◆映画版『機動戦士Zガンダム』主題歌◆
『Metamorphoze〜メタモルフォーゼ〜
/君が待っているから(Remix)』


 とうとう手許に届いた! 『Zガンダム』の予告映像のバックでは何度も聴いていたのだけど。そして、発売の3日前、BS『BEAT MOTION』でテレビ初披露があったのだけど。

 わーい、DVD付き限定版だよぉ。しかもAmazonで予約しといたら発売前日に届いたもんね。うぷぷ。シャアとカミーユのリバーシブルジャケット、私のはシャアでした。うーん、これもファーストガンダムファンの私としては実に感慨深いものがあります。まさに夢のようなコラボ! わざわざ高校から早く帰ってテレビをつけていたアニメが、18年の時を経て映画化。おまけに主題歌はGackt! ああ、生きてて良かった……。

 一応曲はテレビでも聴いていたので、DVDの方を先に見てみた。これには『Metamorphoze』のPVと、ガンダムの監督、富野さんとのスペシャル対談、そして『Z』の予告映像が入っている。まず最初がPVだったんだけど……いやぁ、笑っちゃった。にやけちゃった。おかしくて笑うんじゃなくて、嬉しくて。うん、きっとこれ、ガックン本人も嬉しかったんだろうなぁ、って思って。なんとなれば、ガンダムの映像にガックンが混じっているのだ。イントロの宇宙空間から、ノーマルスーツ(だったっけ?アムロ達が戦闘時に着てる服)を着たガックン、そして――モビルスーツ(以下MS)を駆使して闘う! おおおおおっ!! これはなー、ガンダムファンにはたまらん羨ましい映像だと思うぞ。自分があの世界に入り込んでMSを操縦するなんて。

 もちろん、本当はMSに乗るってことは「戦争をする」ってことで、アムロにしてもカミーユにしても、「なんでこんなことやりたがるんだ!?」って言うに違いない、楽しいどころか怖くて辛くてしょうがない、過酷なことなんだけど。このPVも最後は悲しい結末で、音楽が終わった後、けっこう長い沈黙とともに宇宙空間が映って、そこがとてもせつない。

 そして。富野さんとの対談。これも、夢のようなツーショットなんだなぁ。中学の時に『ガンダム』『イデオン』を見て、本当にその後の人生が変わるくらいの衝撃を受けた私にとって、富野さんは「人生の師」とも言えるような、すごい存在なんだもの。そこに、もう一人の「人生変わった!」相手であるガックンがいるわけで。あまりの幸せに見ている間、頬はゆるみっぱなし。ああ、生きてて良かった……(くどい!)。

 対談の中で、富野さんが「Gacktのファンが『ガンダム』を見に来るとはやっぱり思えない」と言ってるところでは笑ってしまった。見に行きますよ〜、見に行きますとも! って、私はガックンが主題歌を手がけなくても見に行くに決まっている「元からガンダムファン」だけど。でもね、富野さんがガックンの曲を聞いて「自分とそっくりな人がいる」と思ったように、私も初めてガックンの世界に触れた時、「この人、私と同じこと考えてる!」って思ったから。ガンダムの世界観とガックンの世界観には共鳴する部分がとても多くて、きっと若いGacktファンの中にもガンダムを見て感動する子はいっぱいいると思うし、逆にGacktを聞いたことのないオールドガンダムファンの中にも、「へぇ、Gacktっていいじゃん」って思う人、いると思う。富野さんとGackt、それぞれの伝えたい想いに響きあえる人ならきっと。

 うん、この対談(30分もある!ほんのおまけかと思ってたから、すごい得した気分)を見て、思った。私がGacktファンになったのは必然であったと。出逢うべくして出逢ったんだなぁ、と。

 でもってやっと曲の感想だけども(笑)。

 いいっ!

 以上。――って、嘘嘘。でもホントにいいよ。予告映像とまたすごくぴったりはまってるの。音の広がりが宇宙の広がりとかぶって、物語まで広がっていく。なんて言うんだろう、インストゥルメンタルの方を聞くとよくわかるけど、オーケストレーションがすごいんだ。音の膨らみというか厚みというか、細部まで行き届いて繊細でありながらパワーに満ちて(……ほとんど何言ってるか自分でもわからんな)。ガックンの曲はすべてが「劇中歌」だと今までにも感じてきたけど、まさしく「サントラだ〜っ!」って感じ。またサビがたまんないんだよぉ、詞も音の運びも。ガンダムのみならず、自分の中の物語が無茶苦茶刺激されて、いろんな映像が目の前に浮かんでいく。

 今まで、『君が待っているから』が一番好きだったんだけど、これは双璧。その2曲が一枚のCDに納まってるなんて、私のための企画としか思えん(笑)。映画のオープニングが『Metamo〜』で、エンディングが『君が待って〜』なんだもんね。いかに私の世界観が富野ガンダムによって造られているかがわかろうというもの。『君が待って〜』は、Remixで入ってるんだけど、これもよりオーケストラチックに、バックが重層的になっている感じ。私、音楽的には素人なので、「あ、ここにピアノが入ってる」ぐらいしか具体的にはわかんないんだけど。コーラスも厚くなってるのかな? どうぞ皆さん、聞き比べて下さい。何度聴いても名作です。

 ……それにしても。「同じこと考えている」はずのお2人と私とのこの彼我の差は……うーむ、さびしい。創作意欲だけはとっても刺激されているのだけど。どこかの誰かに「この人、私と同じこと考えてる!」って思ってもらえるような物語を、私も紡がなきゃな。

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