岸岳城

所 在 地  佐賀県唐津市北波多 別 名 鬼子岳城 古志岳城
遺 構  曲輪 石垣 堀切 井戸 形 式  山城
築 城 者  源 久 築 城 年 久安年間(1145-51)
歴 史 岸岳城は上松浦党の盟主である波多氏の居城である。波多氏の祖とされる源久の次男・持(たもつ)により、久安年間に築城されたとされる。
戦国時代に入り、波多氏に家督争いが起こるが、有馬氏から入った源親(ちかし)が収束し、岸岳城に入る。
文禄2年(1593)の文禄の役の際に源親は豊臣秀吉の不興をかって改易となり、上松浦には広沢高広が入った。岸岳城の石垣はこのころに改修されたものとみられる。
元和元年(1615)頃、岸岳城は廃城となった。
歴 代 城 主  源氏 波多氏 広沢氏


(伝)三左衛門殿丸の高石垣


  現地解説板の縄張り図
標高320mの山上稜線に沿って三の丸、二の丸、本丸、三左衛門殿丸などが配置され、曲輪間に深い堀切がある。
登山口から10分程度で城域の西端に出るが、アップダウンは小さいものの、城域が東西1km以上と広く、東端まで片道30分はかかる。


二の堀切 (伝)二の丸の井戸


(伝)三左衛門殿丸の石垣 (伝)三左衛門殿丸の石垣


 <アクセス>
JI唐津線の「山本」駅の南約4km。国道202号線を南下し、「徳須惠上」信号交差点を西に折れる。0.5km先に「岸岳城4.5km」の道路標識がある交差点を南に入り、次に「岸岳城3.8km」の道路標識がある三差路を左折する。後は、要所要所に岸岳城の案内標識があるので、それに従って走ると、右手に城跡用の駐車場がある。この駐車場を越えるとさらに数台の駐車場があり、ここに登山口がある。(2018.05.22)