◆2006.03.29 New Out
ライブDVD『DIABOLOS〜哀婉の詩と聖夜の涙〜』◆


 昨年の東京ドームでのツアーファイナルが、早くもDVDで登場しました。発売日は3月29日でしたが、私の手許に届いたのは4月の2日。ちゃんとAmazonで予約しといたのに、遅かったわ。まぁ29日だろうと2日だろうと、どっちみち春休みが明けるまで見られなかったから同じことではあるんだけど。

 そう、春休みで子どもが家にいるとなかなか落ちついてDVDに浸ることなんかできない。やっぱり、邪魔されずじっくり世界に入り込みたいですからね〜。だもんで、やっと4月の13日になって前半のDisk1、翌14日に後半Disk2を見ることができました。

 まぁ、子どもの給食が始まってからでないと、というのもあったけど、なんとなく見るのが怖いというか、もったいないような気がしていたのも事実。今までのライブDVDは、実際に参戦したツアーであっても、自分が行ったその日のものではなかった。日が違えば、同じ曲目、構成であってもやっぱり違うステージになる。だけど今回は、本当に自分がその場にいた、あのクリスマスイブのステージなんだ。それでなくても夢のような気がして、「本当に行ったのかな」と思えるのに、テレビの小さな画面で“映像”として見てしまったら、いつもの歌番組のように「自分とは関係のない場所で行われていること」になってしまうような、そんな気がして。

 見たいのに、見たくない。

 曲順だけは、中身を見なくても外に書いてあるから、私が「参戦記」でUPしていたのが嘘八百だったことはすぐにわかった。ははは。後半は合ってたけど、前半の曲順は見事にめちゃくちゃでした。きっとあれを読んで「何、この人。全然間違ってるじゃん」と思われた方も多かったことでしょう。曲目は合ってたんだけどなぁ……。別に、記録を取るために参戦してるわけじゃないから、記憶が飛ぶくらい夢中になっていた、ということでお許し下さい。

 しばしの逡巡の後、意を決してDVDをプレーヤーに入れ、再生。あ〜、始まるぞ〜。なんか既に「懐かしい」気がしてしまう。最初の、コンセプト映像。「ああ、こんなだったなぁ」って。一番の注目はやはり馬に乗って登場するGacktさんで……。その場にいたはずの私には、本当にまったく見えなかった。息子も旦那も、二人とも「馬」なんて全然知らない。何やらきゃーきゃーと騒がしかったので、一応きょろきょろしていたのに、馬の尻尾も見えなかった。Gacktさんだけじゃなく、メンバーも乗ってたのね……。うう、生で見られなかったのが残念。でも、意外とそういうもんだと思う。相撲だって、ただ勝敗を見るだけならその場にいるよりテレビの方がよっぽどよく見える。野球もしかり。球のコースなんて、スタンドにいちゃさっぱりわかんないよ。うっかりすると、ボールがどこ飛んでったのかもわかんないし。それでも人は野球を見に行く。テレビ画面じゃなく自分の目で、生で見る、ってこと以上に、その場にいて、その時間と空間を共有するってことが楽しいから。そこに、参加することが。

 ライブの映像を見ながら、本当に感慨深かった。「あたし、ホントにここにいたんだなぁ」って。あの日自分の目で見たよりずっとアップでくっきりしたGacktさんを見ながら、それでもやっぱり、私はこの息づかいを知ってる、と思って、何かぞくぞくとした。特に後半は客席がよく映って、ファンとのやりとり、一体感というものがものすごく伝わってくるから。

 ついつい、「あたし映ってないかなぁ」と探しちゃったりしましたが、まったく映ってませんでした。ははは。残念!?

 他の人のライブに行ったこともないし、ライブ映像を見たこともないから、普通“客席”がどれだけ参加できるのか、どれだけDVDに収録されてるものなのかわからない。ただGacktさんのDVDにはホントによく“客席”が映って、そこにGacktさんの愛を感じるんだ。私達ファンを“Dears”と呼んでくださるGacktさんの想いが。

 当たり前だけど、客がいなかったら、ライブは成立しない。あの稀有な時間を創り出す一端を、ほんのちょっとでも私も担えたんだと思うと、本当に幸せだ。

 次のライブはいつかなぁ……。

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