大型特殊一種編

現在(第一回試験時)取得条件が満たしているのは「大型特殊」と「けん引免許」しかありません。
けん引免許は練習がかなり必要と判断しパスしました。学校もあり時間的にも無理です。
すると自動的に大型特殊になったわけです。しかし一筋縄ではいきません。
後輪繰だ(後輪タイヤが曲がる)であるため普通乗用車のようには行きません。
京都の運転免許試験場では、毎週火曜日が大型特殊の受験日になっています。
今までの免許はすべて公認教習所で取ったためにさほどの苦労はいりませんでしたが、試験場となると一筋縄では行かないと覚悟していました。
   
技能試験第1回  (2000.6.6)

 今日は学園祭のため日程が合い、ためしに受けてみることにしました。今回が試験場での技能試験が初めてということだったので雰囲気だけでもわかったらと受験しました。
 技能試験の説明を受けて順番までしばし発着所で待機。7番目だったので前の人の試験でちょっと研究。
 僕の番になるまで今日は合格者が出ていませんでした。そのとき「かなり難しいんとちゃうん。」と不安になっていました。試験官に呼ばれてとうとう試験開始です。前後方の確認して乗車。乗車するなり試験官は「練習してきたか?」っとたずねてきた。もちろん「いいえ」と返答すると呆れ顔になっていた。じっくり車内を観察すると「何やこれ!」といいたいほどわけのわからんレバーが。シートベルトの仕方さえわからん。見かねて試験官がバケットの操作方法とシートベルトの位置を教えてくれた。
 そんなやり取りのあといよいよ発車です。ギアを1速に入れてアクセルを踏みました。「あー」と心の中で叫んでいました。後ろのタイヤが動く大型特殊はまっすぐ走ることがかなり難しいです。何とか立て直しましたが、終始フラフラ運転が続きました。四苦八苦して方向転換のところまで到着。ここは1回の切り返しでうまくできました。ここでウィンカーを出して出ようとしたとき、「ちょっと待って。これ以上行ってもあかんしもどろか」と言われて試験中止です。道順を指定されて発着所へ戻りました。

試験官のアドバイス
「操作方法もわからなかったら話にならないので練習してきてや。」
「ハンドルは左手だけ。」(半分以上両手で操作していました。)

練習第1回  (2000.9.11)
 前回ぼろぼろだったために練習することを決意して、試験場の隣にある「安全自動車協会」で練習することにしました。
まっすぐ走るこつ(大特は普通の車でバック走行しているのと同じ状態なのでふらふらするのはあたりまえで、ハンドルを小刻みに動かしてをれを修正するとのこと)などを教えてもらい幾分かフラフラ運転が解消されました。あとバケットの操作方法や、変速のタイミングなど走るための知識をしっかり教わりました。 

技能試験第2回  (2000.9.12)
 
今日は機能の練習で少し自信を持って受験に望みました。11時過ぎに受付を済ましてみるとなんと順番が1番でした。試験前にわかったことなのですが、受験者4人中僕以外が初めてでした。だから1番になったのはしょうがなかったです。
 乗車前に試験でのポイント説明がありそれを終えて乗車。昨日練習場で教えてもらったことを思い出してエンジンスタート。バケット上げて発車。練習のおかげで、前回よりはスムーズに発車できました。メリハリのある加速を心がけていたので直線ではアクセル全開で走行しました。全開にしているときは姿勢も安定してふらつきは少ないのですが、カーブなので減速するときにブレーキ操作に注意が行ってしまい、減速のたびにふらついてしまいました。今回も方向転換の場所までやってきました。今回は切り替えせずにすんなりと収まりました。ウィンカーを出して発車。(今回はここで何も言われないので試験続行)。あとは発着点までのコースをしっかりと走るだけです。
 走行を終えて発着所まで戻ってきました。なんと完走してしまいました。「もしかして」と思ったのですが、不合格でした。

