更新日:2020年2月27日
マンション管理士試験は、独学でも十分に合格できると言われていますが、やはり独学では不安だという方もいらっしゃると思います。
そこで、マンション管理士試験対策として、コストが安くつく独学ではなく、敢えてコストのかかる通信講座を受講する「メリット」について考えていきたいと思います。
そして、そのメリットを最大限に活かす通信講座とはどのようなものなのか、選び方のポイントについても解説していきます。
執筆者 大西雅明 |
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マンション管理士通信講座を受講するメリット
まず、マンション管理士の通信講座を受講するメリットとして、一般的に次の5つが挙げられると思います。
- 「教材一式」が提供される。
- 「カリキュラム」が決まっており、スケジュール管理がなされる。
- 「講義」を受講することができる。
- 「オリジナル教材」が提供される。
- 「サポート(質問対応)」が受けられる。
この中でも特に、独学にはなく通信講座にしかないものは、「講義」と「カリキュラム」の2つになると思います。
その他のメリットについては、まず、「教材一式」が提供されるという点については、独学の場合は、あれこれ選ぶのは手間がかかりますが、通信講座であれば一式が揃うというメリットは確かにあります。
しかし、選ぶという行為自体は、どの通信講座が良いかあれこれ選ぶのも同じことですから、選ぶ手間という意味では大差はないかもしれません。
また、独学の場合は、どのテキストがいいか選んで、問題集もどれにするか選んで、、という手間がありますが、基本的には、テキスト1冊が決まれば同じシリーズの問題集を選べばよいわけですから、その意味においても、結局は通信講座ひとつを選ぶ手間と大差はないといえます。
次に、受験に精通した資格予備校が作成した「オリジナル教材」が提供されるというメリットについては、確かに通信講座のメリットのひとつではありますが、今の時代、市販の教材だけでも十分にマンション管理士試験に合格できるわけですから、通信講座にしかない固有のメリットというわけではないように思います。
ただし、マンション管理士の通信講座を比較検討するうえで、「教材」は最も重要な要素のひとつと言えます。というのは、勉強は、教材に基づいて進めていくわけですから、教材がわかりにくかったり使いにくかったりしては、元も子もありませんので当然ですね。(あくまでも、通信講座固有のメリットというわけではないという意味です。)
次に、「サポート(質問対応)」が受けられるというメリットについては、確かに価値のあるものですが、実際のところ、それほど利用頻度が高いものではありませんので、そこまで重視すべきメリットではないように思います。
事実、当サイトで最もおススメしているマンション管理士通信講座「フォーサイト」では、受講生の平均質問回数は、年間3回という統計データになっているそうです。
そうなってくると、残るは「講義」と「カリキュラム」ということになります。この二つは他に代えがたい重要な通信講座のメリットということになり、独学では得ることのできない通信講座の絶対的な価値と考えられます。(もちろん、「通学」講座においても同様の価値はありますが、ここでは独学と通信講座との比較という点で記載しています。)
マンション管理士通信講座における特に重要なメリット
では、マンション管理士通信講座における特に重要なメリットである「講義」と「カリキュラム」について、もう少し詳しく見ていきたいと思います。
マンション管理士通信講座の重要メリット1
講義
まず、講義についてですが、独学の場合は、テキストを自分で読んで理解していく必要がありますが、読むだけでは理解できない場合もあります。そうすると、勉強が前に進まなくなってしまいます。また、テキストを一人で読んでいると眠くなってくることもあります。
しかし、通信講座を受講すれば、プロの講師の解説講義を聴くことができますので、難しい内容であっても理解が進みます。そして、人から説明を受けていれば眠くなるのを防ぐこともでき、学習がはかどります。
まさに講義は、マンション管理士通信講座の最大のメリットですね!高い価値があると思います。
マンション管理士通信講座の重要メリット2
カリキュラム
次に、カリキュラムについてですが、独学の場合は、自分でテキストや問題集を選んだとしても、さらに自分で、どの教材をいつ使って、どんな順序で学習を進めていけばよいか悩みながら進めていく必要があります。
しかし、通信講座を受講すれば、決められたカリキュラムに沿って、効率的に安心して学習を進めていくことができますね。
以上から、独学にはなく、通信講座にしかないメリットは「講義」と「カリキュラム」の二つになるということがおわかりいただけたと思います。
ということで、マンション管理士の試験対策に通信講座を選ぶのであれば、この通信講座固有のメリットである「講義」と「カリキュラム」が最大限に活かされている講座が理想的な講座ということになります。
