女性の品格 坂東眞理子   PHP新書 第1章 マナーと品格
第2章 品格のある言葉と話し方
第3章 品格ある装い
第4章 品格のある暮らし
第5章 品格ある人間関係
第6章 品格のある行動
第7章 品格のある生き方

7章からなるこの本は、@伝統的な道徳を重んじながら新しい美徳が求められている現状のなかでの女性としての品格について A女性の社会進出が進む中における、従来の男性と異なる価値観、よき女性らしさを社会や職場に持ち込むこと B地球環境・高齢化問題等の諸問題のなかで、自分の家族の幸せだけではなく、地球レベルの女性の品格がもとめられていること。について書かれています。

女性の品格という題ではありますが、人間の品格、品格ある生き方とは何かについて具体的な日常生活での振舞い方についてとか、生き方や考え方について書かれています。

あとがきに書かれていることば《強く優しく美しく、そして賢く》
ほんとにその通りだと思います。常に心の中で意識して行動したいと思いました。
    美人の日本語 山下 景子   幻冬舎 365日、季節や自然を感じながら五感が磨かれる、そんに美しい日本のことばの説明があり、知らなかった言葉もあり「あぁ、こういう意味があったのか」と関心させられました。
日本語の美しい言葉を大事にし、それを少しでも伝えていければいいなと感じました。
     美しい国へ 安倍 晋三   文春新書 第1章 わたしの原点
第2章 自立する国家
第3章 ナショナリズムとはなにか
第4章 日米同盟の構図
第5章 日本とアジアそして中国
第6章 少子国家の未来
第7章 教育の再生

読み終わった時には、すばらしいことを書いていると感動したものでした。でも時間が経ち、内閣閣僚の不適切発言・公費流用疑惑問題・年金問題等々、それぞれの対処方法について少し疑問の念が・・・
美しい国もいいけれど、その前に公人としての美しい人間形成も重要では??と・・・( 一庶民としての発言 )

いつも忘れないで
浅見帆帆子 ダイヤモンド社 運をひきよせ、幸せを感じられる毎日を送るために、いつも忘れないで心に留めておいて欲しいポイント51をカラーイラストとともに紹介している。


浅見帆帆子さんは、私の自己啓発の師匠の一人です。
かわいいイラストとホッっとする文章。
読んでいてパワーをくれる本です。
あなたは絶対!運がいい 浅見帆帆子 グラフ社 「本当のプラス思考」まわりにおこる事柄に関係なく、積極的に自分の心の中をプラスの意識で満たしていくこと。そのプラスの意識は自分の問題や悩みを解決してくれる働きまでしてくれる。
「自分ってホントに運がいい」と思うことが大事。
あなたは絶対!守られている 浅見帆帆子 グラフ社 精神レベルを上げる方法。
あなたは絶対!運がいい・・・の第2弾
●●●●←おすすめ度

《あらすじ》
昭和20年5月、敗戦色の中、九州F市には毎晩空襲が繰り返されていた。F帝大医学部研修生勝呂と戸田の話。どうせ死ぬ患者なら実験材料にという教授・助教授の非情さに勝呂は憤りを感じながら反対できないでいる。当時医学部長の椅子を第一外科の橋本教授と第二外科の権藤教授が争っていた。権藤は西部軍と結びついている為橋本は劣勢に立たされていた。劣勢を立て直す為、入院中の前医学部長の姪・田部夫人のオペを、しかしオペに失敗し、橋本の医学部長の夢が消えた。数日後、勝呂と戸田は橋本・柴田助教授・西部軍の軍医に呼ばれ、B29爆撃機の捕虜8名の生体解剖を手伝えと言われる。震えて役に立たない勝呂と冷静な戸田。「こいつは患者じゃない!!」と橋本の怒声。その夜、西部将校たちの狂宴が捕虜の臓物を卓に並べてくり広げられる。その半月の間に次々と7人の捕虜が手術台で"処理"される。

《感想》今なら考えられないような話でも、その当時は戦争という背景から逃れられず、どうすることもできない若者の葛藤と苦悩が読み取れます。内容がとても重苦しく、あと味の悪い本ではありますが、すごく重いものを感じさせられた本でした。

