新宮古墳(郡家)
 平地に築造されたものとしては丹波最大の円墳です。墳丘の直径52.5m、墳丘頂径17.5m、高さ7mを測ります。周濠の跡と思われる畦道が残っており、その幅は20mあります。

 貞享4(1687)年の古記録(『篠山領地志』)には、「新宮大明神ノ社、往ハ山上ニ在リ、社跡ヲ堀テ石■ヲ得タリ、蓋ヲ開イテ見ルニ甲冑太刀有リ、甚タ朽腐(きゅうふ)ス、石ノ蓋ハ社前ノ溝塹(ざん)ニ橋シテ今ニ存ス」

 とあり、甲冑や大刀が出土しているようです。石室の石蓋は応永年間(1394〜1428)の建立と伝えられる新宮神社の本殿の下にあったそうです。

 新宮古墳のすぐ南には、直径18m、高さ3.5mの碁石塚があり、新宮古墳の陪塚と考えられています。この碁石塚には幅約6mの濠の存在が確認されています。


碁石塚

新宮古墳