マンション管理士通信講座の重要メリット3
プラスワン「教材」
なお、上記でも少し触れましたが、「教材」については通信講座の固有のメリットではありませんが、通信講座を比較検討するうえでは、最重要な要素のひとつとなってきますので、マンション管理士の通信講座を選ぶうえでは、「講義」と「カリキュラム」に、「教材」を加えた3つの要素で、どのような通信講座が理想的なものなのか、その選び方を考えていきたいと思います。
- マンション管理士の通信講座について、講義、教材、カリキュラム、合格実績などから総合的に評価したおすすめ通信講座は「マンション管理士の通信講座を合格者がおすすめ!【人気6社比較ランキング!】」でご紹介しています。
マンション管理士通信講座の選び方のポイント
マンション管理士通信講座のポイント1
教材
ではまず、教材について見ていきたいと思います。
マンション管理士の通信講座の教材は、
- テキスト
- 問題集
- eラーニングシステム
で構成されているのが基本パターンになっており、通信講座の各社で様々な工夫を凝らして作成されています。
テキスト
テキストについては、市販テキストでも同じことがいえますが、とにかく多種多様です。印刷の刷り色がフルカラー、2色刷り、白黒といった違いや、ボリュームの違いはすぐにわかりますが、内容については、サンプルテキストを見て判断するしかないように思います。とにかく、わかりやすいと自分が感じるものを選ぶべきですね。
刷り色については、フルカラーの方が見やすいですし、印象に残りますし、やる気もアップするように思います。また、きれいに整理されていれば理解がスムーズに進むというのも確かだと思います。しかし、それにこだわる必要はなく、2色刷りでも十分にメリハリをつけた表現はできると思いますので、2色刷りでも問題はないと思います。
ただし、さすがに今の時代、白黒は厳しいかと思いますが。。
ボリュームについては、効率的に学習するためには、できるだけ薄いテキストが好ましいですが、薄ければいいというものではありませんし、逆に、分厚いのがいいということもありません。
この点については、最近の通信講座では、どこの講座も効率性を意識して、合格するために必要な範囲に絞り、無駄を省くという最適化が進んでいますので、そこまで気にしなくても大丈夫かと思います。
ただし、「通学」講座を開講しているような資格予備校では、かなり分厚いテキストが用意されていることがありますので、注意が必要です。
問題集
次に、問題集についてですが、テキストに比較すると、通信講座各社による違いは、それほど大きくないように思います。
過去問が掲載され、それに対する解答・解説が収録されているという形式は基本的に同じです。
もちろん、細かいところでは様々な違いはありますし、問題集では、解説がわかりやすいかどうか、というのが一番重要なポイントになりますが、基本的に、どこの講座の解説も一定のレベルが確保されているはずですので、そこまで気にする必要はないかと思います。
また、問題集を解きながらテキストを確認したいとなった場合に、テキストの関連ページをすぐに参照できるようテキストの参照箇所が明記されているかどうかは学習の効率に大きく影響を与えますので、この点については必須条件だと思います。
なお、印刷の刷り色については、問題集の場合は2色刷りが主流で、白黒のものもありますが、こちらもそこまで気にする必要はないかと思います。
eラーニングシステム
次に、eラーニングシステムも、各社の通信講座によって大きな違いがあります。
ここで、eラーニングシステムについて検討するにあたって、通信講座を使った勉強方法について触れながら、見ていきたいと思います。
マンション管理士試験の勉強は、まとまった時間を確保して勉強するというのが基本形になるかと思います。毎日決まった時間に、例えば、仕事(学校)から帰ってきて、食事などを済ませてから寝るまでの時間で、数時間を確保して、机に向かってパソコンで講義を受講するというのが最もオーソドックスな勉強方法かと思います。
そして、プラスアルファとして、スキマ時間を活用して、eラーニングで問題演習をするということも考えられます。
また、そもそもスキマ時間のみで勉強するという勉強方法も考えられます。この場合は、スマホの学習に完全対応した講座を選ぶ必要があります。
食事しながら、通勤しながら、昼休みに、休憩時間に、スマホをいじる時間は全て勉強時間に変えることができます。
とはいえ、講義の受講は、やはりまとまった時間がやりやすいことは間違いありません。自宅でのスキマ時間もある程度の講義の受講も可能です。
しかし、外出先でのスキマ時間に講義を受講することは、なかなか難しいと思いますが、できる人はその時間も活用することができます。
一方、問題演習は、スキマ時間を積極的に活用しやすいと思います。是非、問題演習が、スマホに対応している講座を選ぶべきだと思います。
- マンション管理士の通信講座各社の教材について徹底的にリサーチしたページはこちら⇒マンション管理士通信講座の教材を徹底リサーチ!