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《あらすじ&感想》全13章からなります。

第1章 磯部の場合 (妻への愛情)
妻の臨終の言葉「必ず生まれ変わるから、私を探して・・・」という言葉に、妻が再生してほしいという願いにとり憑かれている。インドのある場所に生まれ変わったという妻を求めて、インドのワラーナスィへのツアーに参加する。偶然妻の臨終を看取ってくれた病院のボランティアの美津子と巡りあう。

第2章 説明会
物語のはじまりだと思う。
半月後に出かける印度仏跡旅行の説明会に参加した人たちの紹介。

第3章 美津子の場合 
病院のボランティアとして磯辺の妻と接する。
人間の心をまっすぐに見つめようとする女性、自分自身に満足できないタイプの女性。
ある一人の男性、彼女を愛しているのは確実なのに、自分より神を選んだ男への関心を棄てることができない。

第4章 沼田の場合  (少年時代の体験)
童話作家で動物への関心を捨てきれず、自分が死なせてしまった九官鳥のことを気にかけている。

第5章 木口の場合 
ビルマにおける戦闘の記憶から逃れきれぬ思い出を抱いている。戦友の法要をしたい。

第10章 大津の場合
大学時代、美津子と知り合う
ホテルに戻った美津子は、大津から、 カトリックの司祭であるが、今はヒンズー教徒たちのために生きている。心においてキリスト教を念じながら、聖なる河ガンジスを死に場所と心得ている貧しい人々、ヒンズー教徒と共に行き倒れたアウト・カーストの死体を火葬場に運んで遣る仕事をしていると聞く。
大津はキリスト教が弟子の中に転生したことを告げ、自分もその一人であることを語る。


        ・・・で紹介される、磯部、美津子、沼田、木口、大津がいる。
        この中で大きな位置を占めているのが大津だと思う。
        どうして第2章に説明会をもってきたのか?私なら第1章にするかな・・・と思います。



第6章 河のほとりの町
インドの河のほとりの町ヴァーラナスティーでの参加者。美津子と大津の手紙のやり取りが中心。

第7章 女神
添乗員の江波がナクサール・バガヴァティ寺の女神チャームンタ゜ーへ客を案内する。
チャームンダーは墓場に住み、苦痛や痛みに耐えながら老婆のように萎びた乳房から並ぶ子供たちに乳を与える。

第8章 失いしものを求めて
木口が熱を出したのを機に美津子は佛教遺跡巡りに参加せず、ヴァーラスティーに残り、行き倒れた人を運んでいたという大津に似た男を捜す。磯辺は日本人の生まれ変わりがいるという、カムロージ村に向かう。

第9章 河
インディラ・ガンジー首相がシーク族の青年に銃で撃たれて死亡する。ガンジス河のほとりで美津子は大津に会う。

第11章 まことに彼は我々の病を負い
「さまざまな宗教があるが、それはみな同一の地点にあつまり通ずる様々な道である。同じ目的地に到達する限り、我々がそれぞれ異なった道をたどろうと、かまわないのではないか」「あの方に異端な宗教って本当にあったのでしょうか。あの方は違った宗教を信じるサマリア人さえ認め愛された」

第12章 転生
人々が死んだ後、そこに流されるため遠くから集まってくる河。息をひきとるために巡礼してくる町。そして深い河はそれぞれの死者を抱きかかえて、黙々と流れていく。ヒンズー教の人たちはガンジス河を転生の河といっているようです。

第13章 彼は醜く威厳もなく
新婚旅行で自慢のカメラを持参した三条はガンジス河畔の火葬場で写真を撮ろうとする。これを咎めたヒンズー教徒が三条を撲殺しようとする。たまたま現場に居合わせた大津はこれを止めようとして、ガードを転げ落ち首の骨を折る。
帰りのバスを待っている間、美津子は磯辺に「奥様は磯辺さんの中に転生していらっしゃいます」と話しかける。
玉ねぎ(神・イエス)は、昔々に亡くなったが、彼は他の人々の中に転生した。2000年経った今も、修道女や大津の中に転生した。バスが迎えに来たとき、美津子は大津が危篤になったことを電話で知る。話はここで終わる。

