◆2009.07.11 さいたまスーパーアリーナ◆
『Requiem et Reminiscence2〜再生と邂逅〜FINAL』参戦記


 うーん、何から書こう。

 今、7月15日で、たまアリ初日からもう4夜も経っちゃって(書き上がったのは21日だ。10日も経ってる)。それでなくてもなんか、今回記憶が飛んでるってゆーか、盛りだくさんな東京遠征だったものだから、もう脳みそ容量オーバーで……。

 だってね、11日当日、朝からお台場で等身大ガンダム見て、フジテレビ見学して、期間限定お台場ジャンプショップで『REBORN!』グッズを買いあさり、昼から浅草行って、3時頃池袋のホテルにチェックインして――。これだけでもう「1日」としては十分じゃない??? そこにまだライブがくっつくんだもん、「24時間戦えますか!?」状態だよ(笑)。なのにお昼ご飯浅草でソフトクリーム食べただけ! ホテルの朝食バイキングで食べ過ぎて、親子3人まったくお腹空いてなかったもんだから、私はソフトクリーム、旦那さんと息子ちゃんはかき氷という、「デザートのみ」のお昼。倒れなかったのは、ホテルの冷蔵庫に入っていた「Red Bull」(栄養ドリンク。初めて飲んだ)のおかげか!?

 今回のアリーナツアー、みんな会場入りが13時とか14時とかで、グッズ販売に長蛇の列ができると聞いていた。入場するだけでもけっこう時間がかかるし、その後トイレの行列もすごいということで、ちょっとでも早く会場入りしたかったのだけど。15時頃ホテルに着いたら、チェックインに行列が。池袋のメトロポリタンだったんだけど、当日はほぼ満室だったらしく、部屋に入ったらもう15時半。ああ、時間がない。焦る! 焦りながらも「Red Bull」飲む! 化粧直しする!! 着替える時間がもったいないから、朝から「これでいいや」って服を着てはいたけど、アクセサリーだけは一応着けて。あああああ、もう16時だよぉ〜〜〜。

 開演は18時。開場は17時。

 これまでの参戦では、開場の30分前ぐらいにしか行ったことなかったんだけどね。だから、16時に池袋を出るのは「至って普通」で、そんなに慌てる必要もないんだけど。でも、今回はDears村で知り合ったフレンドさん達と「逢おうね」って約束してたから、「開場ギリギリ」になるのはなんとしても避けたかった。ああ、それなのにそれなのに。

 赤羽駅に着くと、「高崎線は止まってます」とのアナウンス。高崎線って、私が乗ろうと思ってる路線じゃなかったっけ……? 事前に乗り換え案内で調べた時に、「高崎線か東北線に乗ればいい」と出てきたんだけど、東北線は動いているのか??? 万一止まってたらどーすりゃいいんだ!? めちゃくちゃびびったけど、東北線は動いていたので、無事さいたま新都心駅へ着くことができた。ああ良かった。ほんとにやめてほしいよねぇ。東京まで来てるのに、こんなとこで電車が止まるなんて、ありえないよ!! おのぼりさんには「○○線が止まってても××線経由で行けばいい」とか、すぐにはわかんないし。はぁ、くわばらくわばら。

 結局さいたま新都心駅に16時半着。フレンドのMayuさんと初逢い♪ そしてKuuさん、コロンボさん、マムマムさんと合流♪♪♪ この時ばかりは、ケータイの威力を思い知りました。当日の客数は1万6千人という話だったのだけど、それだけの人込みの中、顔も知らない人と待ち合わせをするのは至難の業。しかも私、何時に会場に着けるか確約できなかったからね。ケータイが普及して、「“何時にどこどこ”というちゃんとした待ち合わせ」をする人が減ったらしいけど、いやぁ、そりゃ確かにそうなるわなぁ。

 ……相変わらず、ちっともライブが始まらないライブレポですな……。しょうがない、楽しい初逢いの話は割愛して、会場内に入っちまいましょう。ソフトクリームと「Red Bull」だけでは心許ないので、とりあえずおにぎり1個お買い上げ。早速食べて、着席前にフレンドのいびちゃんとなんとか無事初逢い♪ 212扉20列210番の座席に腰を下ろしたのは17時40分くらいだったかな。外では「定刻に始めますから早く入場してください」というアナウンスが流れていたらしいのだけど、さすがに18時きっちりには始まりませんでした。まだまだお客さん、出入りしていたしね〜。トイレ、すごい行列やったもんな。

