◆2010.11.03『神威楽園 DE フキナ祭』名古屋校入楽記◆


 『眠狂四郎無頼控』大阪公演と名古屋公演の間という忙しい合間を縫って、今年も開催された神威楽園祭。神戸校の日程が合わず、今年は参加を諦めようかと思ったものの。

 やっぱり逝ってしまいました。ははは。

 開祭が15時ということで、昨年同様中身が4時間とすると終祭(こんな熟語あるのか?)は19時。それなら十分日帰りができると踏んで「当たるも八卦当たらぬも八卦」とエントリー。無事入楽通知を受け取ったはいいけれど、10月29日から風邪をひいてしまい、31日の漢検もなんだかへろへろなまま受け、「逝って楽しめるのかしら」と11月1日にはまだ不安だったのですが。なんとか2日には治まってきて、ほっ。念のため3日朝も風邪薬を飲んで出発。あまり慌てず、ゆっくりめのスケジュールで。

 12時入楽手続き開始、14時開場、15時開祭。会場に着いたのは13時ちょっと前。名古屋から会場へ向かうあおなみ線の中にも既に「制服」のDearsさんがいっぱいでしたが、当然会場ポートメッセ名古屋はさらに制服制服制服! 楽園祭も二度目となると「はいはい、皆さん、すごいね」って感じでそうキョロキョロもしませんが、しかし中には「YOU先輩命!」みたいな素晴らしい刺繍を施した制服の方もいて。いやー、すごいな。気合い入ってる。私なんて去年とおんなじ(笑)。息子ちゃんのカッターシャツにネクタイ、紺プリーツにカーディガン、何の変哲もない。気合い入ってなくてすいません。

 せめて楽園指定のネクタイぐらい買おうかな、とも思ったんですけど。「いやいや、もったいない。名古屋へ来るだけで新幹線代がかかってる」と。よけいな出費は極力避けねば。まぁでも、もし来年もあったら、そして来年も逝けたら、カーディガンは新調してもいいかな、と思いました、さすがに。白かベージュのアーガイルのカーデとか欲しいな。普段も着られるし(←あくまでケチ)。

 会場到着後、まずはIDチェックの列に並びます。「進級制度」というものができて、楽園行事への参加回数をスタンプ記録して、規定に達すると進級できるようになったのですね。で、去年の参加も回数のうちに入るということで、念のため去年の楽性証を持って行ったんですけど。

 不要でした。

 スタッフがPCで会員番号を検索して参加記録を参照、スタンプを押してくれるのです。これにはちょっと感心。今までのライブ参戦記録(申込記録?)もちゃんとデータベース化されてるんでしょうかねぇ。スタンプ帳部分がついて「分厚く」というか「長く」なった新楽性証。去年のは「有効期限」が書いてあったんですが(確か今年11月1日に切れるようになってた)、「今後もスタンプをためていく」ということで期限はなし。この先楽園のイベントがどれだけ続けられるのかは謎ですが、とりあえずなくさないようにしないと。まぁ原則「1イベント1回のみ」、スキー場での「体イック祭」などには参加できない私が進級しようと思えば、あと20年は開催してもらわなきゃいけないんですけど(笑)。

 でもこの楽性証、本格的なんですよぉ。ちゃんと証明写真の上に刻印押してくれるんだもん。すごいお手間入り。よくまぁここまで、って思うわ。「大人の本気の遊び」ってGACKTさん言ってるけど、ホントに芸が細かい。

神威楽園購買部  30分かそこら並んだだけでスムーズにIDチェックが終わり、一応購買部を覗くことに。昨年はそれなりに並んだし、「BUY FAST PASS」なる購入整理券もわざわざ早朝から配られていたりするのですが。私が立ち寄った13時半頃にはがらがらでしてですね。待ち時間なし! サッとその場で買えてしまったのですよ。ちょっとびっくりしちゃった。ライブの時でも「まったく並ばない」なんてことは未経験だもの。ま、節約モード全開の私はがくっちキーホルダーを一つ買っただけなんですけど(^^;) 写真を見ていただければわかるように、けっこういいお天気で、天気予報では「寒い」と言ってたのに、ひなたはポカポカ。風はかなり強くて髪が乱れ、陰に入るとひやっとするものの、陽射しは時に暑いくらい。朝、「どうしよう、コート着ていくべきか」と悩んだんだけど、着ていかなくて正解でした(秋用ジャケット着ていったけど、ほとんど羽織らなかった)。

