犬居城

所 在 地 静岡県浜松市天竜区春野町堀之内字犬居 別 名  
遺 構  曲輪 土塁 空堀 堀切 形 式  山城(標高250m)
築 城 者  天野氏 築 城 年  南北朝期
歴 史 犬居城は、承久の変の後に地頭として入部し、国人領主に成長した天野氏の居城である。犬居城の築城時期は明らかではないが、南北朝期とされる。
天野氏は今川氏に従っていたが、今川義元が永禄3年(1560)に桶狭間で戦死すると、甲斐のの武田信玄が南下して遠江を浸食し、天野氏は武田氏の配下となった。武田氏配下の元亀年間(1570-73)には、対徳川戦に備えて犬居城の拡張整備が行なわれている。
天正2年(1574)と天正4年(1576)の2度にわたって徳川家康に攻められ、最終的に天野氏は敗れて甲斐に退去した。これにより、犬居城も廃城となった。
歴 代 城 主  


本曲輪 本曲輪の西端の物見曲輪
 城郭風の展望台がある


現地説明板の城址鳥瞰図

犬居城は。行者山(標高250m)の山頂部に、東西600m、南北650mの範囲で築城されている。
西から東にかけて、物見曲輪、本曲輪、二の曲輪、東曲輪(馬出曲輪)などが配置されている。


本曲輪の東側の空堀 東曲輪の北側の空堀


 <アクセス>
犬居城は、浜松市春野町の春野高校の北側の裏山山頂にある。国道362号線の新秋葉橋の北と春野高校の南の間の信号を東へ折れ、町中に入る。200mほど進むと犬居城址の案内標識があるので、ここを左折して北上する。道なりに進んで国道の上を跨いですぐ左に、犬居城への登山口がある。この登山口に数台駐車することができる。城の主要部へは山道を歩いて10分少々。(2013.03.25)

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