江馬氏館

所 在 地  岐阜県飛騨市神岡町殿 別 名  下館
遺 構  復元館 復元門 復元堀 復元庭園 形 式  居館
築 城 者  江馬氏 築 城 年  14世紀末
歴 史 江馬氏は室町期〜戦国期に高原郷(金岡町近辺)を治めた北飛騨の有力在地領主である。江馬氏館は江馬氏の下館として、14世紀末に造営されたとされる。
戦国期には、飛騨の覇権をめくって姉小路氏、三木(みつき)氏と争ったが、天正年間に入って三木(みつき)氏は北飛騨に勢力を伸ばした。天正10年(1582)に江馬氏の当主の輝盛は三木自綱(よりつな)と激突したが、敗れて討死した。
このとき江馬氏館も落ちたとみられる。
歴 代 城 主  江馬氏


会所を囲む土塀と主門
主門の前の両側に設けられた薬研掘


現地解説板の地図

江馬氏館は、「江馬氏城館跡」の「下館跡」として国史跡に指定されている。
館跡の一帯は平成6年(1994)に発掘調査され、「史跡江馬氏館跡公園」として保存されている。そして平成12年(2000)から復元工事が開始され、会所、会所の庭、主門、土塀、堀などが復元されている。


会所 会所の庭


 <アクセス>
神岡町の市街地を南北に縦断する国道471号線の「江馬町」交差点を東へ折れる。100m先の角を道なりに右折し、さらに100mほど進むと、右側に「史跡江馬氏館跡公園」の駐車場がある。公園内は無料であるが、会所と庭園は有料。管理の女性が丁寧に案内・説明してくれる。(2013.05.13)

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