三子塚(みつごづか)古墳(北野)
 名前のとおり3基からなる古墳群ですが、内1基が消滅しています。
 1号墳は直径20m(築造当初)の円墳で、5m〜10mの周濠が確認されています。2号墳は直径18m前後(築造当初)の円墳です。6世紀前半の築造と考えられ、2基とも木棺直葬と推定されています。

 この古墳には次のような話が伝わっています。
 「お墓の中には、金のにわとりの卵が埋まっているので、村人が掘ろうとしますが、途中で自分の家が燃えている白昼夢を見ます。しかし家に帰ってみると、火事の気配は全くありませんでした。そこでまた掘ろうとしますが、同じことがおこります。

 それでも村人は掘ることをやめませんでした。しかし、何回か同じことが起こった後、本当に火事になりました。その後、このお墓を「火はしか」と呼ぶようになり、村人は大変恐れたそうです。」


2号墳

1号墳