徒然草 序段 | ||||
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平家物語 | ||||
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竹取物語 | ||||
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枕草子 | ||||
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方丈記 第一段 | ||||
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奥の細道 序文 | ||||
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「素読のすすめ」のページにも書きましたが、漢文の場合、文字そのままを音読して韻(いん)と音を楽しむのが素読の本来のあり方です。しかし、読み下し文を暗唱してもよいと思います。 ちなみに「韻」とは、その字のもつ響きのことで、詩の中で同じ響きを持った字をきまった場所に置いて、音調を美しくととのえることを押韻(おういん)と言います。 孟浩然の『春暁』という五言絶句の漢詩をみると、暁(ギョウ) 鳥(チョウ) 少(ショウ)の3字が同じ響きになっています。 春 眠 不 覚 暁(春眠暁を覚えず) 処 処 聞 啼 鳥(処処啼鳥を聞く) 夜 来 風 雨 声(夜来風雨の声) 花 落 知 多 少(花落つること知る多少ぞ) 漢詩に限らず、ヨーロッパでも詩に押韻を行うのが一般的なようです。ビートルズのイエスタデーにもそれがみられます。各行の最後の単語の発音が「エ」か「イ」で終わっています。美しい漢詩やポエムは、何十年何百年経っても語り継がれるのですね。 Yesterday, all my trobles seemeed so far away Now it looks as though they're here to stay Oh l bilieve in yesterday Suddenly l'm not half the man l used to be There's a shadow hanging over me Oh yesterday came suddenly Why she had to go, I don't know, she wouldn't say I said something wrong, Now l long for yesterday Yesterday, love was such an easy game to play Now l need a place to hide away Oh l believe in yesteday |
「春暁」 孟浩然 | |
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「春望」 杜甫 | |
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「黄鶴楼送孟浩然之広陵」 李白 黄鶴楼(こうかくろう)にて孟浩然(もうこうねん)の広陵(こうりょう)に之(ゆ)くを送る |
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「静夜思」 李白 | |
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無題 李商隠 | |
八歳偸照鏡 長眉已能畫 十歳去踏 芙蓉作裙 ![]() 十二学弾箏 銀甲不曾卸 十四藏六親 懸知猶未嫁 十五泣春風 背面鞦韆下 八歳にして偸(ひそ)かに鏡に照(う)つし 長眉(ちょうび) 已(すで)に能(よ)く画(えが)く 十歳にして去(ゆ)きて青(せい)を踏み 芙蓉(ふよう)もて裙 ![]() 十二にして箏(そう)を弾(ひ)くを学び 銀甲 曽(かつ)て卸(はず)さず 十四にして六親(りくしん)に蔵(かく)る 懸(さだ)めて知る 猶(な)ほ未(いま)だ嫁(とつ)がざるを 十五にして春風(しゅんぷう)に泣き 面(かほ)を背(そむ)く 鞦韆(しゅうせん)の下(もと) 韓国ドラマ「ホ・ジュン」第21話のイェジンがホ・ジュンに宛てた手紙にも登場しますが、60話ではイェジンが宮中を去り、三寂寺(サムジョク)に帰ることを決意した日に、サンファにこの詩を聞かせます。 「昔の漢詩にこんな一節があるわ 8歳の時 こっそり鏡をのぞき見て 眉を長くひきました 10歳の時 蓮の花の刺繍の服を着て 山菜をを採るのが好きでした 12歳の時 玄琴(コムンゴ)を習いました いつも琴爪を離しませんでした 14歳の時 なぜか男の人が恥ずかしくて 両親の後ろに隠れました 15歳の時 わけもなく春が悲しくなりました ぶらんこの綱を握ったまま 顔を背けて泣きました 唐代の李商隠(りしょういん)の詩よ」 「昔 ある春の日に ある方を見てから わけもなく春が悲しくなったわ その方を想うたびに 切なくて胸が痛んだ・・・」 読むのには難しいですが、内容はいい詩ですね。 |