[ コンピュータと上手に付き合ってゆくために ]
はじめに

一昔前までは手の届かない遠い存在であったコンピュータ。
今やパーソナル・コンピュータ=パソコンが普及し、数々のデジタル技術が家庭で手軽に使用できるようになってきました。 中でもインターネットは大人は勿論、次世代を担う子供達にとっても手軽であり、且つ必要不可欠なものとなりつつあります。この世界最大の情報データ・ベースとしてのインターネットの世界は、その計り知れない利便性と同時に子供達にとって有害な情報も氾濫してしまっている事も否定しようの無い事実でもあります。 

便利な物には必ず”裏”があり、それは丁度、自動車と同じで、大変貴重な交通、運搬手段であり、私たちの生活に無くてはならない物なのですが、その使い方を一歩間違えると簡単に”恐ろしい凶器”にもなってしまいす。

子供達がインターネットを利用するにあたり、出来る限り有益な情報だけを取り込み、有害なコンテンツを含むサイトを見ないで済むようなパソコンの設定を心がけてあげてください。 
このページにはその設定のヒントとなるサイトとその方法とウイルスなどからパソコン自体を守る設定方法などをいくつか紹介しています。

便利になったとは言え、まだまだ発展途上のこのパソコンと上手く、永く付き合っていくためには私たち保護者も含めて皆がその正しい使い方について学んでゆく必要があると思います。 そうすることによって今まで知り得なかった知恵や知識、情報、技術など筆舌に尽くせない程の素晴らしいものをを24時間いつでも手に入れることが出来るようになるのですから。


[対策と設定]

 

[IEとOEの設定]

まず、インターネットを閲覧するときには通常、マイクロソフトのInternet Explorer(インターネット・エクスプローラー、以降IE)を使用されていると思います。IEはWindowsに標準搭載されているWebブラウザ(インターネットを閲覧するときに使用するソフト・ウェア)です。 このIEはそのままの設定では悪意のある作者が作ったホームページ(以降、HP)を開いただけで知らない間に貴方のパソコンにプログラムを埋め込まれてしまい、大切なデータを破壊したり、消去したりされるだけでなく、他人のパソコンにウイルスをまき散らすための手伝いをさせられてしまう、しかも持ち主の全く知らない間に...。

そんな事にならない様にIEを出来るだけ高セキュリティに設定しなければなりません。 
安全に使用するためのInternet Explorerの設定
  ←の様に「ActiveXを無効」にすると安全ですが見られないページも多くなりますので「ダイヤログを表示する」に設定すると良いでしょう。

この設定を行った後、まったく、悪意のないHPを開いてもActiveXなどのプログラムが実行されなくなりますのでプログラムを埋め込んで作成してあるHPを開く度に「ActiveXなどのソフトウェアを実行できるようにしますか」と表示される事になりますが、その閲覧したいHPが信頼できるサイトであるならば「OK」でも構いません。
 しかし、初めて訪れるHPであったり、どこの誰であるか解らない個人のHPであったなら「いいえ」を選択した方が無難です。(「いいえ」をクリックした後に表示される「...このページは正確に表示されない可能性があります」の表示は「OK」で構いません) 仮に「いいえ」を選択したからと言ってそのHPが全く見られないか、と言えばそうではなく、アニメが一部動かなかったりする程度である事が殆どです。
すこし、面倒かも知れませんが貴方の大切なパソコンにおかしなプログラムを埋め込まれて大切なデータを無くすことや、また、1からパソコンのすべての設定をやり直す苦労に比べれば遙かに容易いことだと思います。

子供達がインターネットを使用する時に有害なサイトの閲覧をしてしまったり、ウイルスや不要なプログラムを実行されてしまう前に、出来ればWindowsのユーザーアカウントを大人用と子供用の2種類に設定し、それぞれパスワードによってログイン、ログアウトするような方法が良いでしょう。 更に子供達のログインしたIEのホームページ(IEを起動した時、最初に表示される検索エンジン)を「Yahooキッズ」や「キッズ・goo」に設定しておけば不用意に有害サイトにアクセスしてしまうことを防いでくれます。(子供用検索エンジン「Yahooキッズ」、「キッズ・goo」は有害サイトの表示を拒否してくれます)
ホームページを子供用検索エンジンに設定するには設定した子供のアカウントでログインした後「Yahooキッズ」または「キッズ・goo」を開き、「ツール」→「インターネット・オプション」→「ホーム・ページ」→「現在のページを使用」をクリック。これで設定完了です。 ユーザーアカウントの設定やパスワードの設定はここで説明するのは本末転倒ですからパソコンを購入されたときに添付されていたのWindows取扱説明書をお読みください。
 検索エンジンはそのままで、ある程度のサイト制限を自動的に行ってくれるソフト・ウェアとしては下記にも挙げています「インターネット・セキュリティ」に「保護者機能」と言う機能がありますのでそういったもの利用する事をお勧めします。

