本の虫

◆第2回『ベルサイユのばら/池田理代子』◆

 フランス革命を舞台に男装の麗人オスカルが活躍する一大歴史ロマンです。宝塚歌劇で上演され、アニメにもなり、日仏合作で映画も作られました。(はっきり言ってこの映画はひどかったです……)

 私がこの作品に出逢ったのは小学校の2年の時でした(自慢じゃないけど私は幼稚園の頃からマンガを読んでました)。友達に1巻と2巻を借りて即ハマり、続きを買いに本屋さんへ走りました。今思えば小学校2年生でどこまで理解してたんだろうと不思議になりますが、とにかくオスカル様のカッコ良さと絢爛豪華な18世紀フランスの香りにハマり、自分でオスカル様を主人公にお話を作ってしまうほどでした。丁度宝塚で第1次ベルばらブームが起きていた頃で、親に頼み込んで連れていってもらったりもしました(わざわざ学校を休んで)。

しょうもない絵  そう、私にとって『ベルばら』は創作活動のきっかけにもなり、宝塚ファンになるきっかけにもなった、超エポックメーキングな作品なんです(ちなみに私は池田理代子さんと誕生日が同じです)。

 もはや古典となった感のある『ベルばら』、もしまだ読んでいないという人がいたら是非是非読んで下さい。アニメ版も宝塚版も好きだけど、やはり原作が一番です。アニメは少年時代のオスカルがマンガ以上に美少年で素敵なんですが、アンドレがあまりに暗く描かれていて、見てるといらいらしてしまうんですよね。アンドレの死に方もあまりと言えばあまりの情けなさだし………。

 ああ、私はオスカル様になりたいっ。

『ベルサイユのばら』全10巻 池田理代子(集英社マーガレットコミックス)
『愛蔵版ベルサイユのばら』全2巻 池田理代子(中央公論社)

※集英社からは文庫版も出ています。


●次回予告●

次回は『狼のレクイエム第3部/平井和正』です。


『本の虫』インデックスに戻る