 大体20分遅れぐらいで始まったのだけど。

 始まる前に、照明が落ちるでしょ。ぱっと場内が暗くなって、そのとたん、ケミカルライトの赤い光が浮かんでね。「わぁっ」と思わずみんなが声を上げてた。私、2階下手スタンドの後方で、会場全体がよく見えて、無数に灯る赤い光がほんとに綺麗だった。グッズ売場の列に並んでる暇はなかったから、フレンドのKuuさんにケミカルと「フリフリ」タオルを買っておいてもらったんだけど、ほんとにありがたかったです。持ってなかったらめちゃくちゃ寂しかったと思う。やっぱりね、参加したいもの。自分もあの光の一部である、ってゆーの、嬉しいから。

 「俺は、誰だ?」というショートフィルムの後、みんなの「GACKTーーーーーっ!!!」という絶叫で始まる1曲目、もちろん『Jesus』。今回は曲順覚えなくていいから楽だ(笑)。セットリスト自体はホールツアーの時と同じ。2曲目が『uncontrol』で、『Suddenly』『No Reason』『In Flames』と続く。この辺、妙に冷静だったな、私。もちろん「GACKTーっ!」と叫んではいたし、体も動いてたし、歌ってもいたんだけど。うん、前回名古屋の時はまだ音源がなくて「初めて聞く曲」だったけど、今回はもう全部歌えるからね。歌えるんだから、もっと盛り上がってもいいはずなんだけど……GACKTさんが遠い(笑)。名古屋は、近かったよねぇ。たまアリではステージの両脇にスクリーンがあって、アップにしてくれてるんだけど、なんか、「その場にいる」のに映像で見るのって悔しいじゃない? でも双眼鏡で覗いても、やっと顔がわかるかどうかぐらいの遠さで……。「粒にしか見えなくても、同じ時間と空間を共有するのがライブの醍醐味」とはいえ、ホールの近さを経験した後ではやっぱ、遠かった。

 それになんか、無事フレさんに逢えたことでほっとしちゃってたんだなぁ。「これで今日の目的は果たした!」みたいなね。GACKTさん、おまけかよ(笑)。今まで「ツアー毎に1回」しか参戦したことがなくって、同じツアーのライブをもう1回観るっていうのが不思議な感じでもあったし。ホールとアリーナでは、演出に違いもあったらしいんだけどね、そんな半年近く前に1度見たきりのもの、覚えてないし、「う〜ん、ここは違うような気がするけどぉ」ぐらいしか……。ステージに上がる炎がさらに派手になってたとか?? 『No Reason』の最初のセリフ「人は何故哀しみを抱え それでも尚 憎んだ人でさえ許すことが出来るのか…」っていうの、名古屋の時もあんなふうな言い方だったのかな??? 『In Flames』も微妙にバックの映像が違ったような気もするけど。最初の、蛍火のようなのが、追加されてた???……って、こんなふうに「まちがい探し」してたら、そりゃ「妙に冷静」にはなるわな。ああ、もの書き根性の哀しさよ。

 そうして、酒場でピアノの弾き語り『Sayonara』。ここはとーっても素敵な場面なんだけれど。近くで鳴り始めるケータイ。「う゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛いっ、どこのカスだ、よりによってこんな静かな曲の時に!」 ありえないよねぇ。お芝居であれライブであれ、会場に入ったら電源オフかマナーモード(あの振動音も静かな時にはすごく気になるものだが)。常識なのに……。

 続くGACKTさんとYouくんのヴァイオリン二重奏。何度見てもかっこいいねぇ。ほれぼれする。二人の姿も、その音色も。陶酔しながらもつい「(のだめの)峰くんが見たら怒るよなぁ」とか思っちゃった。「こんなヴァイオリン、ありかよ!」って。ねぇ。こんな麗しいヴァイオリニスト、反則だよね。