次に「OutlookExpress」(以降OE)と言うメール・ソフトを使用している方はウイルス・メールを受け取ったとしても簡単に感染してしまわない様な設定に変更します。  OutlookExpressの設定

この設定を行ったとしても、特に添付ファイル付きのメールを無闇に開くのは良くありません、最近のウイルス・メールは実に巧妙なってきており、「件名」も「この間の写真の件」とか、「お久しぶりです」などと、ついうっかり開いてしまいそうになるように付けられています。 ウイルス感染の殆どがこのメールからのものですので子供達がメールを使用するようになったら特に注意してあげてください。  

※現在(2006.06)ではIEより安全、且つ非常に使い勝手が良いインターネット・ブラウザとして著名な「Firefox」を使用することも選択肢の一つとして挙げておきます。 因みに管理人もこの「Firefox」を使ってインターネットしています。


[スパイ・ウェアへの対策]

最近、特に良く耳にするようになってきた「スパイウェア」と言う言葉。 
これはインターネットのHPから知らない間にパソコンへ忍び込み、使用者の個人情報(IPアドレス、閲覧したホームページ、ホームページで入力した内容など)を特定の場所へ送信したり、個人情報を元に広告を表示させたりするプログラムのことです。 実は管理人も「自分のパソコンは大丈夫!」と思っていたのですが、試しにSpybot(スパイウェア対策ソフト)で検索してみてびっくりしました。 出るわ、出るわ...十数個も! 念のため、とAd-awareも使ってみたところ、さらに数個のスパイウェアが見つかりました。 これは市販されているソフトウェアにも、またフリーソフトにも元々このスパイウェアと同等のシステムが組み込まれていることも多く、知らない間にあなたのパソコンの情報は誰かに盗み見られていたかも知れないのです。 最近の事件で「インターネット・カフェからクレジットカードの暗証番号を盗み取られた」という話しは、スパイウェアの一つ「キー・ロガー」を使った犯行であることは有名です。

このスパイウェアとはウイルスとはまた違い、ウイルス対策ソフトを入れているから大丈夫、と言うものではありません。最新のウイルス対策ソフトではスパイウェアに対応している商品もありますが、専用のスパイウェア検知&駆除ソフト(無料)を使って削除するのが良いでしょう。  

Spybotの使い方
Ad-awareの使い方


[Windowsのアップ・デート]

アップデートとは既存OS(Windows等)や貴方が使用しているソフト・ウェアのバグ(不具合)やセキュリティ・ホールを修正、補強するため、新しく作られたり修正されたソフト・ウェアをダウンロード、インストールすることです。

マイクロソフトの「WINDOWS UP DATE」は「スタート」→「Windows Up Date」から行えます。まだ一度もアップ・デートしていないなら、アクセスしてみてください。この時、ウイルス対策ソフトを使用していると上手くスキャン、インストールできない場合が有りますので一時的にそれらのソフトをオフにします。このHPにはActiveXなどのソフトウェアが使用されていますが、この場合には貴方のパソコンの中身を調べて、Windows自体のバグの修正ソフトやセキュリティ強化のためのソフトウェアのインストールを勧めてくれるので「ActiveX〜実行できるようにしますか」と表示されても「はい」を選びます。(そうしないとアップ・デートできません) 「更新をスキャンする」をクリック。それぞれのパソコンの環境にあった新しいソフトウェアなどの一覧が表示されますので必要なプログラム(または推奨されたプログラム)を選択してインストールします。 インストール後、再起動が必要な場合は再起動を行い、Windowsやインターネット関連のソフト・ウェアを最新の状態にします。


[セキュリティ・ソフトの導入]

上記の様に出来るだけ安全対策を施したとしても完全とは言えません。
常時接続のADSLが主流になってきた昨今、24時間、365日インターネットに繋ぎっぱなし、と言うのではハッカーやクラッカーからの攻撃や、侵入の危険をずっと受け続ける危険性をはらんでいます。本当ならADSLでも光ケーブル接続環境でもインターネットやメール受送信をする以外の時には接続を切断した方が良いことは確かですが、そうも言っていられない場合もあります。