《感想その2》大津はキリストを信じキリストのように振舞いますが、カトリックからは受け入れられません。ヒンズー教徒にまぎれて働き報われないまま死んでいきます。成瀬美津子がガンジス河で沐浴するなど影響を与えますが、はたしてどこまで美津子に影響を与えたかどうか・・・
深い河とは、磯部、美津子、沼田、木口、大津の5つの河が遠藤周作の人生(深い河)となって流れていくような、スケールの大きい、難しい内容です。   
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一部と二部のつながりは、長崎という舞台、主人公のキクとサチ子に血縁関係があるという点、大浦天主堂の聖母像が大きな意味を持つ点である。


《あらすじ&感想》
一部「キクの場合」 舞台は幕末から明治初期の長崎


舞台は幕末から明治初期の長崎。幕末に日本にやってきたプチジャン神父が、隠れキリシタンを探そうとしたことから話が展開する。プチジャンとの出会いによって隠れキリシタンの活動が活発になったため、奉行所から激しい弾圧を受ける。その弾圧をうけ幽閉された隠れキリシタンの一人、清吉を愛していたキク。清吉を救い出したいと思ったキクだが、奉行所の役人・伊藤に騙され体を奪われる。清吉を救う金を工面するために、体を売る。胸を病んだキクは、南蛮寺(大浦天主堂)の聖母像に語りかけながら息絶える。「自分の体はよごれきってしもうた」と言うキクに対して、聖母は涙を流しながら「いいえ、あなたは少しもよごれていません。」と語り続ける。感動のシーンです。

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《あらすじ》
二部「サチ子の場合」 第二次世界大戦の頃を時代背景に、2つのストーリーが並行して展開する。

1つは、長崎を舞台とし、主人公のサチ子とクリスチャンの修平との悲恋の話。

もう1つは、実在したコルぺ神父を主人公とし、歴史的事実に基づき、アウシュビッツを舞台とする話。


物語はサチ子が、大浦天主堂で、コルベ神父とゼノ修道士に出会うところから始まる。サチ子はコルベ神父から「人、その友のために死す。これより大いなる愛はなし」という聖句を書いた絵を貰う。この言葉がこの小説の2つのストーリーを共通させる統一のテーマになっている。
コルベ神父はポーランドに帰り、サチ子は女学校へ、修平は東京の大学に進学する。

修平は学生の懲役延期が廃止されることを知り、クリスチャンとして人を殺さなければならない立場になることに悩む。サチ子に別れを告げ、佐世保の海兵団に入隊する。航空隊に所属した修平は『同期の仲間と運命を共にしたい』という理由から特攻隊に志願する。そして、サチ子と高木牧師に最後の手紙を送り、特攻隊員として戦死する。
サチ子は原爆に被爆しながらも、奇跡的に生命が助かる。
物語のラスト。舞台は現代の長崎に変わる。数奇な運命をたどったサチ子は、結婚し息子と娘を生み、平凡な主婦として幸せな生活を送っていく。


コルベ神父は帰国後、ナチスに捕らえられてアウシュビッツに収容される。収容所の中でも愛を唱え、他の男の身代わりとなって飢餓室に送られ死んでしまう。

《感想》以前読んだ「シンドラーのリスト」を思い浮かべました。気持ちが重くなる内容の本でしたが、実際にあった話なので、独裁者ヒットラーとその時代背景は計り知れませんでした。

この「女の一生」もまた、戦争や時代背景にどうすることもできない、もがき苦しむ純な若者の話で、どうして命をはってまでも神を信じて突き進むことができるのか、ピュアな心を持った人たちがこんなにも苦しんで生きてきたんだなぁと思いました。と同時に戦争は二度と起こってはならない。永遠に平和な世界になりますようにと願ってやみません。
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《あらすじ》
島原の乱が鎮圧されて間もないころ、キリシタン禁制のあくまで厳しい日本に潜入したポルトガル司祭ロドリゴは、日本人信徒たちに加えられる残忍な拷問と悲惨な殉教のうめき声に接して苦悩し、ついに背教の淵に立たされる。神の存在,背教の心理、西洋と日本の思想的断絶など、キリスト信仰の根源的な問題を衝き、<神の沈黙>という永遠の主題に切実な問いを投げかける。

