◆2006.01.25 New Out
『REDEMPTION』/『LONGING』◆


 既に『DIABOLOS』ツアーで披露されていた新曲『REDEMPTION』がめでたく発売になりました。わ〜。ぱちぱち。

 もちろん『MOON』サーガを構成する一曲でもあるのですが(って、私が断言していいのか?)、ゲームソフト『DIRGE of CERBERUS〜FINAL FANTASY Z〜』のテーマ曲でもあります。カップリングの『LONGING』も挿入歌ということになっているそうです。ゲームをまったくしない私には、「ゲームソフトのテーマ曲って……?」という感じなのですが、実際にゲームをしてるとバックで流れるんでしょうか。聞き惚れちゃってゲームどころじゃなくなりそうだよね(笑)。

 初回限定版にはDVDがついていて、オリジナルのものとゲームバージョンのものと2種類のPVが収められています。ゲーム版もけっこう面白かったです。『Metamorphose』のPVではモビルスーツに乗っていたGacktさん、今度はゲームキャラとして闘ってます。似合うからすごい。

 オリジナルPVがまたすごいカッコイイんです!! ライブと同じ衣装、髪型、マイクもあの龍をモチーフにしたもの。メンバーとともに演奏するGacktさんと、物語の中のGacktさんとが一体となって、ものすごく創作意欲を刺激される出来になっています。「折れた翼」という歌詞の通り、“鳥”がキーアイテムとして出てきます。最近のPVの中では一番私好みで、見ているとほんとに色々なシーン、ストーリーが目の前をよぎっていく感じ。

 曲自体はとても歌いやすい、覚えやすい、比較的キャッチーなメロディで、私がサビを「ラララ…」とハミングしていると次の瞬間息子も同じように「ラララ…」と正しく口ずさんでいました(一応彼もライブでこの曲を聴いてはいるはずだけど)。詞は、『Metamorphose』の世界とほぼ同じ。大切な人を亡くして、心に深い傷を負って、ただ闘うしかないという……。『Metamorphose』の方がどっちかというと前向きで、『REDEMPTION』の方が自虐的というか、より痛々しい仕上がりになってるかな。『REDEMPTION』というのは「(キリストによる)罪のあがない、救い」という意味らしいです。ちなみに「DIRGE of CERBERUS」は訳すと「ケルベロス(頭が三つ、尾は蛇の地獄の番犬)の哀歌」ですね。

 『LONGING』もハードな曲調だけど、より魔的な、まがまがしい雰囲気が出てて、今までありそうでなかった感じの曲に仕上がってます(←また偉そうに。すいません)。タイトルの意味は「切望、あこがれ」。でもこれ、この詞は悪魔が歌っている? 悪魔というか……「死」そのものなのかな。『エリザベート』のトートのような存在が、疲れ果てた戦士をその腕に抱き、「おまえはもう十分に闘った。これ以上苦しむ必要はない。私のもとで安らぐがいい」と誘惑している歌。「切望」の対象は、「死」なのかも。

 死んでしまえたらどんなに楽かわからない。でも俺は、戦い続けるしかないんだ……。

 『REDEMPTION』に戻る(笑)。

 『LONGING』の音は、まさに「劇伴」。ファンタジーアニメのサウンドトラックですね。なんかこう、“行間に絵が見える”感じ。音で紡ぐ物語絵巻というのかな。Gacktさんの曲はどれもそうだけど、始まりの一音からバックの音、間奏、最後の音まで全部に意味があって、“歌”はタペストリを構成する一要素でしかない気がする。もちろんそれは重要な要素なんだけど、メロディのないインストゥルメンタルだけでもほんとに色々なイメージが浮かぶんだ。もう怪しい妖魔とかいっぱい飛んでるから(笑)。

 そうそう、この間お店で食事中に『REDEMPTION』が流れたんだけど、かなり小さな音で、ほんとに控え目なBGMだったのね。もちろんそれでも私はイントロの音で「あ!」と気づいたんだけど、息子も「あ、Gackt!」って。さすがわが息子(私)。で、しばらくしてから夫が「え? これGacktなの? ポルノグラフィティとかつんくみたいやん」……あんたの耳って……。

 ともあれ今年もGacktさんの活動が楽しみ。ついていきます!!

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