 次が『GHOST』。前奏を聴いたら。

 スイッチが入った。

 体が勝手に踊り出す。

 いやぁ、やっぱりあの曲はいいなぁ。GACKTさんのサイボーグダンスをもう1回生で見られるだけでも楽しいねんけど、やっぱり一緒になって踊るのが超楽しい(笑)。スタンドもアリーナも、客席みんな踊ってるのが見えてるからね。『小悪魔ヘヴン』の時も思ったけど、さながら巨大ディスコ。集団心理というのでもないけど、視界の95%が客席で、その95%がわーっと盛り上がってる、その「場の熱狂」っていうのがもう。

 スイッチ入るよ(笑)。

 やっぱり、あれを体感することが――そして自分もその「場の一部」になることが、ライブの何よりの醍醐味だから。

 熱狂の後は、エロい『blue lagoon〜深海〜』。女体のトルソーに這う指がスクリーンにアップになります。18禁(笑)。この曲の後がしみじみとせつない『Obilivious〜顔のない天使〜』だというのはすごい曲順だけれども。

 そしてまた映像。ここの、「俺たちに帰る場所はあるよな?」ってゆーの、すごく好きなんだ。大丈夫だよ、帰っておいで。って言いたくなる。実際に、家族や恋人がサイボーグになってしまったら――殺人マシンとして戦場で恐れられる“機械”になってしまったら、そうしたら、「おかえり」って、言えなくなってしまうのかな。血と硝煙にまみれた機械の体を、抱きしめて受け容れる、それだけの度量が、自分にあるのか……。「生きて帰るんだ!」 【Zero】の叫びもむなしく、途切れる無線。やるせない素敵な物語なのに、最後は夢オチ。ああ、わかっててもやっぱり笑ってしまう。

 カジュアルな衣装に着替えて『My Father's Day』。11日は赤系のチェックのシャツを羽織ってた。腰には軍旗スカーフ。可愛かったな。うん、もう、後のMCもGACKTさんめっちゃ可愛くて、その楽しそうな姿を見てるだけで幸せだった。『Requiem et Reminiscence』の物語はホールの時に堪能したから、11日は「GACKTさんそのもの」を楽しむ感じだった。楽しんで、楽しませてあげる。もっともっと喜ばせてあげたい!って。

 『Mirror』の前の、いつもの掛け合い。「GACKTーーーーーっ!!!」「聞こえませ〜ん!」「GACKTーーーーーっ!!!」「そんなもんか、おまえらぁ!!!」 間奏部では恒例の「ヤヤヤヤっ!」「魂の交流しようぜ! セックスしようぜっ!!!!!」 酸欠と栄養不足で倒れると困るから、いつもより息を短めに叫んでいた私なのだけど……ちょっと申し訳なかった。既にここまでのステージで十分消耗しているはずのGACKTさんは手加減なんかなしに何度も叫んで、煽ってくれてるのに、全力で応えなくてどーするんだ! ……やっぱりお昼ご飯はちゃんと食べなきゃダメだよ。やっぱりライブの日は、観光なんかしないでライブだけに集中しなくちゃ。そもそも日頃からもっと体力つけておかないと!! いつも、参戦後に思うんだけどね。「次の時のために喉も体力も鍛えておかなきゃ」って。思うだけやねんな……ごめん、GACKTさん。今度こそ、ちゃんとがんばるからっ。

 『Mirror』の最後、くずおれるGACKTさん。隣の席の、「関東公演全制覇」のお姉さんが、「アリーナ、ずっとこうなんですよ〜。倒れるの丸見えなの」って言ってた。……ああ、本当にGACKTさんは、体張って、命削って、愛を届けてくれてるのに。……でも、客席で倒れると、迷惑でしょ……。私、専属スタッフとかいないし……周りの人に迷惑かけるわけには……って、だから、倒れないよう鍛えとかなきゃいけないんだよね。はい、すいません。

 「1日5時間トレーニング」とかって、GACKTさんがテレビで言うとみんなびっくりするけど、あのステージを見たら、必要だって思うよ。それぐらいしておかなかったら、もたない。観客として参加してるだけでも、それこそ何キロか痩せるぐらい消耗するんだもん、ステージの真ん中で、すべての中心としてパワーを発し、また全体のパワーを受け止めて最後まで突っ走るためには、どれほどの体力が必要か。部活のコーラスでも腹筋や背筋はやるんだけど、音楽ってほんと、肉体労働だ。

 大丈夫かな、GACKTさん、ちゃんと出てきてくれるかな。ドキドキしながら待つ時間。ほんの5分くらいなんだろうけど、とても長い。無事出てきてくれて、ほっと胸をなで下ろす。