《感想》
なんと表したらいいのかわからないくらいに、神の存在があまりにも大きく描かれていて当時の計り知れない信仰心の強さを感じた。
長崎旅行にあたり、この本を読んでますますキリスト教迫害について深く知ることができた。
坊ちゃん 夏目 漱石 新潮社 母親代わりとしてかわいがってくれる"清"という下女とのかかわり。
松山で学校の先生として、正義感を貫いて、虚栄や偽りに怒りをぶつけていく主人公の態度が痛快。最後は東京に戻ってくるがその時は既に"清"が亡くなっている。
こころ 夏目 漱石 新潮社 鎌倉で出会った"先生"と学生。親友を裏切って恋人を得たが親友が自殺した為、罪悪感に苦しみ、自らも死を選ぶ孤独な明治の知識人。
そこまで自分を苦しめなくてもいいと思うが。
人間失格 太宰  治 新潮社 自分はどこまで考えることが出来るのか。何かを考える。後で考えたらそんなことはどうでもいいことかもしれない。でもその時は必要だと思うことがある。
二十四の瞳 壺井  栄 新潮社 小豆島で先生と生徒たちの成長を通して、人と人との心の交流の温かさと戦争に巻き込まれていく子どもたちの悲しさが伝わってくる。
源氏物語 円地 文子 源氏物語を円地文子がわかり易く解説。
源氏物語はたくさんの人が解説しているが、こんなにわかり易く内容を理解しながら読み進められるのはさすが円地文子さんだと思った。
砂の器 松本 清張 光文社 駅の操車場でおきた殺人事件を東北訛の「カメダ」という方言を手がかりに追う社会派推理小説。ハンセン氏病に対する根強い差別。地理学・言語学に興味深い。
映画版の加藤剛が印象的。TV版は現代風にアレンジされていて原作の"差別"が根本にある部分が伝わってこず残念に思う。
星の王子さま サン=テグ
ジュペリ
集英社 大切なものは目に見えない。大人は目に見えるものばかり追いかける。子供の純粋な気持ち。
素直な気持ちで何度も読み返したい本の一冊。
鏡の法則 野口 嘉則 総合法令 現実に起きる出来事は一つの「結果」です。「結果」には必ず「原因」があり、その原因はあなたの心の中にあるのです。つまりあなたの人生の現実はあなたの心を映し出した鏡だと思ってもらっていいと思います。

《話題の本・感動の一冊》という帯に興味をひかれて購入したものの、期待はずれの一冊だった。
人は見た目が9割 竹内 一郎 新潮新書 第1話 人は見た目で判断する
第2話 仕草の法則
第3話 女の嘘が見破れない理由
第4話 マンガの伝達力
第5話 日本人は無口なおしゃべり
第6話 色と匂いに出てにけり
第7話 良い間、悪い間、抜けてる間
第8話 トイレの距離、恋愛の距離
第9話 舞台は人生だ
第10話 行儀作法もメッセージ
第11話 顔色をうかがおう

「外見の威力」は強力である。
ノンバーバル・コミュニケーション力が高いと、たとえ仕事はできなくても人生を豊かなものにできるのではないか。

これも個人的には期待はずれの一冊だった。
頭がいい人、悪い人の話し方 樋口 裕一 PHP新書 第1章〜第4章で構成
●会話と文章には共通点がある。
●周囲の人々の話し方を観察して見習うべき話し方、反面教師にするべき話し方を意識できる。
●話し下手であっても、少し意識的であれば、少し訓練すれば愚かでない話し方ができるようになる。としている。

どのような話し方をすれば、相手を説得できるか、相手の心を引き付けることができるか、あるいはどんな話し方をすれば相手の心が離れていくか常に意識する。と記述されている。
読書

「綺麗な人」と言われるようになったのは、
40歳を過ぎてからでした
林 真理子 光文社 《内容》
中年になるのは大変だ。
「今がいちばん楽しい」と言えるようになるために・・・

四十、五十になっても美しくあり続けること。女として降りないこと、というこの二つが私たち中年女の課題だ。

「洗練」ということば、洗われて練られていくこと。過剰なくらいいろいろなものを持っていた人が、次第にそぎ落とされていくことを言うのではないか。

四十代は美しい、美しい。けれども短い。あっという間に終わる。底力は蓄えておくべき時代なのである。

《感想》
確かに、四十代は内的なものを身につけ、外側のいらないものを捨てていく。そして五十代になった時に、真のおしゃれやセンスを身につけていたいものである。納得、納得。
林 真理子 小学館 《ストーリー》
野田奈央子32歳、大手商社社員、独身。上司からも同僚からも部下からも頼られる存在。なのに自分の恋愛運にだけは恵まれない。奈央子が出会う恋愛の数々、合コン、不倫、泥沼・・・。OLの性も派遣社員の怒りも、結婚運に恵まれない女たちのいらだちも。すべてをリアルに書き上げた作品。
テレビドラマ化された作品。

