アニメ大好き

◆第19回『ラ・セーヌの星』◆(1997/5/1)

 なんかだんだん古めかしくなってきましたね。前回の『キューティーハニー』が昭和48年でこの『ラ・セーヌの星』が昭和50年。今の大学生でもまだ生まれてないかというぐらいですもんねぇ。いやはや。『懐メロ』ならぬ『懐アニメ』ですが、いわゆる『懐かしのアニメ大全集』みたいなTV特番では取り上げられる作品がいつも同じで、あんまり『ラ・セーヌの星』なんてお目にかからないですね。けっこう好きで再放送のたびに見てたのに。

ラ・セーヌの星のつもり  ラ・セーヌというからにはもちろん舞台はフランス。時代はフランス革命前夜で、オープニングは『マリーを殺せぇ!』で始まります。マリー・アントワネットのことですね。アントワネットのわがままから両親を殺されてしまった花屋の娘シモーヌはド・フォルジュ家(貴族)の養女となり、『ラ・セーヌの星』として市民を守るため剣を振るう。しかし彼女には重大な出生の秘密があった。彼女はアントワネットの異母妹だったのである……。陰謀によってド・フォルジュ家も取りつぶしの目にあったり、何度も正体がばれそうになったり、なかなか波乱の展開で楽しませてくれました。

 セーラームーンにはタキシード仮面様がいるように、ラ・セーヌの星にもピンチになると現れる(?)味方がいて、その名も『黒いチューリップ』。正体はド・フォルジュ家のロベールさんなんですが、しかしよく自分で『私は黒いチューリップだ』などと名乗れるよね。『ラ・セーヌの星』はまだ意味があるけど、なんで『黒いチューリップ』やねん、という。かっこいいようでかっこわるいキャラクターだったなぁ。ちなみに私は『♪味方は黒いチューリップ〜二人で救えぇ二人で救えぇおぉパリぃ、シャッシャッシャッ♪』という劇中歌がお気に入りでした。オープニングのよくわからないフランス語のかけ声も好きだったけど。

 『ラ・セーヌの星』と聞いて思い出すのが中学1年の地理の時間。先生が『フランスと言えば?』と訊きました。最初は「ファッション」とか「エッフェル塔」とか順当な答えをしていた生徒達、20人も当たるともうネタ切れになってきてとうとう『ベルサイユのばら』だの『ラ・セーヌの星』だのという答えをして「アホか!」と怒られていました。それを答えたのが男の子だったのがまた面白かったですねぇ。まぁうちの弟も見てたけど。

 旅先でわざわざ朝の5時半に起きて再放送を見たこともありましたっけ。一時期集中的に再放送していたけど、再放送って一体いつまでやってくれるもんなんでしょうね。ふとテレビ欄を見たらいきなり『アタックbP』が始まっていて驚きましたけど。初放映後何十年ぐらいまでやってくれるもんなんでしょう。あるいは。再放送って、どういう基準で選んでるんでしょう。衛星放送では『ウラシマン』も始まりましたが、解説のお姉さんのしゃべりを聞く限りあの時間枠は『幼児向け』としか思えないのに。

 話がずれましたが。『ベルサイユのばら』といい『ラ・セーヌの星』といい、フランス革命ってやっぱりドラマを作りやすいんでしょうね。他国の王妃に勝手に腹違いの妹なんか作っちゃっていいのかとも思いますけど。他国の王様に勝手に浮気させてるってことですもんね。日本以外の国でたとえば明治維新を舞台にしたアニメとかマンガとか……ないだろうな。


●次回予告●

次回は『戦闘メカ ザブングル』です。


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