 恒例の、「水撒き&ヴォルビック投げ」。だいぶふらふらな感じだったなぁ。ここからMCなんだけども。順番、たぶん間違ってるし、GACKTさんの言ったとおりの言葉を覚えてるわけじゃないので、「こんな雰囲気だった」っていうことだけ。大幅な記憶違いもあるかもしれないけど、ご容赦ください。

 まずは……「おかえり!」「ただいま!!」だよね? もう、ほんとにわかんないな。「アッチッチアッチッチ」はどこに入るんだっけ??? ま、いいや。とにかく「おかえり」「ただいま」だよ。GACKTさんが、ファンのみんなに「おかえり」って言ってくれる。「上手スタンドおかえり!」とか行って、それぞれのブロックで対抗させてくれるんだよね。なかなか「おかえり」って言ってもらえないアリーナとか。「上手スタンド、元気だな」とか言われると、他のブロックは超燃えるし。楽しいやりとりの後、今度はGACKTさんが「ただいま」。みんなで「おかえりっ!!!」 「神威楽斗帰ってきました」の時だっけ? 顔の横にVサインみたいなのして、とってもキュートな笑顔。湧き起こる歓声。「可愛い〜〜〜っ(はあと)」 もう1回やってと言われ、「もういい年なんだから」と言いつつも、やってくれるGACKTさん。もう、マジで超可愛いよ〜〜〜〜〜〜。テレビだけで見てる人には想像つかないと思うけど。この笑顔を見るためにはるばる埼玉まで来たんだ!って感じ。

 「もういい年なんだから」繋がりで、誕生日の話になったのかな? 1週間前の、誕生日ライブ。そうして、たまアリ初日が、ホールツアーから数えて59本目。「FINALイヴだよ。イヴの方がなんかHな気がしない? クリスマスとクリスマスイヴだったら、イヴにHして、クリスマスは後夜祭」なんてことを言ってた。「だから逝かしてくれよ。中途半端で、逝かしてくれなかったら、今夜は眠れないからな」とか。

 その日の朝、GACKTさんが日記を更新してくださっててね。私は滋賀に帰り着いてから読んだから、「あららのら」だったんだけど、でも読んで、また改めて感動した。「明日のことは考えないで全開で逝く」っていう内容だったの。ほんとに、なんてありがたいんだろう。私にとっては11日が「FINAL」で、今までのツアーも1回ずつで、常にそれが「特別」だけど、GACKTさんはその「特別」を何回もやらなくちゃいけない。今回の公演は60回もあって。

 私の知らない、残り58回。

 人間なんだから、そうそういつも同じテンションで、ってわけにはいかないよね。ハードスケジュールで体調がすぐれなくて、声も出なくて、そんな中でも、会場には「ここが最初で最後」のファンもいる。……こうして書いてるだけでも涙出てきちゃう。どうしてそんなに頑張ってくれるんだろう。GACKTさんも、メンバーのみんなも、本当に、命削ってくれてる。1回ずつしか参戦できなくて、正直たくさん参戦してる人が羨ましくて妬ましくて、「もう段取りは全部わかってます」という周囲の雰囲気に違和感を覚えることもあったりする。「かけ声はもうわかってるよな!?」なんて言われると、「わかんないよっ!」って悔しかったりもするんだけど。

 でもちゃんとGACKTさんは、私にとっての「FINAL」を、「特別な1回」にしてくれる。翌日の公演のことなんか考えないで、全開で飛ばしてくれる。

 え〜ん、泣けるよ〜〜〜。

 ……何の話してましたっけ?(笑) あ、MCですよね。

 59本目で、10周年で、振り返ると色々あって――というような話をして、「東京ドームで馬に乗ったばっかりに、NHKでも馬に乗り、ルーマニアでも馬に乗り」。映画の撮影は過酷で、ハリウッド1年生で、くじけそうになる時もあったけど、そんな僕を助けてくれたのは、ブツブツの人とスカスカの人――ブラックマヨネーズの二人。GACKTさん、二人の漫才に救われたらしくて、その後テレビの収録で出逢って二人と仲良くなって、彼ら、「バースディライブには行かせてもらいます」って約束してくれたんだって。でも結局来られなくて、「約束破られました」。