試験官のアドバイス。
「走りはいい」(メリハリのある加速)
「右、左折の仕方がいまいち。左折は膨らむところがあり、右折は斜めに入りすぎ(ショートカット)」
「コース取り」(右折のあとにまた右折と言うところがあるのですが、そこのところをずっと追い越し車線を走ってた。)「そこの間隔(右折と右折の間)は60mほどあるから、左の車線によって進路変更をしないといけない。」(試験前からこのコース取りが大きな疑問となっていたのでこれで解決しました。)

6日後に2時間練習の予約を入れて帰りました。また来週受けるぞ。

練習第3.4回  (2000.9.18)
 
今回は練習2回目ということで前回よりはリラックスした状態で開始しました。2回目といえども基本走行である、右左折の練習を繰り返しだった。変わったことと言えば、スラーロームの通過があったこと。試験では課題のなかには含まれていないが、練習のための走行でした。僕は基本的に右左折のタイミングが早いのと、ハンドルを切りすぎる傾向があるために安定した走行ができないそうです。自分で頭のなかで言われたことを整理しながら走っていると、こんがらがるばかりでなかなかタイミングがつかめませんでした。
 
 タイミングをつかめないまま本日2回目の練習です。この時間からは交通法規に従った走行です。「進路変更の合図は3秒前」などといったことを一通りおさらいした後に、発車しました。頭のなかでそういったことを考えながら走行していると、ついつい注意散漫になり車体がふらふらしてしまいます。進路変更の練習などをしていたのですが、なかなかうまくいかず今日の練習はあっという間に終わってしまいました。最後に指導員から指摘されたことは、「ふらつき」と「スピード調整」であった。僕の場合普段友達を車に乗せるときにも「ブレーキが遅いとか、スピード出しすぎ」とか言われています。明日の試験では今日指摘されたことに注意して受験したいと思います。実質的に明日を逃すと、学校が始まるために冬休みまで受けられなくなるので、気合いを入れていきます。 

 技能試験第3回  (2000.9.19)
 昨日の練習で不安を残しながらも今日も試験場へ足を向けました。なぜか今日は根拠のない自信があって。「受かるのかな」と思いながら試験に挑みました。しかし今日はちょっと粗相をしてしまいました。なんと印鑑を忘れてしまいました。受付の一に聞くと「大丈夫ですよ。」意外な回答であった。てっきり印鑑を買わされるのかと思ってました。今回は2番目です。。本日も前回同様事前説明があったために試験開始が1時間近くも遅くなった。2時前になってようやく試験官が到着。しかしその試験官は厳しいと噂される一で、第一回目の時の試験官だった。そのことに動揺してしまい、試験中は緊張のしっぱなしでした。
 順番が来て前後の確認の後乗車。座席調整のあとエンジンをかけようとキーを回すと。「・・・・」とエンジンがかかりません。良く確認するとギアが2速に入ってました。初っぱなからの減点でした。これでも今日はがたがた。発車してちょっとすると信号のある交差点にさしかかりましたが、嫌なことが続くことで信号がきわどいタイミングで赤になってしまいました。停止線を超えていたのですが、止まりました。信号が変わり左折を2回した後に指示速度区間に突入。アクセル全開で走っていました。今回はふらつきはちょっとしたものの、自分ではまあまあだとおもいました。その後の方向転換も無事終了しました。あとは後半の走行だけです。なんか今日は後半になるにつれてふらつきが多くて途中であきらめモードになっていました。気分消沈で発着所に戻ってきました。なんと最後にえらいことをやってしまいました。「ゴン!」縁石に乗り上げてしまいました。もう今日はぼろぼろな試験でした。

