◆2007.02.07 New Out◆
『野に咲く花のように』


 一年ぶりの新曲です。2006年の某高校の卒業式でサプライズプレゼントされた曲で、その時にもうタイトルは聞いていたのですが。

 『野に咲く花のように』って、『裸の大将放浪記』の主題歌と一緒やん!というわけで、私の頭の中に流れてくるのはダ・カーポの歌声と、「ぼ、ぼ、ぼ、ぼくは……」という芦屋雁之助さんのランニング姿。ああ、全然Gacktさんと違うやん……。

 一年経って無事CD化され、10回ぐらい聞いた後でもまだ、うっかりするとダ・カーポが出てきてしまう。ううう。

 CDには、オリジナルバージョンとNHK「みんなのうた」バージョン、そしてピアノ・バージョン、オリジナルのインストゥルメンタル、ピアノソロ・バージョン、と、まるで私に「これでも覚えられないのか!」と挑んでくるかのように、盛り沢山に『野に咲く花のように』が入っています。オリジナルよりも、ピアノ・バージョンが私は好き。ピアノの音がとても優しいと思う。歌なしのピアノソロもすごくいいし。いかにもこう、卒業式で先生がピアノ弾いてくれたらいいな〜、って感じがする。いや、もちろん先生じゃなくても、ピアノうまい子がぽろろん、と卒業式の終わった教室で一人弾いてる、っていうのもいいよね。それで自然にみんなが音楽室に集まってきて大合唱になるとかさ。ベタな青春(笑)。

 この曲はこの曲で、いいなぁとは思うのだけど、「過剰にドラマティック」なものが好きな私としてはやはり物足りない。一年間待ちに待った新曲がアコースティックな卒業ソングなのか、と思うとね……。Gacktさんならではの愛が詰まっているとはわかっているけど、「そーゆーのは他のアーティストに任せとけばいいじゃん」とつい思ってしまう。もっと痛くて切なくて妖魔がじゃんじゃん飛んでるような曲が聴きたい。イントロから最後まで、すべての音が研ぎ澄まされて、歌だけじゃなく、歌詞だけじゃなく、すべての音が物語を紡いでいるいつもの、Gacktワールド全開の曲。

 次はそーゆーのを是非お願いします。そして今年は是非アルバムを!


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