 その二人が「リベンジさせてください」ってことで。

 なんと。ステージにブラックマヨネーズ登場。

 「バースディライブに来られなかった奴いるかぁ? 今日来れて良かったな!」 はい、良かったです! 別にブラマヨのファンでは全然ないけど(笑)。ブラマヨが見られたことより、ブラマヨが来てくれたことに喜んでいるGACKTさんを見られて良かった。「将来アカデミー賞とか取った時に、“誰々に感謝します”とか言うじゃない? その時に、“Thank you for Ken Ogata、Thank you for My Dears、and Black Mayonnaise”って言うから」みたいな。「やめてくださいよ、そんなん。重すぎますよ!」 わははは。

 せっかくだからということで、ステージでネタを披露。私達Dearsも思いきり煽ります。なんか、マジで客席が怖かったんちゃうかなぁ、ブラマヨ。必ずしも彼らのファンではないはずの1万6千人が異様な盛り上がりで、「おらおら、面白いとこ見せてみろよ〜!」的に煽ってるんだから(笑)。しかもGACKTさんが目の前にちょこんと座って見てんねん。「一番前のお客さん、セクシーすぎますがな!」 嬉しそうな、楽しそうな、GACKTさん♪

 ブラマヨのネタは、「朝起きられないんだけどどうしたらいいか」って奴だった。目覚まし100個に、羊を数えて、最後には鶏を飼って。う〜ん、微妙???(笑) 最後GACKTさんが、「ブラマヨはもうファミリーだからな。おまえ達にとってもファミリーだよな!? これからテレビつけてブラマヨが出てたらチャンネル変えるんじゃないぞ。俺たちの手でブラマヨを未来のダウンタウンにするぞ!」 ……この1週間(この部分、7月17日に書いてます)まだテレビでブラマヨ見てない(笑)。そういえば名古屋レポで私、ブラマヨの名前を出してるんだけど、あれってもしかしてこのFINALイヴのサプライズを予知していたのかしら?(爆)

 ブラマヨが引っ込んで、「ほんとにありがたいね」っていうようなことを言って、「アフター・バースディでFINALイヴ! ……でもよく考えたら中間日なんだよな(笑)」 まぁね。言うてもほんまのFINAL、12日はさらに盛り上がったんだろうけど。でも、私にとってはこの上もなく特別な、アフター・バースディのFINALイヴだから。

 「ブラマヨで40分も使っちゃったよ。メンバー紹介、もういいでしょ?」「え〜〜〜っ」「だってもう知ってるでしょ。オレンジの人が2人(淳士くん&Chirolynさん)、下ネタの人(Youくん)と、更年期障害の人(茶々さん)」 もう、GACKTさんったら!

 メンバー紹介、それぞれがマイクなしの生声でメッセージを送るというスタイルで。いやぁ、すごいね。マイクなくても、ちゃんと声、聞こえる。みんなすごいなぁ。トップバッターは淳士くん。一言しゃべるたびに、客席は「ふぅ〜〜〜っ!」と合いの手を入れなければならない。「何人いるか知らないけどぉ!」「ふぅ〜〜〜っ!」「手拍子とぉ!」「ふぅ〜〜〜っ!」「淳士コールでぇ!」「ふぅ〜〜〜っ!」「会場を一つにしたいと思いますっ!」「ふぅ〜〜〜っ!」 いやはや、楽しいねぇ。もうこの辺は私も全開ですから。叫びまくりですよ。淳士くんだけでかなり盛り上がって、GACKTさんが、「まだやるの? 大変だよ?? 大丈夫?」って感じで心配する中、2番手Chirolynさん登場。

 ホールの時はJu-kenさんだったでしょ。今回、Ju-kenさんはVAMPSツアーの方に入ってるから、Jobのベーシストはどんな人になるんだろう、と思ってた。Ju-kenさんのあのノリ好きだし、いないの寂しいな、って。でもChirolynさんもとっても素敵だった! 登場するなり「わたなべさ〜ん!」「ひろし〜〜〜っ!」と声がかかっちゃって。本名、「わたなべひろし」さんとおっしゃるのね。「これでも人気商売なんでぇ! 芸名で呼ばれたいぃ!」 あはははは。「44歳なんでぇ!」とも言ってはった。茶々さんにしてもそうだけど、40過ぎてあのハードなステージ、しんどいよねぇ(笑)。もうそれだけで尊敬やわ。生声メッセージが終わってからだったか、始める前だったか、GACKTさんが「Jobの平均年齢を上げてくれました。Jobのパワー(だったかな?)も上げてくれました」って紹介してた。うん、ほんと、さすがGACKTさんのお眼鏡にかなうだけのことはあるなぁ、って。

