税理士は、会計資格として超難関の国家資格です。
税理士の資格を独学で取得することは困難ですが、一度の試験で全ての科目に合格する必要はありませんので、科目ごとに受験することが可能です。
このため、まとまった学習時間が取れない方でも1科目ずつ受験していくことができます。
また、合格科目は一生涯有効ですので、長期戦を覚悟するのであれば、ライフプランに合わせて独学で自分のペースで受験することも可能です。
このサイトでは、税理士の資格の概要や資格試験情報、独学の勉強法など、これから税理士の資格取得を目指す皆さんに役立つ情報を発信していきたいと思いますので、ぜひ参考にしてください。
【執筆者】 |
![]() 執筆者・アドバイザー紹介 |
【アドバイザー】税理士 佐園達哉 会計事務所で10年の下積み後、2020年に独立した30代の若手税理士。税務のほか経営コンサルティングにも注力し、2022年経営革新等支援機関TOP100に選出。 |
税理士の資格概要
税理士とは、税務の専門家としての国家資格であり、税理士法に基づき独占業務が定められています。
また、経営コンサルティングなど幅広い業務もあり、独立開業を目的に資格取得を目指す方が多いことも、税理士の特徴ですね。
この税理士の資格について、下記のページで解説しますので、詳しくはそちらをご参照ください。
税理士の資格を取得する方法
税理士になるためには、日本税理士会連合会に備える「税理士名簿」に登録する必要があります。
この登録を受けるためには、以下の「税理士となる資格」及び「実務要件」を満たすことが必要です。
税理士となる資格
税理士となる資格は、以下のいずれかです。
- 税理士試験の合格者
- 税理士法の規定により、税理士試験の試験科目のすべてを免除された者
- 弁護士(弁護士となる資格を有する者を含む)
- 公認会計士(公認会計士となる資格を有する者を含む)
実務経験
上記の税理士となる資格のうち、1・2についてはさらに、会計に関する事務(貸借対照表勘定及び損益計算書を設けて経理する事務)などの2年以上の実務経験が必要となります。
税理士の資格試験制度
「税理士となる資格」を取得するための税理士試験の制度については、下表のとおりです。
試験日程 |
年に1回、8月上旬又は中旬の連続する3日間(平日) |
試験科目 |
全11科目から会計学2科目・税法3科目の計5科目を選択。科目ごとの受験が可能 |
出題形式 |
記述式 |
合格点 |
各科目とも満点の60% |
受験資格 |
(会計科目)受験資格に制約なし |
受験料 |
(1科目)4,000円 |
試験会場 |
全国12都道府県において実施 |
受験者数 |
約3万人 |
合格率 |
約15%(科目合格率) |
勉強時間の目安 |
3,000時間 ⇒1日2時間なら約4年 |
試験制度については、別途、下記のページを用意していますので、詳しくはそちらをご参照ください。
税理士の資格は独学でも取得できる?
税理士は超難関資格ですので、独学で取得することは困難です。
しかし、科目ごとの受験・合格が可能ですので、長期戦を覚悟するなら独学でも合格が目指せます。
その際は、モチベーションの維持や自分自身で適切なテキスト・問題集選び、効率的な学習方法の確立と戦略的な学習計画を立てる必要があります。
また機会がありましたら、独学におすすめの勉強法についても、記事を書いていきたいと思います。