ここでは君たちの一番習得したいことであり、また一番難しい事でもある”強いキック”、”ボールを遠くへ飛ばすキック”の基本型である「インステップ・キック」「インフロント・キック」を解説します。                             

インステップ・キックによるセンタリングを例に取って解説しています。

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まず、どこへ蹴るのか、距離、角度を確認し、そのイメージを頭に叩き込んだらボールとの距離を十分に取って走り出す。 助走の長さ(歩数)は、何度も、何度もボールを蹴るうちに「僕はこのくらいが一番蹴りやすい!」と言う長さ(歩数)が解ってくるはずだ。

*この場合、写真撮影の都合で、とても短い助走距離だが、君たちが練習する時には助走をもっと長くした方がタイミングも取りやすく、蹴りやすいだろう。
2

ボールをしっかりと見つめて徐々にステップ(歩幅)が大きく、そして最後のステップが一番大きく(広く)なるように、ある程度スピードを付けて助走する。
3

この最終ステップが一番大きく、その蹴り足が後方へと引き上げられていることが強いキックを生む最も大切な要素の一つである。強く引き上げられた足はバネを引っ張って伸ばすのと同じ様に、自然と速いスピードで元に戻ろうとする、その力を利用しよう。 最初はボールを飛ばそうと無理に足に力を入れるよりも蹴り足を思い切り後ろへ引き上げるための助走と徐々に大きくなるステップを心がけるのがコツ。 また、毎回、必ず同じ位置に軸足(この場合は左足)をしっかりと踏み込む事。
4

蹴り足を振り下ろしてきたインパクトの直前。
ボールを高く上げたい時には写真のようにやや上体を反らす。
しっかりと曲げられた蹴り足と膝(ヒザ)から下の部分のスピードが重要。蹴り足が伸びていたり、そのスピードが遅いともちろん、ボールは飛ばない。 もう一つ大切なのは軸足の膝の曲がり具合である。軸足も柔らかく、適度に曲がっていないとボールをつま先でキックしたり、地面を蹴ってしまったりしてしまう。この時点で足首をしっかり固定することを忘れずに!
5

ボールを蹴った足は「振り抜く」のか「止める」のかで距離や弾道が変わる。振り抜くとボールは上がりやすく、止めると低いボールになりやすい。

ボールを遠くに飛ばすには最初から最後まで、すべてのバランスが取れていないと決してうまくいかない。  この写真では蹴り終わった後もまったくフラ付く事なく、ボールの行方を見つめている。その位の安定性が必要であり、そのためには常にランニング等によって下半身を強くすること。
「おれ、ランニングはキライやぁー!」と言っているヤツは誰だっ!
 
0 0 〜シュートとセンタリングのフォームの違い〜
6 この写真は5番と同じ場面だが、インパクト直後のフォーム。 
センタリングに比べて上半身をやや被(かぶせ)せ気味にしているところがポイント。キックする少し前から上半身をやや被せ気味にする事とボールの中心を蹴る事(下記参照)によりボールの浮きを押さえた弾道の低い、より強いキックになる。

◎インステップ・キックの連続写真◎

 

足のどの部分にボールを当てるのか

〜インフロント・キック

ボールを高く上げたいときにはインフロント部分を使い、やや下側を蹴る。 いずれの場合も足首を固定していないとボールがどこへ飛ぶか解らないし、強いキックも出来ない。
〜インステップ・キック

より強いボールを蹴りたいときには、インステップ部分をボールの中心部に当てる。
インステップ・キックの時にはインフロント・キックよりも写真のように膝を深く入れるのがポイント。(膝を深く曲げないとインステップ部分に当てることが出来ない)


とても大切な”両膝の角度”について

両膝とも、伸びているとボールは飛ばないだけでなく、地面を蹴ったり、トゥ・キックになってしまう。
両膝とも適度に曲がっている。正確で強いキックを蹴る基本だ。
 
膝が伸びている悪い例 ×
膝が入った良い例
 



                            

頭で考えているだけではボールは飛ばない。
火曜、木曜の練習日でも日曜日の公園でも構わない、
少しでも時間があればボールを蹴り、どうすればボールを強く、そして遠くへ飛ばすことが出来るのかを体で覚えよう。
一蹴り、一蹴りを真剣に、そして「あいつ、アホちゃうか?」と言われる位に
たくさんボールを蹴ろう!
このページに書かれていることはあくまでも基本であり、
絶対にこうしなければいけない、と言うものではない。
キック・フォームにも個性があるからね。

でも、実は「基本」こそが、うまくなる事への一番の近道なんだ。
ボールが今までより遠くへ飛ぶようになったとき、また一歩...
いや、二歩も三歩もサッカーが面白く、好きなること、まちがいなしだ!

さぁ、君もこのページをしっかり読んで練習し、とも君コーチのあの、
「鬼のような弾丸キック」を手に入れよう!





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