和知の山里 春便り
 2月の23日 丹波高地の和知にも 春一番が!!
今まで 冬篭りしていた山里の静けさも 待ちわびた春の到来にざわめき始めます
棚田には蛙 空には雛鳥たちの群れ 土手には山野草が芽吹きます
 雪間の蕗の頭が出始め 五月上旬まで土筆 薇 蕨 タラの目 やま山葵
こごみ 山独活 こし油など 山菜が旬をむかえます
 三月 棚田がおこされ 五月の田植えにかけて長老山の
雪どけ水が井根(江戸時代に山の川から田に水を引くために作られた用水路)
 を走り 棚田に注がれます とたんに 蛙たちがいっせいに泣き出し
夜にもなると大合唱! なにせ家の周りは 一面田んぼなのですから
 四月 美山大野の千本桜(桜祭りとライトアップ有り)や
和知でも山桜が咲き始めます 今年は 桜の前に 二年おきに咲く
 辛夷の花が白く 里山を彩ります
五月 葉桜が緑鮮やかに 緑陰すずしく 山薊が樹下を 彩ります
 田んぼでは 山風に 稲の子がうかれ 青田波かたちます
 
少し前までは 何処にでもあった風景と
         ゆったりと流れる時間なのですが・・・・・
この和知の里も 今秋 町村合併により
  平安貴族・和智氏の荘園 和智の庄も
    京丹波町と名を換えます
 
 北大路魯山人が愛した 和智鮎 、丹波名産黒豆 和知黒、
  和知人形浄瑠璃など 日頃 美山に押されている和知の里
   ですが 里人達は なんとかその伝統と文化を残そうと
    がんばっています
  時計をはずして のんびりしに ゆらりと
    和知の里を 訪ねてみてください
             ゆっくりしいや まぁ 蕎麦でも
                                和知の里人