父と娘
我が家でも父と娘の関係は難しいものです。 父の私としては、娘としての理想像が
あります。 それに娘を当てはめようとしますが、なかなか私の思いどおりには行動をしてくれないものです。 娘の思いと父親としての私の思いには随分と違
いがあるようです。 それは上の娘よりも下の娘の方が年代の違いがある分だけその傾向が強いようです。 この娘と父親の理想像の違いはどこからくるので
しょうか。 生まれ育った時代の違い、すなわち世代間ギャップからくるのでしょうか。 男性から見た理想の女性像と女性から見た理想の女性像とに違いがあ
るのでしょうか。 もう一つは親の立場から見た理想像と子供の立場から見たものとに違いがあるのでしょうか。
娘の行動は何かにつけて気になるものです。 それは娘にこうあって欲しいという思いからくるものです。 自分の理想像から離れようとすれば、それを元に戻
そうとする心が自然と働くのです。 無意識のうちに娘は自分の一部だという考えがあるのです。 自分の身体が思った方と違った方向にゆくのは耐えられない
のです。
この解決策は子の親離れによるのが自然なのでしょう。 子供は1個の個体として成長した以上、親の個体とは違った考え方を持ち、行動をとってしかるべきで
す。 動物の世界では、子供の親離れは、成長すれば早々にします。 人間の世界でも、以前はもっと早く親離れをしました。 遅くとも20才にはしておりました。 それが今では20才になっても親離れをしない若者が増えております。 大人になれない子供たち、これが昨今の大きな社会問題になっております。
父と娘の良い関係をもう一度考えてみたいと思います。 父と娘の理想像に差があることが理解し合えない理由であると冒頭で述べましたが、これを解決するに
は両者の会話によってお互いの立場を理解し合うことが大切だと思います。 このコミュニケーションを通して娘は男性のものの見方を習いますし、伝統的なも
のの考え方を学びます。 これによって、誰からも好かれる素晴らしい女性に成長できます。 一方、父親は若い女性の考え方を知り、新しいファッションセン
スや最近の話題などを身につけることができます。 それによって、一段とセンスアップした素敵な男性にグレードアップできます。 そして、父親と娘の関係
が良くなれば一石二鳥でこんな良いことはありません。
ぜひ、父親と娘の良い関係を築いていきましょう。
以上(2005年8月23日)