田辺城

所 在 地  三重県いなべ市北勢町田辺 別 名  
遺 構  曲輪 土塁 空堀 土橋 形 式  山城
築 城 者  木造左衛門佐長政 築 城 年  天正14年(1586)
歴 史 田辺城は、木造(こづくり)左衛門佐長政が、織田信雄から1万石の領地を与えられ、天正14年(1586)に築城したとされる。
木造長政は、宮山城主の木造具政の子で、北伊勢を領した織田信雄に仕えた。天正12年(1584)の小牧・長久手の戦いの際に羽柴秀吉方に攻められ、宮山城は落城した。木造長政は、この後に田辺城を築いて居城とした。
天正18年(1590)に織田信雄が豊臣秀吉の命による転封を拒んで失領すると、木造長政も田辺城から退去し、田辺城は廃城となった。
木造長政はその後、織田信秀に仕え、さらに関ヶ原の合戦の後は福島正則に仕えた。
歴 代 城 主 木造長政


立派な城門を潜ってすぐに目に飛び込んでくる、外堀。 主郭の四方を囲む内堀。土塁との高低差は今でも3m以上はある。


主郭の北西面の虎口。手前は内堀にかかる土橋。 主郭の南東面の虎口。土塁の高さが際立つ。


現地説明板の城跡略図

曲輪としては、主郭が明瞭に残っているが、その他の郭は不明。
主郭は深い堀と高い土塁で守られている。

屋敷跡とされる曲輪もあり、低い土塁で囲まれているが、堀はみられない。


<アクセス>
みなべ市の県道25号線を北上し、北勢町田辺で県道606号線へと入る(「熟人荘」の案内板がある)。道なりに400mほど進み、「熟人荘」の案内板がある右側の坂道へと上がる。その突き当りが老人介護施設「熟人荘」の駐車場。この駐車場に城門と田辺城の説明板があり、城門の奥が城跡。(2012.05.17)

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