 次が「更年期障害の」(笑)茶々さん。「茶々は合いの手無視してすぐしゃべり出すから、みんな、茶々の時は“ふっ!”と短くお願いします。はい、練習」「ふっ!」というわけで、茶々さんの時のみ合いの手は「ふぅ〜〜〜っ!」ではなく「ふっ!」でした。茶々さんの声は細くて……なんかか弱い感じで、でもやっぱりちゃんと聞こえるの。聞こえたけど……どんなこと言ってはったっけ? うわ〜、覚えてない。途中GACKTさんが「ほんとに聞こえてる? 後ろの方、奥の方、聞こえてる? いや、だからそこじゃなくて、後ろだってば!」とか言って確認してはったような。

 最後が、「下ネタ王子」(爆)Youくん。「さいたまスーパーアリーナ! 略してたまアリ!! おまえらは〜?」「たまナシぃ!」 わっはっはっ。ダメだよ、女の子にそんなこと言わしちゃ。「最低っ!」ってGACKTさんが超ウケてた。Youくん、あんなにかっこいいのにねぇ。そうそう、それぞれメッセージが終わると後ろのメンバーとハイタッチしたりして。そういうところも、楽しいの。GACKT Jobはほんま最高!!!

 あ、Youくんが最後じゃないや、最後はGACKTさん。「やるの? がくちんもう喉ガラガラだよ。どうする、後半歌えなくなったら。おまえらちゃんと歌ってくれるか?」なんてことを言いながらも、生声をやってくれる。はぁ。本当に、申し訳ないなぁ。嬉しいけど、ごめんなさいだよ。いっぱいいっぱい無理させてるよねぇ。

 GACKTさんの生声、やっぱりすごいんだ。やっぱり一番声量があって、腹の底から、体全体から、声が出てる。ここまで58本のライブと、59本目のステージももう3時間が経ってるのに。……音楽は、肉体労働だよ、ほんと……。「今日は〜、何にも考えてなかった〜!」「大阪でだけやったコールをやろうと思う〜!」 すかさず「兄貴ぃ!」と声がかかる。なんで「兄貴」かって話が続いたはずだけど……「もういい年だから」だったっけ? うーん、忘れた。「兄貴ぃ!」と一緒に「がくちん!」という声もかかり、コールは2種類に。「“兄弟”って言ったら、1回目は“兄貴ぃ!”、2回目は“がくちん!”だからな。兄弟(きょうでぇ、って発音やった)!」「兄貴ぃ!」「兄弟!」「がくちん!」「兄弟!」「兄貴ぃ!」「兄弟!」「がくちん!」……。楽しいね。幸せだね。

 MCが終わると、次は着ぐるみ猫ダンサーとの『U+K』。「歌いたい奴は歌って、逝きたい奴は……あれ?なんかとばした??」 だいぶ意識が朦朧としている(?)GACKTさん。「踊りたい奴は踊って」が入るんだったっけ? とにかく「逝きたい奴は何度でも逝ってくれ!」 アリーナツアーでは一緒に「にゃんにゃん」するための「猫手」が販売され、どの会場でもあっという間に売り切れたそうな。最初の「♪月の魔法は」ってところ、客席に歌わせてくれる。みんなの歌声に「やっぱおまえら最高だ!」って言ってくれるGACKTさん。あなたが最高だからなのに。いつも私達に向かって「ありがとう」と言ってくれるけど、「ありがとう」を言うのは私達の方なんだよ。

 ただ。今回は確かにDearsの力を思い知った。「すごいなー」って。『U+K』の次、『小悪魔ヘヴン』で、もうホントに会場のノリがすごいの。みんなが「太鼓の達人」的「小悪魔ゲーム」に合わせて踊ってる姿、圧巻だった。「なんなんだろう、この熱狂は」って、自分も最高潮に盛り上がってるくせに、感心しちゃったもん。「北朝鮮のマスゲームよりすげぇぞ」みたいな(笑)。GACKTさんの気愛に、全身全霊で応えるDears。客席から見ていても「うわぁ」だったけど、ステージから見るあの会場は――1万6千人のDearsの姿は、なかなかのもんだったろう。