 購買部からずっと歩いて行くと今度は「楽性ショック堂」があります。食券購入の列はそれなりにすごかったですが、実際の「食品受け渡し窓口」の方は大変スムーズな感じ。ま、節約モード全開の私は何にも食べなかったですけどね! フレさん情報によると「性徒会長のおやつ黒糖サーターアンダギー」はかなーり固かったらしいです。昨年、大阪校では会場建物内を仕切って「ショック堂」があり、入場時間が遅かったように思います。今回(少なくとも名古屋)は「ショック堂」は建物外の屋台状態。早い時間からオープンしていたようで、建物内での「ライブ」終了後も営業していました。

名古屋校 フレさんと合流し、フレさんのフレさん達にお仲間に加えていただいて、開場14時を待ちます。入場も大変スムーズでしたねぇ。あんまり早く入っちゃって、逆に始まるまで長い、退屈!みたいな(笑)。「ポートメッセなごや第1展示館」は円形の建物で、中を半分に区切ってステージと客席が作られていたのですが。

 なんせ幅が広い!

 半円形の会場ということになるわけで、縦は確か40列、横はなんと112番まである。写真のとおり、ステージ部分に対して客席の方はぐーんと横が飛び出していてですね、1番の席の方や112番の席の方はどんだけ斜めやねん、という。特に前の方の列で「端っこ」だと見えない「死角」がかなりあったのではないかと。最前列中央でも、最後列の112番でも、値段はおんなじです……。私は19列の95番。縦では真ん中へん。横では右のかなり端。まぁ、斜めなのはともかくとして。

 床がフラットなんですよね。

 つまり、前に背の高い人がいた場合、ろくにステージが見えない。そして私の前には長身のカップルが! 隣には私よりも背の低いDearsさんがいらして「全然見えない」と。私も一生懸命背伸びしたり、カップルの合間を縫ってなんとかして見ようと努力していましたが……見えない部分も多かった(泣)。楽園祭のコンセプトは面白いけど、普通のコンサートホールの方が「後ろでも舞台が見える」ように設計されていて、やっぱいいですよね。「豆粒GACKTさん」は覚悟の上だけど、「全然見えない」っていうのは、哀しすぎる。背伸びしすぎてふくらはぎ攣りそうでしたもん。

 開祭予定は15時。フキナ祭初日ということもあり、定刻に始まることは期待していませんでしたが……25分遅れ。30分以内なら合格ですか(笑)。しかしこの25分が、あとあと私の帰路に影響するのですよ。やはり定刻とは言わないまでも15分遅れぐらいでは始まってほしいです。楽園の規則に「時間厳守」はないのですか、会長ぉぉぉ。

 全体の流れは昨年と同じで、キンコンカンコーンと始業のベル。「起立、礼」。校長先生等の挨拶。そして性徒会長GACKTさんの挨拶(後ろから客席中央の通路を通って入場してきはったんやけど、95番の私には影さえも見えなかった…)。昨年度の「ミスター&ミス神威楽園」の発表と表彰。楽園指定のキングブレザーをもらっていましたよ。GACKTさんに着せかけてもらってましたよ、ええ。よろしいですなぁ。そして5人の風紀イィーンの任命。当たるわけないと思っていても、ちょっとドキドキする瞬間です。当たったら壇上に上がってGACKTさんと握手できたりするわけですけど、小心者の私はそんなことになったら鼻血ブーで倒れるかもしれないので、当たらなくて幸いでした。休憩時間もずーっと写真撮ってなくちゃいけないし、風紀イィーンさん、楽じゃないですものね。

 それから神威楽園F9の紹介。いつものジョブのメンバー+ダンサーさんで9人。またYou君率いるシャクレ団とジュンジ君率いるゲッツ団(だったよね、確か)の対決……の前に。「眠狂四郎」ターイム! 談亭師匠(古本新乃輔さん)と金八(古堂たやさん)が現れ、狂四郎の舞台の1シーンを再現というか、小芝居を演じてくれる。ここ、楽しかったぁ! 舞台見てない人には何のこっちゃでしょうけどねー。ジュンジ君扮する「居眠り狂四郎」とYou君扮する「シャクレ迅雷」の対決とかあったりして。「シャクレ迅雷」ってなんやねん(笑)。「感じる!感じるぞ狂四郎ぉぉぉ!!!」と本物を真似してくれるYou君。めっちゃウケた。本物の三雲迅雷役嶋田久作さんに怒られるんじゃ、ってぐらい変に似ててツボだった。舞台見てない人にはわからなくてもったいなすぎるネタ。

