鉢形城

所 在 地  埼玉県大里郡寄居町鉢形 別 名  
遺 構  曲輪 土塁 堀 復元門 形 式  平山城
築 城 者  長尾景春 築 城 年 文明8年(1476) 
歴 史 鉢形城は、文明8年に長尾景春により築城されたとされる。長尾景春は山内上杉氏の家宰職を巡る不満により、鉢形城に立て籠ったが、文明10年(1478)に扇谷上杉氏の家宰・太田道灌により鎮圧された。
この後、鉢形城は山内上杉氏の持ち城となり、上杉氏に従う藤田泰邦の支配下に置かれた。天文15年(1546)、河越夜戦で上杉氏が北条氏に大敗すると、藤田泰邦は北条氏に帰属した。
永禄元年(1558)、北条氏康の四男の氏邦が藤田氏の娘婿として家督を継ぎ、鉢形城は北条流に大幅に改修された。
天正18年(1590)、豊臣秀吉の小田原攻めに際して、鉢形城は前田・上杉・本多の大軍に包囲され、開城した。
歴 代 城 主  長尾氏 山内上杉氏 藤田氏 北条氏


三の丸に復元された四脚門 三の丸に復元された石垣(石積土塁)と四阿


現地解説板の地図

荒川の断崖上に築かれた崖城。
本丸・二の丸・三の丸が直線上に並ぶ連郭式縄張り。
昭和7年に国指定史跡に指定され、現在、鉢形城公園として整備されている。


二の丸と三の丸の間の空堀 本丸(御殿曲輪)


本丸(本曲輪) 本丸の石垣

 <アクセス>
鉢形城公園は、東武東上線「寄居駅」の南約1km。「鉢形城址」の石碑がある三叉路の信号交差点を北西へ入り、次の三叉路の狭いほうの道へと直進すると、城跡の中。この道沿いに駐車できる。鉢形城歴史館の広い駐車場も利用できる。(2014.10.25)