ここでは試合中に於ける声の出し方を勉強するけれども、その前にもっと大切な”声”がある。
 それは練習や試合でグラウンドに出て生南のコーチや他校や他クラブのコーチ、父兄に会った時に、まず大きな声で「こんにちは!」と、声を出し挨拶をすること。 挨拶さえ出来ない者にグラウンドでボールを蹴る資格など無い。
君たちのサッカーに携(たずさ)わってくれている人々に、そしてグラウンドに感謝して挨拶をする....そこからはじめてスポーツは始まる。
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「声を出すということ」

”声を出す”。サッカーに限らず、スポーツにはとても重要な”テクニック(技術)”のひとつだ。お腹の底から大きな声を出す(指示をする、注意する、元気づける)、こんな簡単な事でピンチをチャンスに変えて、チャンスはもっと大きなチャンスにすることが出来る。
逆に、この”声を出すこと”が出来ないチームは本当に強いチームにはなれない。それは自分たちの持つ100%の力を出し切ることが出来ないからだ。
アノ日本代表チームだってTVでは全然聞こえないけど、練習中も試合中も、全員がものすごく大きな声を出し合っているんだぞ!
チャンスを作るため、勝つため、また自分自身やみんなを元気づけるために、みんなで大きな声をだそう!
【フリー!フリー!】=パスを受けた(受けようとする)味方がフリーの状態の時に「あわてないでトラップしろ!トラップしたら落ち着いてまわりを良く見てプレーしろよ!」(=パスをつなぐのか、ドリブルするのか考える余裕があるぞ!)という意味で近くの選手がかけてあげる、とても大切な言葉。状況をしっかりと確認して、パス、ドリブル、シュートをしよう。

【来てる!来てる!】=パスを受けた(受けようとする)味方の後ろ、または横から敵がボールを取りに来ている時に「気を付けろ!振り向くな!敵が来ているぞっ!」と言う意味で近くの選手がかけてあげる言葉。この場合にはボールを待つのではなく、相手が迫(せま)ってくる前に素早(すばや)くボールを取りにゆく、トラップする時にフェイントをかけて前を向く、またはワンタッチで味方にパスをする、など慌てずにプレーすること。

【もどせー!】=パスを受けた味方(特にFW)が相手にプレッシャーをかけられて前を向けない状態の時、無理に前を向こうとしないで一度、こっちへボールを戻せ!という意味で使う。大きく、ハッキリと聞こえる声をかけてやること。

【(パス)出せー!】=特に左右のFWに多いが、フリーでボールをもらえそうな位置にいる選手がボールを持っている選手にかける言葉。特に大きな声と、大きく手を振ることでハッキリとアピールすることが大切。そのパスが通れば一点になるかもしれない。パスして欲しい所を指示しながら走るのも良い。

※注意※
生南のよい子の皆さんは、試合中に間違っても右の図にあるように「このへんにパス、出したらんかい!」などと叫ぶのはやめましょう。 左の絵はあくまでも「イメージ」ですから。(^。^)/

【ドリドリ!】=ボールを持った選手がフリーであったり、その前方が大きく開いていたり、またボールを持ち込めば大きなチャンスになる可能性のあるときに「ドリブルしてゆけ!」と言う意味でこの言葉を掛けてあげよう。 ボールを持った選手はスピードを付けて周囲を確認しながらドリブルしよう。

【クリアー!】=特にDFの選手がこのボールを奪(うば)われると大きなピンチになってしまう様なとき、迷わずタッチライン、または大きく相手ゴール側にボールを蹴(け)り出させるために使う言葉。この声を掛けられたときには思い切って蹴ろう!

【繋(つな)げ!】=たとえ攻め込まれている場面でも、ボールを奪い取った選手がフリーで、さらに、周りにも十分余裕を持ってボールをもらえる選手がいる時には、無闇(むやみ)にクリアーしないで、パスを繋(つな)いでチャンスを広げよう。クリアーする時とパスを繋いで攻撃に転じる時をハッキリと。中途半端(ちゅうとはんぱ)が一番ダメ。

【FW=フォワード  DF=ディフェンス】

さぁ、チームのために、自分のために、みんなで大きな声をだそう!

 


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