スフォルツェスコ城
(Castello Sforzesco)

 


スフォルツェスコ城は、ミラノ市旧市街のセンビオーネ公園の入り口にある。14世紀にミラノを支配していたヴィスコンティ家が居城として建築し、15世紀にミラノの支配者がスフォルツァ家に移った後、1450年にミラノ公フランチェスコ・スフォルツァが城塞として改築した。建築にはレオナルド・ダヴィンチも携わったといわれる。
正面のフィラレーテの塔(工事中で商品宣伝用の幕で囲われていた)を起点に回廊が巡り、内側に広い中庭がある。



 




マリーノ宮殿
Palazzo Marino)

ミラノ市のスカラ広場に面して建つ。16世紀に、ガレアッツォ・アレッシ(Galeazzo Alessi)の設計・建築により、l建造された。現在、ミラノ市庁舎として使用されている。





ベッキオ宮殿
(Palazzo Vecchio)

フィレンツェのシニョーリア広場に面して建つ。1299年から1314年にかけて建築され、初めは、フィレンツェ共和国の政庁舎として使われた。一時、メジチ家が居城とし、コジモ1世が城主のときに内部が大改修された。
現在もフィレンツェ市庁舎として使用されている。

  




ベッキオ城
(Castello Vecchio)

ベッキオ城は、ベネト州の都市ヴェローナにある。14世紀後半に、カングランデ2世によりスカラ家の居城として建造された。現在は市立美術館として使用されている。

  




ピサの城壁
(Muro di Castello di Pisa)


ピサは、斜塔を含め、都市全体を守るために6km以上の城壁で囲まれていた。城壁の建築は1155年、ピサの行政長官コッコ・グリッフィの時代に始まった。現在、5kmほどが残っており、イタリアに残る最も古い中世の城壁である。


  




ドゥカーレ宮殿
(Palazzo Ducale)


ヴェネチアのサン・マルコ広場にある。8世紀に創建され、1309年から1442年にかけて現在の形に完成された。ヴェネチア共和国の総督の住居兼共和国政庁であった。





サンタンジェロ城
(Castel Sant’Angelo)

ローマのヴァチカンのサンピエトロ広場から東へ500mの地点に建つ。ローマ皇帝ハドリアヌスの霊廟として139年に建築された。14世紀以降は、歴代のローマ教皇により要塞として強化され、同時に牢獄としても使用された。ヴァチカンとの間に秘密の通路が巡らされているとされ、非常時にローマ教皇が避難所として使用した。現在は博物館として使用されている。



ヴァチカン宮殿
(Palazzo Vaticano)


左:サン・ピエトロ大聖堂 右:ヴァチカン宮殿

ヴァチカン宮殿は、サン・ピエトロ大聖堂に隣接して建つ、ローマ法王の住居。サン・ピエトロ大聖堂は4世紀に創建されたが、巡礼者用の宿泊施設や法王用の休憩施設が附属するにすぎなかった。そこで15世紀に入って宮殿が建てられ、そこが法王用の正式な宮殿となった。




ヌオーヴォ城
(Castel Nuovo)


ナポリの港近くに建つ。13世紀にアンジュー家によって建築され、15世紀にアラゴン家によって再建された。現在は市立博物館として使用されている。


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