(ながもと)は富山城を捨てて増山城に逃げ込んだ。
天正4年(1576)には、上杉謙信により増山城は攻略され、吉江宗信が城代として増山城に入った。
天正9年(1581)、織田氏による越中侵攻が始まり、佐々成政は増山城を攻略し、改修した。
天正13年(1585)に佐々成政が肥後に移封されたあと、前田氏が越中を領有し、増山城には中川光重が入った。その後、慶長年間(1596-1615)に増山城は廃城となった。
歴 代 城 主  桃井氏 神保氏 佐々氏 前田氏


一ノ丸 二ノ丸の櫓台


   現地解説板の地図

一ノ丸、二ノ丸、三ノ丸、安室(あぢち)屋敷など、深い堀切や空堀で仕切られた多くの曲輪からなる。松倉城、守山城と並び、越中三大山城とされる規模を有する。

整備はされているのであるが、全般的に下草が多く、石垣が完全に隠されているのが残念。


二ノ丸と安室屋敷の間の堀切 安室屋敷の土塁


 <アクセス>
国道359号線の「とやま県民公園頼成の森」の北東部の交差点(信号無)を北へ折れる。1km程先に山側へ斜め右に入る三叉路があるのでここを入る。道なりに進んで0.7km先の不動滝橋を渡り、次の増山大橋の手前の右に増山城への入り口がある。増山城の解説板があり、車を1台停めるスペースがある。(2014.09.08)