林大城

所 在 地  長野県松本市里山辺 別 名  
遺 構  曲輪 石垣 土塁 堀切 形 式  山城
築 城 者  小笠原氏 築 城 年  南北朝期
歴 史 林大城は信濃守護・小笠原氏の本城である。林大城の築城年ははっきりしないが、南北朝期に遡るとされる。
小笠原氏は信濃の筑摩郡、安曇、伊那に勢力を張ったが、戦国時代に入って信濃に侵攻した甲斐・武田氏と衝突し、天文17年(1548)に武田信玄に敗れて林大城は破却された。
天正10年(1582)に武田氏の滅亡後、小笠原貞慶が旧領を回復した。今ある林大城は小笠原貞慶によって改修されたものとされる。小笠原貞慶は深志城(松本城)に移り、林大城はその後放棄された。
歴 代 城 主  小笠原氏


主郭の土塁の内側に残る石垣


小笠原氏が本拠とした林城は、この林大城と、林小城からなる。林大城は扇状地に突き出た丘陵上に構築されており、城の主要部は主郭と第二郭からなる。主郭を囲む土塁のうち、東側土塁と北側土塁の内側に石垣(石積み)が残っている。


主郭 主郭の周囲の土塁


 <アクセス>
林大城跡は、JR松本駅の南東約4kmの山中に位置する。松本駅の東口を東方向へ直進し、突き当りの「あがたの森公園」を南に折れ、「筑摩橋」を渡って信号を東へ折れる。川沿いに2.5km進んで4つ目の橋の南詰交差点(「橋倉」への標識がある)を南へ折れる。道なりに1.2km程進むと、右手に「林大城」の標識があるので右折し、林道へと入って1km弱走ると、城の案内板のある「東城山公園」に着く。案内板の裏側が城跡。駐車できるスペースがあり、トイレもある。林道は狭いオフロードなので走行に注意。(2013.05.26)

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