そんな時、やはり最後は「セキュリティ・ソフト」に頼りましょう。有名なソフト・ウェアには「シマンテック社」の「アンチウイルス」、「トレンド・マイクロ社」の「ウイルスバスター」、「マカフィー社」の「インターネットセキュリティ Super」などがあります。何れもウイルス対策ソフトだけを使用するよりも「ファイヤー・ウォール(防火壁)」と呼ばれるソフトを併用して使用するのがより安全な使用法です。(シマンテック社では「インターネット・セキュリティ」がこれにあたります)   それぞれのソフト・ウェアの使用法や設定方法などは個々によって違い、どの製品が一番、とは言えないと思いますが、そのウイルスや侵入へのブロック効果に付いては上記3社の製品を使用していれば、まず問題は無いでしょう 
 アンチウイルス・ソフトとファイヤー・ウォール・ソフトは、じっくりと検討して導入すべき、”セキュリティ強化の要”的なソフト・ウェアであることは間違い有りません。

「ウイルスが危険だ、セキュリティをあげよ!」と、言われてもイマイチ実感が湧かない方も居られるでしょうから、とにかく一度、ご自身所有のパソコンのセキュリティを確認してみて下さい。 シマンテック セキュリティ・チェック

※ファイアー・ウォール・ソフトで挙げた「インターネット・セキュリティ」はWindows95,98、Meを使用している方には少々、問題があります。 つまりこのソフト自体は素晴しい機能をもった優秀なソフトなのですが、上記のOS(95.98.Me)にインストールした場合、システム・リソースと言う、パソコンの体力に相当する部分を異常に消費してしまい、通常のアプリケーション(ソフト・ウェア)では問題ありませんが、システム・リソースを多く消費(使用)するアプリケーションを起動した場合、リソース不足に陥り、フリーズ(マウスやキーボード操作をしても反応がなく、凍った様に、固まってしまう状態)してしまう可能性がありますのでご注意下さい。


[そのほか]
ADSL接続ならファイヤー・ウォール機能付きのブロードバンド・ルーターを使う。メールソフトをOSに組み込まれているIEではなく、Becky(有料)、Edmax(無料)、「Thunderbird」などのセキュリティが高く、使い勝手も良いソフト・ウエアに切り替える。 等々...。

*Becky,Edmax共に定評のあるソフト・ウェアです。細かい設定方法や情報などはインターネットで検索すればヒットしますので興味のある方は調べてみてください。

[定期的なバックアップ]
どんなにしっかりとガードを固めていてもウイルスの他にも何が起こるか解りません。 何の前兆もなく突然HDD(ハード・ディスク・ドライブ)が故障したり、Windows自体が起動しなくなったり...。 そんなことは特別なことではなく、どのパソコンにも起こりうることなのです。
ですから、”備えあれば憂いなし”です。 特に大切なデータをPCに保存している場合などはCD/RやMO、DVD/R、外付けHDDなどに定期的にバックアップ保存をしておきましょう。 特に最近では大容量の外付けHDDがとても安価になってきています。 大切なデータを失うその前に、外部記憶装置にもデータを写しておきましょう。

バックアップ用フリーソフト「みやばっく」やNoton「RealSync」などを使って、外付けDVDドライブやHDDに定期的にバックアップを行うことが、何よりも大切なデータを保持できる方法でしょう。  (みやばっくの使い方

因みにデータの消失で一番悔やまれるのは、やはり何と言っても子供の成長記録を写した写真だそうです。


最後に

このページに記載しましたセキュリティ設定やソフト・ウエア導入は何も今すぐにやらなければ絶対にダメだ、と言うものではありませんが、少なくとも、アンチウイルスとファイヤーウォールソフトの導入とIE、OEの高セキュリティ設定はやっておいた方が安心です。 
このページは読んでいるとややこしそうで、面倒で、大変そうですが、一つずつ設定変更してWindows等の設定の中身少しずつ知り、様々なソフト・ウェアを使っていく事により、一つ、又一つ...と、コンピュータを使う技術も身に付いてゆきます。 その設定技術等は後に貴方の趣味として、または仕事の効率を上げるためのソフト・ウェアを使う上でも、きっと役に立ってくれることでしょう。


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このページで推奨しています製品やフリーのソフトウェアの使用につきましては、あくまでも自己責任でお願い致します。 導入後にご自身のパソコンの調子が悪くなってしまったとしても、いかなる責任も負いかねますのでご了承願います。 また、その使用方法や疑問などは直接、そのソフト・ウェア開発者にお尋ね下さい。
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