試験官のアドバイス
「全体的に直線走行の時に右に寄っていく。だからラインを踏んでいる。」(これは昨日の練習でも指摘されていた。)
「右左折をきっちりとすること。しっかりとよれていない。」
「もっと加速すること。」
要するにもっと練習してこいってことでした。最後に「乗り上げたらパーフェクトで帰ってきても不合格やで。」といわれ、かなりブルーな一日でした。
 明日から学校が始まるために試験は当分の間行けそうにないです。次行けるようになる頃には大型一種もうけれるようになるので特殊の試験は当分に受けないと思います。同時進行で受けてもいいのですが、なにぶん費用的な問題が。今日の結果に屈することなく根気よく受験していきまーす。

 技能試験第4回  (2000.9.26)
 今日本当は学校があったのですが、1回くらい休んでも大丈夫なので思い切って試験を受けに行きました。前回に注意されたことを頭に思い浮かべて試験場に向かいました。いつも通り申し込みを終了して試験開始まで他の試験を見学。(今回も順番は1番。)今日は初めての1コースだったので昼休みに念入りに下見。
 今日は珍しく1時ぴったりに開始しました。まずは車両のまわりの確認、乗り込み等々を済ませて発車。今日は最初の右折でぴったりと中央線に寄せることができて、「今日こそは!」と思いつつコースを走行。まず最初の直線もまずまずふらつきなしに走行できたのですが、課題直線のところで僕自身の課題である「ふらつき」の癖が出てしまいました。そこでかなりへこんでしまいました。しかも課題直線の間方向指示器の消し忘れもありました。ミスばかりを犯したのでもう緊張しまくりでした。その後の方向転換は今回も無事終了。少し行って車線変更するところがあるのですが、そこで急ハンドル気味になってしまったので車体がちょっと揺れました。こころのなかで「あーあ」とあきらめモードになってしまいました。最後の右折を終了後発着所に到着。わずかな希望を残しつつ試験を終了と行きたかったのですが、車輪が縁石に接触していました。

試験官のアドバイス。
「最後はどこに停車するの?」ときかれました。「バケットの先端をポールにあわせる。」と答えたら。「だいぶ手前やで。」と指摘されました。今日も乗車するときに停止位置の確認を忘れていたのです。案の定「乗るときに確かめないと。そういうところが試験ではポイントになる。」といわれました。そのほかは、接触のこととをいわれ、やはりふらつきのことを注意されました。
 一つ好きだったのは「コース取りはいいよ。」といわれた点でした。今度こそ学校があるので当分受けれないと思いますが(言いつつ設ける可能性大)、次回の試験にまでにはどうにかしないと。しかし練習に行く余裕もないので感覚を忘れないように春まで待ってみようと思います。

大型特殊教習記録

大特の試験を受けたのがもう6年も前の話ですね。ずっと取得を考えてたのですが、なかなか現実的に考えてませんでした。それで今回けん引とともに指定教習所に通って取得することにしました。何でか自分でもわかりませんが思いつきです。なのでここからは教習所での記録です。 
ちなみに通ったのは滋賀県にあるアヤハ栗東自動車教習所です。ここが安くて一番家から近かったので。

入所式、適性検査  (2006.8.5)
第1段階 1時間目
 初めて乗る中折れ式の大特でした。今までに試験場で乗ったことがあると言ったら、初っぱなからずっと運転でした。簡単な操作説明を聞いた後外周をぐるぐる。京都の試験場の車両よりはフラフラせずにまっすぐ走ります。特に問題もなくグルグルグル。外周内周と終わってS字にクランク。普通車のS字とクランクにも行きました。
今日はこれくらいかと思ってたら、方向転換まで。最初中折れ式の原理を理解して無くて、なかなかまっすぐに入りませんでした。何度かやってるうちに大分慣れました。しかしこれも普通車コースで方向転換したのですが、ちょっと難しかったです。ちょっとでもハンドルを切るタイミングを間違えば脱輪。まぁ検定コースにはないので体験程度なので問題はないのですが。
初回で一通りの事をやってしまいました。この調子だと次回くらいから検定コースを走って安全確認とかも入ってきそうな感じです。教習中は意外にも余裕があって指導員と免許の話をちょこちょことしてました。一緒に受けるけん引の車両が新しくなったところだそうです。ちょっと楽しみですね。  