《感想》
主人公の野田奈央子の歯切れのいい台詞がスカッとして心地いい。でも物語の最後の展開は納得いかないと言うかありえない。
加治 将一 新潮社 《内容》
フリーメーソンで読み解く歴史

第1章 秘密結社は静かに蠢く
第2章 フリーメーソンは私たちの日常に潜んでいる
第3章 秘密結社誕生
第4章 十字軍の遺恨
第5章 解き明かされる明治維新の裏
第6章 兄弟愛・救済・真実
第7章 受け継がれるフリーメーソンのマーキング
第8章 全能の目
第9章 メーソン国家の戦略
第10章 フリーメーソンの光と影

《感想》
なかなか興味をそそる内容で面白かったが、特に第5章の謎の商人グラバーの部分が興味深く読み応えがあった。
近づきたい存在のフリーメーソンだ。 
勝部 真長 実業之日本社 歴史を動かしたすごい奴ら

第1章 騒然の江戸
第2章 動乱の京洛
第3章 維新へ
第4章 維新回天
第5章 日本炎上
瀬戸内寂聴 講談社 T 「命」という宝もの
U すべての苦しみは煩悩から
V 他を愛する慈悲の心を
W 無常の世をみつめて

人と人との間に生きているから「人間」。
   天台座主 山田恵諦(えたい)大僧正のことば。

この世は美しい。人の命は甘美である。
   釈尊のことば。
   釈尊は釈迦の尊称。釈迦牟尼世尊、如来、なと゜さまざまな敬称があ   る。ゴータマ・ブッダともいう。
中山 庸子 大和出版 夢をかなえる魔法の言葉
  いいことを呼び込む人になる!

1 自信がグングンわいてくる言葉
2 ポジティブな毎日を生み出す言葉
3 次々にいいことを呼び込む言葉
4 自分に磨きをかける言葉
5 「この人なら」と思わせる言葉
6 学ぶことが楽しくなる言葉
7 "夢をかなえる仲間"が増える言葉

「夢をかなえる人」はどんなものを持っているといいか??
    ☆意欲
    ☆好奇心
    ☆行動力
    ☆やわらかさ
    ☆粘り強さ

《感想》
中山庸子さんは、私の自己啓発の師匠の一人です。
読んでいて元気になる本の1冊。

ダニエル・
キース
早川書房 32歳になっても幼児の知能しかないパン屋の店員チャーリィ・ゴードン。そんな彼に、大学の偉い先生が頭を良くしてくれると言う。彼は白ネズミのアルジャーノンを競争相手に、連日検査を受ける。やがて手術により、チャーリィは天才に変貌したが・・・超知能を手に入れた青年の愛と憎しみ、喜びと孤独を通して人間の心の真実に迫る。

TVドラマ化され、ユースケ・サンタマリアが熱演したのが印象的。

物語の最後の一説
「ついしん。どーかついでがあったらうらにわのアルジャーノンのおはかに花束をそなえてやてください。」
哀しく切ない内容の本。

三浦綾子・・・1922-1999 旭川生まれ
         結核、脊椎カリエス、直腸癌、心臓発作、パーキンソン病など、度重なる病魔に苦しみながら、クリスチャン(プロテスタント)としての信仰に根ざした作品を発表しています。

歴史小説・現代小説・純文学・自己啓発もの・話題になった映画の原作・風水(Dr.コパ・李家幽竹・直居由美里etc)・本屋さんで見つけた本・新聞・雑誌の紹介欄でみて興味がわいた本など・・・自分が読んで好かったと思う本のあらすじや感想を紹介し、同じ感動を与えられたらいいなぁという思いで書いたページであり、自分が読んだ本の内容を忘れないようにと書いた備忘録のページです。

好きな作家は誰ですか?と聞かれたら、遠藤周作・三浦綾子と答えるでしょう。クリスチャンではないし、あえてそういう内容の物を探したのではなく、読んで感銘を受けた本がたまたまそういう内容だった。というくらいのことです。

