槙山城

所 在 地  福井県福井市南山町 別 名  東郷城 東郷槙山城
遺 構  曲輪 堀切 土塁 形 式  山城(標高122m)
築 城 者  朝倉正景 築 城 年  15世紀前半
歴 史 槙山城は、朝倉氏3代氏景の二男正景により、15世紀前半に築城されたのに始まるとされる。文明3年(1471)頃、7代敏景のときに一乗谷の支城として整備された。
天正元年(1573)に朝倉義景が織田信長に滅ぼされると、越前に入封した柴田勝家の支配するところになった。
天正11年(1583)に柴田勝家が羽柴秀吉に敗れた後、翌年、長谷川秀一が城主として入った。長谷川秀一が文禄の役で朝鮮にて陣没すると、北庄城の丹羽長秀の二男の長昌が城主となった。
丹羽長昌は関ヶ原合戦で西軍に属して敗れ、槇山城は廃城となった。
歴 代 城 主  朝倉氏 柴田氏 長谷川氏 丹羽氏


千畳敷の南縁の土塁 千畳敷の南側の堀切


現地解説板の曲輪配置図

槙山城は、一乗谷の西側の山地の西北端に突き出る城山の山頂部に築かれており、尾根伝いに一乗谷と密接に繋がっていた。
駐車場になっている二の丸の北側の高台が主郭(本丸)であり、城台、天守閣跡と呼ばれている。二ノ丸の南に広い千畳敷と呼ばれる曲輪がある。この千畳敷の南側に土塁と堀切がみられる。


千畳敷 城台(主郭)


 <アクセス>
槙山城跡は、JR九頭竜線の越前東郷駅の南600mの城山にある。越前東郷駅の東側を南北に走る県道32号線を南下すると、東側に山へと入る林道がある。林道の入口に「槙山城跡」の標識がある。この林道を約1km上ると、終点の駐車場に着く。この駐車場が二の丸の跡。帰りは駐車場の反対側から別の林道で下るようになっているので、対向車の心配なく走行することができる。(2013.04.14)