益富城

所 在 地  福岡県嘉麻市中益 別 名  大隅城
遺 構  曲輪 石垣 土塁 桝形虎口 形 式  山城
築 城 者  大内盛見 築 城 年 永享年間(1430頃)
歴 史 益富城は、永享年間(1430頃)に大内盛見により築城されたのに始まるとされる。永禄年間(1560頃)には毛利元就の領有するところとなり、城代として杉忠重が入った。
天正年間(1580頃)に秋月氏の隠居城となるが、天正15年(1587)に豊臣秀吉が九州を平定した際に攻略し(一夜城伝説)、早川長政を城蕃として入れた。
慶長5年(1600)の関ヶ原の戦いの戦功により筑前を与えられた黒田長政は益富城を筑前六端城の一つとして位置づけ、後藤基次又兵衛を城主とした。
後藤又兵衛は慶長11年(1606)に出奔し、代わりに母里太兵衛が城主となったが、元和元年(1615)に一国一城令により廃城となった。
歴 代 城 主 大内氏 毛利氏 秋月氏 早川氏 後藤氏 母里氏 


二の曲輪 二の曲輪の桝形虎口


 現地解説板の地図

標高188m(比高140m)の城山の山頂部に本曲輪と二の曲輪を設け、その周囲に馬場や別曲輪を配置する。
益富城自然公園として整備されている。


本曲輪の桝形虎口 馬屋跡の石垣


 <アクセス>
城跡は、JR筑豊本線「飯塚」駅の南東約11km。国道211号線を南下し、嘉麻市役所嘉穂庁舎から約1km先に「一夜城」の看板が上っているので三差路を北へと左折する。あとは道なりに約1.2km進むと、益富城自然公園の駐車場に着く。駐車場の付近一帯が城跡。(2019.03.21)