桑折西山城

所 在 地 福島県伊達郡桑折町万正寺本丸,西館 別 名  
遺 構 曲輪 土塁 空堀 石塁 虎口 形 式  山城
築 城 者 伊達朝宗 築 城 年  鎌倉時代初期
歴 史 桑折(こおり)西山城は、文治5年(1189)の奥州合戦の功により伊達郡を与えられた伊達朝宗によって築城されたのに始まるとされる。
天文年間(1532-55)に伊達稙宗は居城を梁川城から桑折西山城に移した。桑折西山城が現在の規模になったのはこのときといわれる。
天文11年(1542)、伊達稙宗とその嫡男の晴宗の間に内乱が生じ、桑折西山城はその攻防戦の舞台となった。戦況は伊達晴宗に有利となり、伊達稙宗は丸森城に隠居し、伊達晴宗も居城を米沢城に移して、桑折西山城は廃城となった。
歴 代 城 主 伊達氏


本丸 本丸の南側の空堀


現地解説板の地図

桑折西山城は東西約900m、南北約600mの規模を持ち、標高193mの高館山の山頂部の本丸と、その南西部の中館と西館の3つの曲輪から構成される。
中館と西館には土塁と空堀が良好に保存され、虎口の石塁も復元保存されている。


中舘の土塁 中舘と西舘の間の空堀


中舘の石塁 中舘の虎口の石塁


 <アクセス>
桑折西山城跡は、JR桑折駅の西約0.7kmの位置。国道4号線の「桑折町役場入口」交差点を西に入り、二つ目の信号を右折する次の信号を左折して、JR線の下を潜り、直ぐを左折する。次の角を右折して高速道路の下を潜り、高速道路に沿って左に進む。300m先に城の案内標識があるのでここを右折して、民家の間に入る。道はすぐに狭いオフロードになるが、そのまま進むと500m程で城域に入ることができ、道端の適当な個所に駐車する。車で入っていくことが不安になる道だが、草刈作業用のトラックが入っていた程なので、問題はない。(2013.06.13)