 狂四郎名古屋公演のPRが終わるといよいよシャクレ団とゲッツ団のダンス対決。ダンスアレンジのGACKT楽曲が面白いと思う。そして今年もまたシャクレ団が勝つ。「場内の拍手で決めよう」って言って、拍手はゲッツ団の方が多いにも関わらず、結局シャクレ団が勝つんだよねぇ。「お約束」とはいえ、不満が残るわー。ジュンジ君勝たせてあげてもいいじゃん、ねぇ。「ウイニングダンス」のはずが「負けて悔しいダンス」になるものの、ジュンジ君の『GHOST』で前半終了。

 35分程度の休憩のあと、後半いよいよ「スーパーエクセレントハイスクールバンド(だっけ?)」によるコピーバンドライブ。今年は一体どんな曲を聴かせてくれるの!?と楽しみにしていたのですが、けっこう昨年と同じ曲が多くて。まぁ舞台の間を縫ってのイベントですし、準備にあまり時間を割けないのはわかりますけどね。去年参加できなかったDearsにとっては「伝説の○○をぜひ聞きたい!」でもあるでしょうし。(以下、私の頼りない記憶によるセットリスト。誤りはご容赦)

 最初の2曲は去年と同じLUNA SEA。『BELIEVE』に『DESIRE』。曲まで同じなのかどうかわからないんだけど(去年の曲名覚えてないから)、最後の「東京ドーム!東京ドーム!東京ドーム!はい、ここまでで1セット」っていうの、おんなじだった。「この次の展開を考えてない」とか言いながら、3曲目は氷室京介『KISS ME』。元歌は「あー、なんか聞いたことあるよーな気がするー」という程度だけど、GACKTさんが見事に氷室っぽく歌っているのは理解できた。「わからなくてもいいんです!後でググってくれたらいいんです!」……この辺のMCも去年と変わらず(笑)。

 そして4曲目、「尊敬するGACKT.Cの、尊敬するGACKT.Cの、尊敬するGACKT.Cの、『The Next Decade』」! なんか同じセリフを3回繰り返すのが性徒会長の口癖(?)らしいです。『KISS ME』の時も「そんな君に!そんな君に!そんな君に!『KISS ME』!」みたいな。昨年度は『哀・戦士』が「学園縛り」で「性徒もきちんと振りを覚えるように」だったのですが、今回はこの『The Next Decade』が「学園縛り」。ジャンプしたり、腕を動かしたり、色々やらなきゃいけません。でもそんなことよりこの曲を生で聴けることが嬉しいっ! Decade3部作はGACKTさんの作詞/作曲ではないし、いわゆる「物語」のうちに入らない、別枠の曲なので、通常のライブではまず歌われることがないですからねー。ついこの間『オールライダーVS大ショッカー』DVDを見直したすっかり仮面ライダーファンの私にはたまらない。GACKTさんオリジナルではないとはいえ、楽曲自体素敵ですし♪

 5曲目はなんとチェッカーズの『ジュリアにハートブレイク』! わお、と思ったんだけど、GACKTさんが曲説明してる時(というか、4曲目が終わった頃)、2列ほど前で人が倒れちゃって。なんか状況全然わかんないんだけど、私達の近くの何列かだけ騒然として、最終的にはスタッフさんに担がれて倒れた女の子が運び出されていって……。運び出されたのがもう1コーラス終わる頃で、せっかくのチェッカーズだったのに気が散って気が散って……残念だった。なんか面白かったんだよ、「サタデナイッ」に「土曜の夜」って字幕(?)出したり、2コーラス目の頭がなぜか「ラビオリ!」「木魚!」で、お坊さんが木魚たたきに出てきたり。何だったんだろう、あれは。

 6曲目はネクタイをフリフリする時間です。L'Arc-en-Cielの『Ready Stedy Go』。7曲目は昨年も歌ってくれた『粉雪』。またか、と思ったら(別に好きな曲じゃないんだもん)次は中島美嘉『雪の華』! おおおっ! なんかニコニコ生放送かなんかで一度披露なさったんですよね。あ、You Tubeにも上がってるわ(こちら)。いやぁ、人の歌歌ってもGACKTさんはほんとうまいです。聞き惚れる。ここまで8曲、GACKTさんだけでなくバックのメンバーの演奏も含め、「オリジナルより完成度の高いコピー」ではないかと(オリジナルの皆さん、怒らないでね)。