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《あらすじ》
東京生まれの永野信夫は、10歳になるまで祖母のもとで育った。母が「ヤソ(キリスト信者)」であるために祖母に疎まれ家をでてしまったからだ。祖母の死後に母との生活がはじまるが、やはり宗教観の違いに戸惑う。やがて友人・吉川の誘いで北海道に渡り鉄道会社に勤めるようになる。片足が不自由な上に結核に冒されている吉川の妹ふじ子に思いを寄せる。明るく振舞うふじ子や町で出会った伝道師の生き方に魅せられ、キリスト教を受け入れるようになる。敬虔なキリスト教徒になった永野はふじ子と結婚を約束、結納のために札幌へ向かう。明治42年2月28日の夜、急坂を登りつめた列車の最後尾の連結器が外れ、客車が後退をはじめる。偶然、乗りあわてた永野はとっさの判断で、線路に身を投げ出し自分の体で客車を止めた。永野は殉職、乗客は救われる。
「一粒の麦、地に落ちて死なずば、唯一ちにて在らん、もの死なば、多くの果を結ぶべし」自らを伝道師と呼んだ三浦綾子のキリストへの思いをこの小説に託している。

《感想》
小学生だった主人公が父親に質問する場面があります。「あのね、心の中のことを全部上手に話をするには、どうしたらいいの」  父親は「自分の心を、全部思ったとおりにあらわしたり、文に書いたりすることは、大人になってもむずかしいことだよ。しかし、口に出す以上相手にわかってもらうように話をしなければならないだろうな。わかってもらおうとする努力、勇気、それからもうひとつたいせつなものがある。何だと思う?」  「誠だよ。誠の心が言葉ににじみでて、顔にあらわれて人に通ずるんだね」  「おとうさま、それでも通じない時もありますね」  「しかし、致し方ないな。人の心はいろいろだ。お前の気持ちをわからない人もいるし、お前にわかってもらえない人もいる。人はさまざまの世の中だからな」
・・・この親子の会話はとても心に残る言葉
   細川ガラシャ夫人 ●●●●●
《あらすじ》
愛と信仰に殉じた細川ガラシャ夫人の生涯を描いた歴史小説です。
明智光秀の娘・玉子は、主君である織田信長の命令により細川忠興の妻となった。
しかし、信長との意見の違いやむごい仕打ちに耐えかねた光秀は、ついに織田家に叛旗をひるがえす。本能寺で信長を討った光秀であったが、天下統一も叶わず秀吉に敗れ明智家は滅亡する。そして、その時から逆臣の娘としての苦悩の日々が玉子を襲うが、そんな彼女を救ったのはキリストの教えだった。秀吉によるキリシタン弾圧が強まる中、強い信念を持って生きたガラシャ夫人・細川玉子の生涯。
女性は男性の所有物で、政略の道具としてしか使われなかった時代、そんな時代でも自分に信念を持って生きた玉子の強さ、そして教養の深さに感動しました。愛と信仰の力は人にとても強いエネルギーを与えるものだと思いました。
     氷  点 ●●●●●●●
人間の弱さ、そして罪とは何かを追求した作品です。
《あらすじ》
辻口病院の院長である夫は、妻の不貞を問い詰めることが出来ない屈折した憎しみと「汝の敵を愛せよ」という教えの挑戦として、その事実を隠し、愛娘を殺害した殺人犯の娘を養女にし、妻に育てさせる。
陽子と名づけられ、明るく素直な少女へとそだっていくが、ある日、陽子が殺人犯の娘だと妻が知ってしまう。陽子は自殺を図る。
《感想》
それぞれの立場に立って考えたとき、人間の持つ内面の弱さとは何か、人間はこれほどまでに苦悩しなければならないのか、深く考えさせられる作品です。
    続・氷 点 ●●●●●●
"ゆるし"をテーマにした「氷点」の続編です。
《あらすじ》
自殺から奇跡的に助かった陽子は大学生になる。そして血がつながった妹ではないと知った兄は、陽子のために実の父母探しをはじめる。
陽子を女として愛してしまった兄の苦悩、いじわるを続ける母、新たに陽子を取り巻く人々の姿を通じて、罪のゆるしとは何かを考えさせられる作品です。
《感想》
他人を許すということは、結果的に自分自身を許すことになるのでしょうか??

遠藤周作・・・  -1996 長崎県西彼杵郡外海町の「遠藤周作文学館」がある。