マンション管理士通信講座のポイント2
講義
次は、講義についてです。
講義では、テキストやスライドを使いながら、オンライン(Web)、またはDVDによる動画講義が提供されます。
講師が、いかにわかりやすい講義を提供してくれるかというのがポイントになりますね。
しかし、どんな講師が優れているのかという一律な判断基準はありません。このため、どこの通信講座も公式サイトでサンプル講義を提供していますので、サンプル講義を聴いてみて、ご自身で判断するしかないと思います。
ただ、言えることは、カリスマ講師やベテラン講師と呼ばれているような講師や、高い合格実績をあげている講師なら、安心して任せられると思います。
それと、講義をスキマ時間に受講するなら、講義時間が2時間半というような教室講義を収録したものではなく、30分程度以内で刻んで収録してある講義の方がいいですね。
さらに、動画プレーヤーも、途中で中断した場合でも中断したところから再生できる機能を備えているものがよいと思います。この機能がないプレーヤーを使うのは、かなりのストレスになりますので(私自身、経験あり)。
- マンション管理士の通信講座各社の講師について徹底的にリサーチしたページはこちら⇒マンション管理士通信講座の看板講師を徹底リサーチ!
マンション管理士通信講座のポイント3
カリキュラム
次は、カリキュラムについて考えてみたいと思います。
カリキュラムは、一般的に、
- インプット講義
- アウトプット講義+自己学習による問題演習(又は、eラーニングを使った問題演習)
- 模試
で構成されているのが基本パターンになっています。
インプット講義
インプット講義では、基礎知識から応用知識まで、知識をインプットするための講義が提供されます。
このインプット講義は、マンション管理士通信講座の根幹をなす部分になります。まさに講師の腕の見せ所になるカリキュラムです。
インプット講義時間は、10時間程度のものから50時間を超えるものまであります。
この差は大きいですね。例えば、1日に1時間しか勉強時間が確保できない人なら、50時間の講義を聴くのに2か月程度かかってしまいます。
10時間の講義なら10日もあれば終わります。そうすれば、残りの期間は、復習や問題演習などを繰り返すことができますよね。
丁寧で充実した講義も価値はあるかもしれませんが、私の場合は、できるだけ早くインプット講義を終わらせて、あとはサクサクと問題演習を繰り返したいと思いますので、インプット講義は効率的な講義を好みます。
ただし、丁寧で充実した講義が聴きたいと思う方もいらっしゃると思いますので、効率的な講義か、丁寧な講義か、どちらが良いとは一概には言えません。
ただ、言えることは、誰しも効率的に合格したいと考えるはずです。
アウトプット講義
アウトプット講義では、問題を解きながら、解き方を解説したり、周辺知識・関連知識を説明したりしながら、問題演習を進めていきます。
問題を解くことで、インプットした知識を使える知識に変えていきます。問題を解くことで、どこがどういうふうに問われるかわかりますので、知識を定着させていくことができます。
このアウトプット講義では、問題集に掲載されている全ての問題を解説するような講義は稀で、重要な問題をピックアップして解説するような講義になっているものが多いです。
アウトプット講義の時間も、講座によって様々です。
0時間のものから10時間程度のものまで、大きな格差があります。
問題演習は、インプット学習のように受動的なものではなく、能動的に自分で問題を解いていくため、インプット講義に比べると、講義の必要性は低いと思います。
解説を読むだけでも十分かもしれません。
ここは、マンション管理士通信講座の各社によって考え方、戦略に大きな違いが出てくるところです。
講義時間が長いものは、ひとりで自己学習する時間を極限まで減らし、すべての問題演習を講義付きで提供していこうという考えになっていますし、短いものは、問題演習は、基本的に自己学習で十分という考え方です。
その人の勉強のやり方次第ということになり、自己学習が苦手な人にはアウトプット講義が長いものが適していると思いますので、自分に合ったものを選択する必要があると思います。
ただ、言えることは、解説を読むだけでもわかる問題について解説講義を聴くことは時間がものすごくかかるということです。
自分の確保できる勉強時間と相談して検討する必要があるでしょう。カリキュラムのボリューム感は、確保できる勉強時間との兼ね合いといえます。
模試
模試では、オリジナルの予想問題を使って本試験のシミュレーションをすることで、自分の実力や苦手部分を把握します。
そして、その苦手部分を重点的に復習することで、合格に必要な実力を完成させていきます。
模試に関しては、各社によって、的中率などに差があるかと思いますが、通信講座を選ぶうえで、その的中率の高さはそれほど気にする必要はないかと思います。
模試に至るまでのカリキュラムの中で、どれだけ実力を養成できるかが重要です。
なお、模試がついていない講座もありますが、その場合は、もし必要なら予備校各社の模試は、数千円で受講できますので、それを利用すればよいかと思います。
カリキュラムの組み合わせ