 この後一旦みんな引っ込み、音声だけの小芝居。そして副会長ジュンジ君のオンステージとなります。ジュンジ君は相当ブルーハーツが好きなのかなぁ。『少年の詩』『リンダリンダ』『終わらない歌』の3曲。この辺りから、私は時間が気になりだします。15時開祭なら4時間あっても19時、19時半のあおなみ線に乗れば新幹線は……という予定をしていたので、それ以上遅くなった時の電車をあまり真剣に調べていなかった。そして会場からあおなみ線に乗るまでがホームページの「徒歩5分」では全然なかったために、「19時半厳しい気がする」と気づいたところから落ち着かない(^^;) ジュンジ君2曲でいいのに、みたいな(ごめん)。

 次またX(エックス)2曲だったしなぁ。「SEX!」と叫ぶために「X」をやらなきゃいけないのはわからなくもないですが、私は別にX自体は全然興味ないしわからないし、去年も聞いたし。1曲でいいです、みたいな……。茶々さんのボーカルなら『愛をとりもどせ』が聞きたかったよ。GACKTさんとのツインボーカルで「Youはショック!」。来年はぜひやってほしいなぁ、Xはもういいから……。

 そして最後の曲。去年はSMAP『SHAKE』だったから今年は嵐あたりか?と勝手に想像してましたが、今年も『SHAKE』でした(笑)。ま、私的には『SHAKE』の方がなじみ深いしノレるんでいいんですけど、でも「なぁんだ」という気分は否めない。GACKTさんの白ボンタンも一緒やったし。なんというか、もちろん楽しいし、「待ってました!」という部分もあるんだけど、でもやっぱりこーゆー「イベント」というのは「たまにしかないから面白い」「貴重」なもので、内容が同じだったら何回も来るもんじゃないのかもしれないなぁ、と思ったり。YFCの時の感動に比べたら、やっぱりね……。『Decade』や『雪の華』、チェッカーズを聴けただけでも行った甲斐はあるんだけど。そしてきっとまた来年も逝ってしまうと思うんだけど(来年は新曲が多いことを願います)。

 終わったのは19時15分頃。昨年とほぼ同じ、休憩入れて4時間弱。たっぷり楽しませてくれてありがたい。でも最初の開演遅れ25分が響いて私は電車の時間がっ。19時半発のあおなみ線にぎりぎり間に合うのでは、と老体に鞭打って(笑)走りましたよ! 最後、駅へ登る階段でけつまいずいてこけそうになった。なんとか19時28分に電車に乗り込めましたが、もう汗だくだし心臓ばくばく頭ガンガンで、死ぬかと思いました。一年分の体力を使ってしまったような気がする(笑)。後でちゃんと時刻表調べたら、19時半を逃しても19時45分でも新幹線あったみたいだし。名古屋駅、ほんとにアホほど新幹線来てましたもの。新幹線のダイヤってちょっと異常だよね。5分おきぐらいで走ってる。なのに米原に止まってくれるのは1時間に1〜2本、みたいな(哀しい)。京都まで行っちゃってから戻ってきても21時くらいなら全然大丈夫だけど、余分にお金かかっちゃうもんね。

 がんばって走ったおかげで息子ちゃんが起きてる間に帰宅できたし、12時前に寝られたから次の日も思ったより疲れてなかったし(スタミナないのでライブ翌日はぐったりしてしまうの)。はぁ。

 奇しくも(ってほどでもないが)これを書いている今、楽園祭は千葉校3日目ファイナル。開始後1時間43分ということは、定刻に始まっていればもう後半に突入している頃合いかしら? 20日からは「眠狂四郎」名古屋公演。ホントにGACKTさん、お疲れ様だなぁ。無理してイベントしてくれなくていいので、来年はじっくり曲を作ってもらって、再来年にはまた新しいVisualiveを見せていただきたいです(来年中にツアーを、なんて無理は言いません。すでにいっぱい無理してるのはわかってますから)。やっぱりGACKTさんオリジナルの楽曲が一番燃えるものね♪


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