第1段階 2時間目 (2006.8.6)
 今日も最初からずっと運転でした。今日の指導員はあんまりあれこれと指示はなくて、コースを言うくらいのものでした。なので昨日教えてもらったことを思い出しながらコースを走ってました。昨日に比べて大分慣れてきました。右左折前の幅寄せも何となくできてる感じです。しかしやっぱり方向転換の感覚がいまいちわかってません。もっとやりたかったけど今日は左右各1回で終わりました。
終了間際にこれからの課題を言われたのですが、左折時に縁石からちょっと離れてるとのことでした。もうちょっとハンドルを切るタイミングを早めなくてないけないそうです。 

第1段階 3時間目 みきわめ (2006.8.8)
 大型特殊は時間数が少ないのでもう第一段階のみきわめです。しかしみきわめといっても検定コースをぐるぐると何度も回るだけです。課題だった左折も今日の指導員がポイントを教えてくれたので全開よりはかなりましになったと思います。しかし同じ所をぐるぐると回ってるので飽きてきて、指導員も「飽きてきたやろ?」って聞いてくるぐらいでした。なので、普通車の検定コースを走りました。もちろんS字、クランク、方向転換はすべて狭いコース。けど車になれてきたのか脱輪せずにすみました。挙げ句の果てに、大型コースのクランクとS字を以下に早く行けるかって事まで。だってすることがないしなぁ。検定の項目にはありませんが、坂道発進をしました。なんと坂道発進支援装置が付いてました。なのでサイドブレーキを引くことなく普通の発進と同じ。あんまりやる意味がわかりませんでした。 

第2段階 1時間目 (2006.8.8)
 2段階になって、合図の出し方や安全確認をしっかりしての検定コース周り。しかし大型特殊の車はミラーはわかるけど、いったいどこを目視していいのかいまいちわからず。とりあえず左右と左折時の巻き込み防止のために前輪付近の確認。とくに何も言われてないのでそれでいいのかなぁ。あとのこり2時間がんばります。  

第2段階 2時間目 (20068.15) 
 久しぶりの大特です。最初いつものけん引の感じが抜けなくて右左折がすごい変でした。しかもなかなか感じがつかめませんでした。もう一つ大失敗。教習中に指導員から「黒瀬さんは深視力が見えないの?」って何気ない会話。そのとき自分が目がなをしてないことに気づいてあわてて使用としましたが。別にしなくていいとのこと。お昼なのでしなくても問題ないので完全に忘れてました。あと1時間で検定コースを覚えなくては。しかしこの教習所はコース図をくれないので家で覚えられません。検定中に教えてくれるそうですが。

第2段階 3時間目 みきわめ (2006.8.16)
 大型特殊もこの時間で最終です。もう検定コースをひたすら走り込みました。最後の時間だけあって検定時の走行についての注意点や、治すところを指摘されました。やっぱり左に曲がる時に大回りになってます。たぶん脱輪をおそれてしまってるのでは無いかと思います。しかし特に問題点もなく、教習は終了。 

卒業検定 (2006.8.16)
 一応コースはだいたい覚えてましたが、走行中に教えてくれるので気が楽でした。特に緊張することもなくサクッと終了。やっぱり左折時に縁石から離れ気味でした。案の定最後にそれを指摘されましたが、それ以外は特になし。結果は合格でした。一応発表らしき者はありましたが、呼ばれていったら、合否を聞く前に卒業証明書がありました(汗) 

これで6年越しの願いであった大型特殊免許が取れました。費用な教習所と、試験代とで結構かかりましたが何とかとれました。
取得費用 156370円(けん引代含む) 適正検査代2050円 免許交付料1850円(けん引含む)
写真代450円 練習7500×3=22500円 試験4350×3=13050円
試験場では36000円もかかってました。最初から教習に行けば良かったかな。