以上のように、カリキュラムのボリュームは、各社によって様々で大きく異なっていますが、カリキュラムに関しては、ボリューム感の違いだけでなく、組み合わせ方にも各社の特色が現れます。
一通りの講義が終わってからアウトプット講義に入るというパターンもありますし、各科目が終わるごとにアウトプットに入るパターンや、1回の講義ごとにアウトプットを行うパターンもあります。
また、メインのアウトプット講義は全科目のインプット講義が終わってから用意されているけれど、簡単な確認テストなどを講義の合間合間に挟むというパターンもあります。
以前は、全部のインプット講義が終わってからアウトプットに入るというカリキュラムが主流でしたが、最近の傾向としては、科目ごと又は講義ごとにアウトプットを行うという「平行学習」に移ってきています。
どちらが良いとは一概には言えませんが、より良いものに改良されてきていると考えられるのではないでしょうか。つまり、全範囲の講義が終わってから初めてアウトプットに入るようなカリキュラムは、改良されていない古いものといえます。
カリキュラムまとめ
ということで、カリキュラムについては、あれもこれも詰め込んで、ボリュームが増えているものもありますが、それだけやれば誰でも合格するでしょうけれど、消化しきれないことになりかねないため、ご自身の確保できる勉強時間と相談しながら、判断することが大切です。
カリキュラムでは、ボリューム感を確認するのが最も大切であり、また、並行学習が導入されていないカリキュラムは要注意といったところかと思います。
- マンション管理士の通信講座各社のカリキュラムについて徹底的にリサーチしたページはこちら⇒マンション管理士通信講座のカリキュラムを徹底リサーチ!
マンション管理士通信講座の選び方のポイント【まとめ】
以上のように、マンション管理士通信講座の選び方のポイントについて記載してきましたが、少し長くなってしまいましたので、最後にまとめとして、整理しておきたいと思います。
マンション管理士通信講座の選び方1
教材
まずは、マンション管理士の通信講座を比較する上で最重要な「教材」として、テキスト、問題集、eラーニングについてのまとめです。
テキスト
- サンプルテキストを見て判断を
- フルカラーに越したことはないが2色刷り以上を
- ボリューム感は、今時の通信講座では無駄を省いた教材になっている。ただし、通学講座も開講している講座は注意
問題集
- わかりやすい解説が大切。しかし大抵は一定レベルが保たれているためそれほど気にしなくてよい。
- 問題集からテキストへのリンクは必須条件
- 刷り色は白黒も可
eラーニング
- スキマ時間を活用するなら、eラーニングシステムは問題演習に対応したものを選ぶべき。
マンション管理士通信講座の選び方2
講義
次は、マンション管理士通信講座を受講する最大のメリット「講義」についてのまとめです。
- いかにわかりやすい講義が提供されるか、サンプル講義を聴いたうえで判断を
- ただ、カリスマ講師、ベテラン講師、高い合格実績をあげている講師は安心できる。
- 講義もスキマ時間に受講するなら、中断したところからスタートできる動画プレーヤーがベター
マンション管理士通信講座の選び方3
カリキュラム
最後は、マンション管理士通信講座の効率性を決定づける「カリキュラム」として、インプット講義、アウトプット講義、模試についてのまとめです。
インプット講義
- 丁寧な充実した講義がよいか効率的な講義がよいかは人それぞれ
- ただし、誰しも効率的に合格したいと考えるはず。
アウトプット講義
- 自己学習が苦手な人はアウトプット講義が丁寧なものを。そうでなければ効率的なものを。
- 自身が確保できる勉強時間に合ったボリュームのものを選びましょう。
模試
- それほど気にしなくてよい。
マンション管理士通信講座の選び方
ポイントのまとめ
さらに最後に一言でまとめると、範囲を絞った効率的な教材と効率的なカリキュラムで合格できるのがベスト。そして、それを実現させる経験豊富な講師。まさにこれですよね!
通信講座のコンセプトは、各社によって異なるため、充実した講義や充実したカリキュラムを売りにしているところもあります。
当サイトでは、各社のマンション管理士通信講座の「教材」、「講義」、「カリキュラム」のそれぞれについて、徹底的に調査したページをご用意していますので、参考にご覧いただければと思います。
マンション管理士の通信講座を比較する上で最重要な「教材」を徹底的に調査したページはこちら⇒
マンション管理士通信講座を受講する最大のメリット「講義」を徹底的に調査したページはこちら⇒
マンション管理士通信講座の効率性を決定づける「カリキュラム」を徹底的に調査したページはこちら⇒
そしてさらに、講義、教材、カリキュラム、合格実績、サポート体制、セールスポイントなどから総合的に評価したおすすめ通信講座については、マンション管理士の通信講座を合格者がおすすめ!【人気6社比較ランキング!】のページでご紹介していますので、よろしければご覧ください。
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