葛山城

所 在 地  静岡県裾野市葛山 別 名  
遺 構  曲輪 土塁 空堀 堀切 形 式  山城
築 城 者  葛山氏 築 城 年  室町期
歴 史 葛山城の築城年代は明らかではないが、駿東一帯を支配した大森氏が小田原に本拠を移した際に、葛山氏がこの地に移って、築城したとされる。葛山氏は藤原北家の出とされ、室町期には今川氏の被官となった。
永禄11年(1568)、武田信玄が駿河に侵攻すると、葛山城主の葛山氏元は武田方に寝返った。元氏の死後、武田信玄の六男・信貞が葛山氏を継いだ。
天正10年(1582)、武田氏の滅亡の際に信貞も自刃し、葛山氏は断絶し、葛山城は廃城となった。
歴 代 城 主  葛山氏


一の曲輪 一の曲輪の土塁


現地解説板の葛山城案内図

城域は東西350m、南北70m。
一の曲輪(主郭)の三方を二の曲輪とこれに連なる帯曲輪で囲み、その東西の外側に堀切を介して東曲輪と西曲輪が配置されている。さらに東曲輪の東に大手曲輪がある。


二の曲輪の土塁と虎口 本丸の東側の堀切


 <アクセス>
 城跡は仙年寺の背後の山にあるので、仙年寺をめざす。県道24号線沿いにある裾野市役所富岡支所から西に進んで東名高速道路の下を潜ると、0.7km先の三叉路に葛山城の案内看板がある。この看板が立つ集会所の横の道へと右折すると、突き当りが仙年寺。その前に広い駐車場がある。城跡は、仙年寺の境内を通り抜けて数分。(2014.08.09)