 『Papa lapped a pop lopped』でも踊り、『Faraway〜星に願いを〜』ではみんなでタオルをふりふり。もう汗だくのへろへろです。そして。

 『Flower』。これは、名古屋で見た時とはずいぶん違った演出になってた気がする。「おまえの残した言葉が今も胸に募る 未来のない世界などないと… 生まれ変わるなら寄り添う花に」 セリフから始まる。名古屋の時は、『Faraway』からそのまま続いて、わりと明るいタッチで演奏されてたような気がする。CDを聞いた時に、すごくエモーショナルな仕上がりになったなぁと感じたけど、ライブでもよりせつなく、けれど力強く。炎ばんばん上がってたし。好きだなぁ、この曲。

 「いつかぼくが消えてしまっても、ぼくはいつもおまえのそばにいる」……『君のためにできること』。ああ、いよいよ最後の曲だ。また軍服に戻っての『LOST ANGELS』。

 曲が終わって、帰る人が出てくる。ちょうど22時。終電が気になる時間だ。私もDRUGの時は22時で泣く泣く帰った。今回は池袋のホテルまで帰ればいいだけだったから余裕のはずだったんだけど、条件反射で「もう22時!?」と焦っちゃいました。旦那さんと息子ちゃんがきっとぎりぎりまで起きて待ってるだろう、ってゆーのがあったしねぇ。知らない土地で、あまり遅い時間にうろうろしたくないじゃない? 門限厳しいのよ。お嬢様ですから(笑)。やっぱり心おきなくライブを楽しむためには、ちょっとでも会場に近いホテルを確保しなくちゃダメだなぁ。

 最後のショートフィルム。「俺たちの方が、よほど人間らしいぜ」 何度見ても(って、2回しか見てないけど)「アサクラ、おめぇって奴は」と思う。だけどあの「弱さ」もまた、「人間」なんだよね。哀しいけど。【Zero】を蔑み、めった撃ちにするあの将校も、【Zero】達が「人間らしい」のと逆の意味で、「非常に人間らしい」。【Zero】の言葉に激昂するのは、うすうす自覚もあるからで……。「俺は【Zero】。ただのサイボーグだ」と言って死んでいく“彼”は、あの将校もアサクラも、きっと赦しているんだろう。恨むよりも、憎むよりも、ただ、哀しく、やるせない……。

 すべて終わったのは、22時20分くらいかな。たっぷり4時間。駅まで走って、ホテルに辿り着いたのは23時過ぎだった。翌朝はもちろん、脚が痛くて痛くて。その後3日間ぐらい痛かった。ああ、本当に、鍛え方が足りない。

 7月19日に、WOWOWでファイナルの録画中継があって、半分ほど見たんだけど。「GACKTさん、こんな表情してたんだ。こんな動きしてたんだ」って、なんか別のもの見てるような気がするくらい、アリーナではなんにも見えてなかった(笑)。アップで見る「逝っちゃった」GACKTさんの表情はとっても素敵で、改めて惚れ惚れとしてしまう。でも、やっぱり「映像で見る」のは「別もの」なんだよね、ホントに。あの場にいて、あの空間と時間をじかに体験するのとは、まったく違う代物。映像は映像で、細かいところも見られて新たな発見もあって、もちろん感動するんだけど、あの楽しさを、あの全身に漲るアドレナリン(笑)を完全に再現することはできなくて。

 あの場にいられるって、本当に幸せなことだ。

 無事行けたことに感謝。遠征に付き合ってくれた旦那さんと息子ちゃんに感謝。そしてもちろん、あの「特別な時間」を与えてくれるGACKTさんに、最大限の感謝をこめて。

 ありがとう
 愛してるよ

†セットリスト†
Jesus
uncontrol
Suddenly
No Reason
In Flames
Sayonara
バイオリン二重奏
GHOST
Blue Lagoon〜深海〜
Obilivious〜顔のない天使〜
My Father's day
Mirror
……MC……
U+K
小悪魔ヘヴン
Papa lapped a pop lopped
Faraway〜星に願いを〜
Flower
君のためにできること
Lost angels

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