霧山城

所 在 地  三重県津市美杉町下多気 別 名  多気山城 多気城
遺 構  曲輪 土塁 堀切 形 式  山城(比高240m)
築 城 者  北畠顕能 築 城 年  興国3年(1342)
歴 史 霧山城は南北朝時代初期の興国3年に、南朝方の南伊勢の拠点として、北畠顕能により築城された。
戦国期に入り、永禄12年(1569)に織田信長軍が伊勢に侵攻した際に、当主の北畠具教は本拠を大河内城に移して迎え撃ち、霧山城には城代として北畠政成を置いた。しかし結局、北畠具教は信長の次男の信雄に家督を譲ることを条件として和睦を結んだ。
天正4年(1576)、三瀬館に隠居していた北畠具教は、織田信長の命を受けた信雄の配下に襲撃され、殺害された。この直後に、霧山城も織田方の軍勢に攻められ、落城した。
歴 代 城 主  北畠氏


本丸跡 本丸の土塁


現地案内板の地図

霧山城は、標高570mの山頂部に築かれている。本丸・矢倉曲輪・米倉曲輪からなる北の主曲輪群と、鐘撞堂曲輪などからなる南の曲輪群とで構成されている。


矢倉跡 鐘撞堂跡


 <アクセス>
伊勢自動車道・松阪ICを下りて県道59号線を南下し、国道166号線に入ってさらに南下する。「粥見赤滝」交差点で国道368号線に入って西進する。国道368号線は山間部に入ると対向車とすれ違えない細い道が続くので要注意。道の駅美杉を越えた次の十字路を右折すると1km先に北畠神社がある。北畠神社の手前に広い無料駐車場がある。北畠神社の横から山に入ることができ、山頂部の城跡まで1340m、35分ほど。(2014.05.14)